火に油を注ぐの意味・使い方
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騒ぎをより大きくしてしまうこと。
悪い状況をさらに悪化させること。
怒っている人間をさらに怒らせる行為。
悪い状況をさらに悪化させること。
怒っている人間をさらに怒らせる行為。
由来
勢いよく燃えている炎に油を注いだら、さらに火の勢いが強まることから。この場合、火が燃えていることは良い意味では使われていないところがポイントです。料理などのわざと起こしている火ではなく、火事や戦争による火災のような悪い意味での火と考えて良いでしょう。ただでさえ良くないのに、そこに油を注いだことによって火が強まってさらに悪化する、という意味合いがあるのです。
もともとはローマの歴史家であるリウィウスの言葉が由来とされています。以下は原文です。
「もしあなたが火に水を注いだなら火は消える。 だが、もし注いだのが油なら火はより燃え盛る。もし、火を何かの問題と置き換えたなら、その問題をより悪くするのは油である。」
この時点からはっきりと「より悪くする」という表現を使っています。現在にも続いているようにこれがもともとの意味合いです。
また、英語表現でも、fan the flame=火を扇る、という表現があり、日本以外でもこの意味合いが使われていることがわかります。
もともとはローマの歴史家であるリウィウスの言葉が由来とされています。以下は原文です。
「もしあなたが火に水を注いだなら火は消える。 だが、もし注いだのが油なら火はより燃え盛る。もし、火を何かの問題と置き換えたなら、その問題をより悪くするのは油である。」
この時点からはっきりと「より悪くする」という表現を使っています。現在にも続いているようにこれがもともとの意味合いです。
また、英語表現でも、fan the flame=火を扇る、という表現があり、日本以外でもこの意味合いが使われていることがわかります。
意味の変遷
近年、間違えた使用法として、その場が盛り上がっている時にさらに激しく盛り上げる時などに使用する例が増えています。「場が盛り上がっているから、ここで俺が出てダンスを決めれば火に油を注ぐように盛り上がるぜ」などという使い方は間違えています。正しい意味でとれば、場が荒れてしまって最悪な状況に出て行ってさらに場の空気が悪くなって炎上するということになります。
同様に、「試合前でみんながやる気と集中力に溢れかえっている、ここで監督が声をかければ火に油を注ぐようにさらにやる気になるに違いない」という表現も間違いです。これは「火」を闘争心や、やる気と勘違いしているために起こる間違いだと思われます。
また、似たような表現で「油紙に火がついたよう」という言葉がありますが、これは「すらすらと止まることなく話し続ける」という意味合いですので、まったく関係がありません。
同様に、「試合前でみんながやる気と集中力に溢れかえっている、ここで監督が声をかければ火に油を注ぐようにさらにやる気になるに違いない」という表現も間違いです。これは「火」を闘争心や、やる気と勘違いしているために起こる間違いだと思われます。
また、似たような表現で「油紙に火がついたよう」という言葉がありますが、これは「すらすらと止まることなく話し続ける」という意味合いですので、まったく関係がありません。
使用法、使用例
「遅刻する人間が多くて部長が怒鳴りまくっているときにAが笑顔で遅刻してきたんだ」
「うわあ、まさに火に油を注いだな。部長は激怒しただろう」
「うわあ、まさに火に油を注いだな。部長は激怒しただろう」
類似した意味のことわざ
駆け馬に鞭・・・かなりの速度で走っている馬にさらに鞭をふるうことです。この場合はスピードアップが良いということではなく、暴走しているという意味合いで使われます。