人の振り見て我が振り直せの意味・使い方
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他人の行動を見て、自分自身の悪い所を改めるということ。
他人の姿や言動を見て、良い所を見習って、悪い所は改めるということのたとえ。
他人の姿や言動を見て、良い所を見習って、悪い所は改めるということのたとえ。
由来
「振り」とはもともとは「振る」という動詞でした。そのために動作のことを表しています。つまり「身振り」のことです。
人はとにかく他人の発言や動作は気になりやすく、注意したり指摘したりしたくなります。それは他人に対する悪口であったり、貧乏ゆすりなどの癖、非人道的な行為であったりします。しかし人の欠点にはすぐに気付ける人でも自分の欠点にはなかなか気付かないものです。そもそも気付かない場合もありますし、気付いてもすぐに直すことはできないものです。このことわざは人の欠点を見つけたからといってそれをことさらに強調して注意したりするのではなく、自分はそのような失敗をしていないか、自分の行動に間違いはないかということを考えさせるためのものです。
つまり、このことわざはそういった他人の行動を見て、自分に置き換えて考えることで自分の行動を改めるきっかけにするものです。
英語表現では、
Every mans neighbour is his looking-glass.
(隣人は鏡である)
Learn wisdom by faults of others.
(他人の愚かさから英知を学び取れ)
The fault of another is a good teacher.
(他人の失敗はよい教師である)
と日本のものと同じ意味で使われているものがあります。
人はとにかく他人の発言や動作は気になりやすく、注意したり指摘したりしたくなります。それは他人に対する悪口であったり、貧乏ゆすりなどの癖、非人道的な行為であったりします。しかし人の欠点にはすぐに気付ける人でも自分の欠点にはなかなか気付かないものです。そもそも気付かない場合もありますし、気付いてもすぐに直すことはできないものです。このことわざは人の欠点を見つけたからといってそれをことさらに強調して注意したりするのではなく、自分はそのような失敗をしていないか、自分の行動に間違いはないかということを考えさせるためのものです。
つまり、このことわざはそういった他人の行動を見て、自分に置き換えて考えることで自分の行動を改めるきっかけにするものです。
英語表現では、
Every mans neighbour is his looking-glass.
(隣人は鏡である)
Learn wisdom by faults of others.
(他人の愚かさから英知を学び取れ)
The fault of another is a good teacher.
(他人の失敗はよい教師である)
と日本のものと同じ意味で使われているものがあります。
意味の変遷
中国の故事から生まれた「他山の石」と同様の意味で使用されることが多いことわざではありますが、どちらかと言えば他山の石は他人の大きな失敗などを教訓とするものであり、人の振り見て我が振り直せは、人の失言や癖、ちょっとした失敗などを指すことが多いようです。
また、他山の石と同じく誤用が多いことわざでもあります。他人の行動を見て手本にするものではあるのですが、あくまでも失敗や悪い癖のような否定的な意味合いでのみ使われるものです。上司や先輩に対して「先輩をよく見て、人の振り見て我が振り直せというように自分も頑張っていきます」などと言ってしまうと先輩が失敗ばかりしているような発言になり、非常に失礼な言い方になります。使用している本人は肯定的な意味合いで使っていると考えられますが、このことわざは否定的な意味合いでのみ使うものだということを覚えておきましょう。
また、他山の石と同じく誤用が多いことわざでもあります。他人の行動を見て手本にするものではあるのですが、あくまでも失敗や悪い癖のような否定的な意味合いでのみ使われるものです。上司や先輩に対して「先輩をよく見て、人の振り見て我が振り直せというように自分も頑張っていきます」などと言ってしまうと先輩が失敗ばかりしているような発言になり、非常に失礼な言い方になります。使用している本人は肯定的な意味合いで使っていると考えられますが、このことわざは否定的な意味合いでのみ使うものだということを覚えておきましょう。
使用法、使用例
「人の悪口ばかり言っていたあいつが左遷されたらしいな」
「人の振り見て我が振り直せって言うからな。俺も気をつけることにするよ」
「人の振り見て我が振り直せって言うからな。俺も気をつけることにするよ」
類似した意味のことわざ
他山の石・・・他人の失敗を見て、自分の教訓とするもの。