無知蒙昧の意味・使い方
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知恵や知識がなく愚かであること。
学問に乏しく、物事の道理をわきまえないこと。
学問に乏しく、物事の道理をわきまえないこと。
由来
「無知」は知恵がない、知識がない、何もしらないということです。
「蒙昧」は常識がないこと、物事の道理に暗いこと、愚かで正しい判断ができないことを指します。
その意味合いの通り、相手に対して「愚かだ」と示すときに使う言葉です。
「蒙」という字は現在ではあまり見ることのない字ですが、歴史上「啓蒙思想」という言葉があるように昔は使用されていました。「啓蒙」という言葉は「蒙(くら)きを啓(あき)らむ」(暗いところに光をあてて照らす)と読んだり、「蒙(おろか)さを啓(ひら)く」(学問などによって愚かな状態を脱出する)と読んだりしていました。つまり「蒙」という言葉じたいが「暗い」「愚かである」という意味合いで使われていたのです。これに「昧」が付いていますが、この「昧」も暗いという意味合いです。道理に対して暗い、常識において暗いという意味を強調していると言えます。
この言葉を使用して蒙昧主義という言葉がありますが、これは権力者が民衆に対して「愚かであることを推奨する政策」「愚民化政策」と言われるものです。民衆が学問にはげみ、知識を得て、知恵をつけていけば政治に対して正当な主張をしてくるようになります。それを避けるために民衆には愚かであることをすすめるという政策です。このように「蒙」という言葉自体に強いネガティブなイメージがあるのです。
「蒙昧」は常識がないこと、物事の道理に暗いこと、愚かで正しい判断ができないことを指します。
その意味合いの通り、相手に対して「愚かだ」と示すときに使う言葉です。
「蒙」という字は現在ではあまり見ることのない字ですが、歴史上「啓蒙思想」という言葉があるように昔は使用されていました。「啓蒙」という言葉は「蒙(くら)きを啓(あき)らむ」(暗いところに光をあてて照らす)と読んだり、「蒙(おろか)さを啓(ひら)く」(学問などによって愚かな状態を脱出する)と読んだりしていました。つまり「蒙」という言葉じたいが「暗い」「愚かである」という意味合いで使われていたのです。これに「昧」が付いていますが、この「昧」も暗いという意味合いです。道理に対して暗い、常識において暗いという意味を強調していると言えます。
この言葉を使用して蒙昧主義という言葉がありますが、これは権力者が民衆に対して「愚かであることを推奨する政策」「愚民化政策」と言われるものです。民衆が学問にはげみ、知識を得て、知恵をつけていけば政治に対して正当な主張をしてくるようになります。それを避けるために民衆には愚かであることをすすめるという政策です。このように「蒙」という言葉自体に強いネガティブなイメージがあるのです。
意味の変遷
そのために最近では「蒙」という字はあまり使われなくなってきました。一時期までは「啓蒙セミナー」と呼ばれていたものは「啓発セミナー」と呼ばれるようになっていき、現代人の目から「蒙」という字を見ることが減ってきているのです。
また、一部では「蒙」という字は「暗い」の他に「目が見えない」という意味合いもあることから、これは差別用語であると言われることもあります。それほどの意味を持つこの言葉を含んだ「無知蒙昧」ですので、普通は使うことはあまりないでしょう。
芥川龍之介も「邪宗門」の中で、
「その方どもの罪業は無知蒙昧の然しからしめた所じゃによって、天上皇帝も格別の御宥免ごゆうめんを賜わせらるるに相違あるまい」
と使用していますが、ここでも「何も知らない愚か者」という意味合いで使用しています。
また、一部では「蒙」という字は「暗い」の他に「目が見えない」という意味合いもあることから、これは差別用語であると言われることもあります。それほどの意味を持つこの言葉を含んだ「無知蒙昧」ですので、普通は使うことはあまりないでしょう。
芥川龍之介も「邪宗門」の中で、
「その方どもの罪業は無知蒙昧の然しからしめた所じゃによって、天上皇帝も格別の御宥免ごゆうめんを賜わせらるるに相違あるまい」
と使用していますが、ここでも「何も知らない愚か者」という意味合いで使用しています。
使用法、使用例
「さて、そろそろ無知蒙昧な輩どもに俺のありがたい話を聞かせてやるか」
「あまり大きな声で言わないほうがよろしいのでは?周りの人がこちらを睨んでいますよ」
「あまり大きな声で言わないほうがよろしいのでは?周りの人がこちらを睨んでいますよ」