ことわざ

継続は力なりの意味・使い方

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何事も続けることが成功するための一番の秘訣である。
またそこから、何事も継続していくには大変な努力が必要であり、その努力を続けることができれば成功につながるということのたとえ。

由来

これは中国の故事や日本の古くからある言葉ではなく、明治生まれで大正から昭和初期にかけて広島を中心とした中国地方で活動していた宗教家である住岡夜晃(すみおかやきょう)という人物の著作によるもののようです。
その著作は、
「讃嘆の詩〈上巻〉若人よ一道にあれ」で、原文は以下のものです。
「二、青年よ強くなれ
牛のごとく、象のごとく、強くなれ
真に強いとは、一道を生きぬくことである
性格の弱さ悲しむなかれ
性格の強さ必ずしも誇るに足らず
「念願は人格を決定す 継続は力なり」
真の強さは正しい念願を貫くにある
怒って腕力をふるうがごときは弱者の至れるものである
悪友の誘惑によって堕落するがごときは弱者の標本である
青年よ強くなれ 大きくなれ」
とあり、継続していくことで人格的にも磨かれていくものだ、と書かれています。このうちの「継続は力なり」の部分だけが残って広まっていったものと考えられています。

意味の変遷

このようにこの言葉自体はそう古いものではなく、比較的新しい表現と言えます。意味合いとしては「才能があることにかまけずに継続して努力していくこと」をすすめたものとなっています。また、もとの文章からもわかるように、自分が信じる道を継続し続けることを推奨しているもので、その心を強く持っていなければ、怒って暴力に訴えてしまったり、悪い誘いにのって堕落してしまうということを示唆しています。

真の強さを「正しい心を持ち続けること」としていて、その努力をし続けることをもっとも賛美しているところは現在でも同様です。

ここで重要なのは「ただ継続すること」が重要なのではなく「正しい心をもって努力し続けること」が大事だと言っているところです。努力し続けることが成功につながると意味していることを忘れていはいけません。

使用法、使用例

「入試まで毎日英語の単語を10個ずつ覚えていくことにしたんだ。」
「入試まで続けることができたらかなりの勉強になるね。継続は力なりだ、がんばれ」

類似した意味のことわざ

塵も積もれば山となる・・・本当に少しずつでもしっかりと積み重ね続ければそれは大きな成果となって現れるということ。継続し続けるという意味合いで同じ使われ方をしています。
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