ガーデニング

大きな切れ込みの葉っぱが魅力のモンステラを育てて楽しむ

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モンステラは熱帯アメリカに約30種類が自生しているサトイモ科のツル植物です。
幼葉は穴も切れ込みも空いていませんが、成長すると大きな葉に切れ込みや穴がたくさんった、ユニークな形になります。
茎の節の部分から気根をたくさん伸ばしますが、原産地ではこの気根で周りの樹木などに絡みついて成長していきます。

品種によっては、葉っぱに穴だけ開いて切れ込みがないもの、成葉になっても穴も切れ込みもないもの、葉色が斑入りのものなど、葉のバリエーションも豊富です。

モンステラは、他にない魅力的なスタイルと共に、通年室内栽培できることからも人気が高い観葉植物です。
モンステラの育て方や増やし方な、管理上のコツなどをご紹介していきましょう。

モンステラは熱帯ジャングルに自生している

モンステラはツル植物ですが、原産地では8m以上の大型になることもあります。
成木は花を咲かせて、おいしい実がとれ、実から種も取れるので、種からモンステラを育てることもできます。
国内で流通しているモンステラのほとんどは成木ではないので、国内では花を見ることは稀です。

モンステラの花は目立つ花ではなく水芭蕉やスパティフィラムなどに似ています。
白い大きな一枚の花びらのようなもの中に、黄色いヤングコーンのような棒状のものがついています。
モンステラの本来の花はこのヤングコーンのようなものの方で、花の周りの白い一枚の花びらのようなものは「仏炎苞」というガクの一種です。

モンステラは鬱蒼とした熱帯雨林のジャングルの木下に自生しているので、直射日光が苦手なため、通年室内栽培が可能です。

モンステラは明るめの窓辺で育てて

直射日光が苦手なモンステラですが、あまり暗すぎる環境では軟弱に育ってしまうので、できるだけ明るい窓辺に置くようにしましょう。
熱帯の植物なので暑さには強いのですが、寒さには弱いので、5℃以上の環境で管理します。

春~秋にかけては屋外でも栽培できますが、直射日光に当たると葉焼けしてしまい、場合によっては枯れてしまうので、明るい日陰で育てるようにしましょう。

秋になって気温が下がってきたとき室内に取り込みますが、葉の裏表にしっかりと強めのシャワーを当てて虫などを取り除き、鉢を一度外して土の中に虫や卵がついていないかしっかり確認してから取り込むようにしましょう。

モンステラの水管理と肥料

モンステラは高温多湿を好みますが、土が常時湿っているのは好きではありません。
葉っぱが大きいため、ハダニなどの虫が付きやすいので、時々強い水流のシャワーで葉の裏表を洗うか、濡れタオルで葉の両面を拭いておくようにしましょう。

モンステラの水やりは葉水とは分けて考えて、表面の土が乾いてきたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりしましょう。

モンステラが大きくなりすぎて困っているときや、冬の寒さを乗り越えさせたいとき、土をより乾き気味に管理すると、大きくなり過ぎを押さえ、寒さにも耐えやすくなります。

モンステラ肥料は、生育期の春~秋に株元に2ヶ月おきに緩効性化成肥料を置くようにしますが、あまり大きくしたくないとき、肥料は控えめにしましょう。

モンステラの植え付けと植え替え

モンステラの栽培には水はけの良い土が適しています。
市販の観葉植物用土を使うか、赤玉土に川砂やパーライト・バーミキュライトをブレンドして水はけや水持ちを改良した土を使うのもおすすめです。
観葉植物用の土に川砂やパーライト・バーミキュライトをブレンドしたものもおすすめです。

モンステラは生育が旺盛なので、5~9月の生育期に毎年植え替えるようにしましょう。

大株に育った場合の植え替えは2年おきにして、植え替えのときに地上部も地下部も1/3程度落として、同じ鉢で育てられるようにします。

モンステラの切り落とした剪定は挿し穂にして、簡単に増やすことができます。
モンステラを剪定するときは、伸びすぎた枝のどこで切っても構いませんが、気根がついている状態で切り落とした枝はすでに根付いているので、挿し穂にすると挿し木がより失敗しにくくなります。

気根は切ってもそのままにしても

伸びすぎてじゃまになった気根はどこでも切っても構いませんが、気根が伸びて野趣溢れる姿になるのがモンステラの魅力のひとつなので、できれば残すようにしましょう。

気根を切る場合は、途中で切らずに茎の付け根のところまで切り落とすようにしましょう。
途中で切った場合は、そこからまた伸びるだけになります。

上の方から伸びてきた気根を土の中に差し込むと、気根は根として機能し始めます。

モンステラを挿し木で増やすには

剪定して切り落とした枝は、節が1~2節ついている状態で、好きな長さに切って挿し穂にできます。
葉っぱと柄だけになったものは根付きにくいので、挿し木にするよりは切り花として楽しむようにしましょう。

葉っぱのまったくない茎だけでも挿し木に使うことができます。
切った枝を土に植え込み、1ヶ月位湿った状態が維持できるように底面給水で管理していると新しい芽が伸びてきて、根付いたことがわかります。

土に植えずに水に挿しておくだけでも根がどんどん伸びてくるので、ある程度根が伸びてから土に植え替えても構いません。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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