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千日紅の種まきと育て方のコツは

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千日紅は、小さな花がかわいらしくて魅力的で、最近ではよく人気ですよね。ドライフラワーなどでもよく見かける花ではないでしょうか。
千日紅を育てる際の種まきと育て方のコツについてご紹介します。自分で育ててドライフラワーを作るというのもいいですよね。

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千日紅の花の色は千日あせない?

千日紅」はセンニチコウ族ヒユ科の植物で、花の色が千日経ってもずっと変わらないというほど、美しい色を保っていることから名前がついている花です。ドライフラワーになっても美しくて人気です。

ただ、そんな千日紅ですが、私たちが小さなボンボンとしてかわいらしいと思っている花は、本当は苞というつぼみを包んでいるがくです。千日紅の場合は、紫やピンク、白、黄、赤とカラフルな苞が花のようにかわいらしくなっています。

小さな花が印象的な千日紅の原産地は熱帯アメリカを中心としたもので南国の花と言えます。

千日紅は種まきで育てる!種の綿毛取りがおもしろい!?

千日紅は、5月頃に種を蒔いて育てます。種から育てて発芽するためには比較的高温が必要のため5月頃に種を蒔くようにします。その頃でしたら1週間程度で芽が出ますのでおすすめです。

また、千日紅の種はちょっと不思議で、表面が綿毛に包まれているのを知っていますか。市販されている種を買ってくる場合は綿毛が取り除いて売られていることが多いのですが、自分で収穫した種には綿毛があります。綿毛があると種を蒔いても水を吸収しにくくなりますので綿毛を取り除く必要があります。

種と一緒に砂を混ぜながら手でもんで綿毛をこすって取るようにしましょう。種まきの準備がなんだかおもしろい千日紅です。

初心者でも育てやすい千日紅は、露地植えでも鉢植えでも育てることができます。暑さと乾燥にも強く育てやすく日本の夏にも適しているため、5月〜11月と本当に長く咲き続けるのが特徴的と言えます。ずっと楽しめるというのはいいですよね。

移植するのも簡単ですので、箱などに種を蒔いて植え付けるのも良く、植え付けは5月〜8月にします。植え付ける際の注意点としては根をくずさないようにあまり深く植えないようにするのがコツです。

植えるなら日当たりのいい場所に植えるのがコツ

千日紅は、また日当たりのいい場所に植えるのがコツです。あまり日が当たらないと花があまりつかなくなりますので日陰には向いていません。肥料が多すぎても花付きが悪くなりますので控えめにするように気を付けます。

また、熱帯アメリカなどが原産地ですので暑さにはとても強く、水はけが悪いところが苦手です。地植えの際はそういう場所を避けて植えましょう。

植える土は、赤玉土6:腐葉土3:川砂1など川砂を混ぜるなど水はけのいい土にするのがコツです。また、肥料は最初にゆっくり効くものを混ぜます。

もしじめじめした土壌しかない場合は川砂を混ぜるなどすることで改良しましょう。またその際には斑葉病などの病気にかかりやすくなりますので葉をしっかり見ておきます。

害虫としては、千日紅自体は高温には強いのですが、高温乾燥期にハダニが発生したりしますので、早めに予防して薬剤をまくなどしておくといいようです。

水の遣り方にもコツが

水の遣り方にもコツがあります。乾燥気味が良く水を遣り過ぎないように注意をします。特に庭植えの場合は、苗を植え付けた場合に根付くまでは水を遣りますが、その後夏ごろになったら水をほとんどやらなくてもいいようになります。それほど庭植えの場合は夏の水遣りが必要のない千日紅です。夏の暑さでも大丈夫で水遣りもあまり心配ないと言えます。

長い期間咲く千日紅の花の手入れは?

千日紅は、茎がよく枝分かれして育っていきます。そして枝分かれしたところにかわいい花が次々と付いて7月〜11月頃まで長く咲き続けます。草丈も15cmから大きくなると60cmになるものもあります。背が高くなったら支柱を立ててあげましょう。

枝分かれしながら咲いていきますので、枯れてしまった花がらは摘み取ってあげることも必要です。枝分かれしている所の付け根で切り戻してあげると長く美しい姿が楽しめておすすめです。

花が枯れたら来年の種をとるのも楽しみ

いかがでしょうか。千日紅は日当たりのいい所がとても好きな植物です。また、夏に強い植物ですので夏から秋にかけて長く咲き続けます。一年草ですので花が終わってしまった11月頃には枯れます。

種をとることもでき、しっかり枯れて茶色になった花から種をとることも可能です。小さな花になっている苞の羽のような部分の下に種があります。それを一つずつ爪などでつぶしながらとってみるのもいいでしょう。発芽率がとてもいい千日紅です。自分の手で種もとって毎年楽しんでみるのもいいものです。

花もドライフラワーにする楽しみがありますし、とても人気の千日紅です。種から育ててたくさんの花を咲かせてみませんか。きっとかわいらしさもひとしおではないでしょうか。

千日紅の種類がいろいろあるのを知っていますか?

千日紅は、かわいくて人気ですが、どの位の種類の千日紅があるのかを知っていますか。
千日紅は、熱帯アメリカ原産で、100種類はあると言われています。主に「千日紅」と「黄花千日紅」の2種類に分かれます。
詳しくその種類を見ていくと、さらに千日紅の魅力が広がっていきます。

千日紅の種類はいっぱい!

まず、「千日紅」と「黄花千日紅」の違いですが、「千日紅」は1年草で、「黄花千日紅」は多年草という点が異なります。「千日紅」は、草丈50cm程度に育ちます。熱帯アメリカ原産ですので、夏の暑さには強いのですが、耐寒性が弱い植物です。7月〜11月にかわいい花を咲かせてくれるので人気があります。

実は私たちが千日紅の花だと思ってみているものは苞ですが、色もあまり変わらず千日も色が持つことから「千日紅」と呼ばれています。夏からずっと長く花が楽しめるのも魅力でしょう。

千日紅」は、紫やピンク、白の小さな花がかわいらしいですよね。たくさんの園芸種があり、草丈が少し小さな15cm〜30cm程度の千日紅も多く作られています。花がたくさんつくのも特徴の品種で、「バディーシリーズ」として、「バディーレッド」「バディーピンク」「バディーホワイト」「バディドワーフパープル」「バディドワーフホワイト」「バディーミックス」などが出回っています。

また、草丈は低いのですが、横に50cmほどに広がる「ちなつ(千夏)シリーズ」もあります。横に広がる特徴がありますので、花壇に植えたり、千日紅だけのハンギングバスケットなどを作っても楽しいでしょう。「ちなつパープル」や「ちなつホワイト」「ちなつミックス」などが作られています。

切り花にも人気の千日紅

さらに、千日紅は、かわいくて、長持ちすることから、切り花にも人気です。茎が固くてしっかり立って倒れにくい品種が切り花用に開発されています。草丈50cmほどの「ネオンシリーズ」として、「ローズネオン」「ネオンラベンダー」「ネオンホワイト」「ネオンミックス」などが揃っています。

さらに大きな草丈80cm以上ある「オードリーシリーズ」も硬くて切り花にいい品種です。「オードリーパープルレッド」「オードリーピンクインプ」「オードリーホワイト」などがあります。

また、変わったところでは、2色のグラデーションとなった「バイカラーローズ」などもあり、こちらも草丈が高く生長します。桃紫色をしていますが、白とのグラデーションになっているのが特徴です。こちらの「バイカラーシリーズ」で草丈20cmの「ドワーフバイカ」と言った小さな品種もあります。その他にも2種類の4色が混じり合った品種も出てくるなど多種多様です。

さらには、少し大きな花を咲かせる「高性大輪」の品種も珍しいでしょう。

黄花千日紅にも色がきれいな種類がある!

「黄花千日紅」については、「千日紅」に比べて、花が黄橙色の花が咲くのが特徴です。また、「黄花千日紅」は、宿根性の多年草となります。「キバナセンニチコウ」は地下に作った球根で冬を越しますので、3度以上の気温があれば冬越しができるのも大きな特徴です。ただし、それ以下になるとなくなってしまうので、1年草扱いもされるようです。

これまでは「黄花千日紅」は、色が地味なために、あまり人気がありませんでしたが、最近では、赤のきれいな品種も出てきています。中には高さ1mほどまで大きく伸びる品種もあり、これらは庭に植えるのがおすすめです。「ストロベリーフィールド」は、イチゴのような明るい赤の花色が人気で、ドライフラワーにも適している品種です。

また、赤紫色の「クイズカーマイン」という品種もあり、草丈は70cmと大きくなります。濃い花色をしていて、個性的で、上品な可愛らしさがあるとされています。

さらに、「ファイヤーワークス」という品種の場合には、少し地面が凍っても大丈夫なほど、耐寒性があって冬越しが可能です。寒い地方で千日紅多年草として育てたい場合にはおすすめの品種と言えるでしょう。

千日紅はたくさんの品種から花色や草丈で選ぶとおすすめ

こうして見てきますと、千日紅には、いろいろな品種があることがわかります。かわいらしい花を長く楽しめ、ドライフラワーにしても美しいことから人気が出ています。耐寒性のある「黄花千日紅」の品種は少ないのですが、これらの中から自分の好きな色や草丈の千日紅を選んで育ててみるといいでしょう。

庭で草丈を高く育ててみたいのか、広く千日紅を植えたいのか、プランターでかわいい背丈で植えたいのかによって品種を選ぶといいでしょう。
プランターで育てたい場合には、「バディーシリーズ」などがかわいくておすすめです。また、切り花やドライフラワーなどで楽しみたい時には硬い茎の品種を選ぶのがいいでしょう。様々な楽しみ方ができる千日紅です。庭で植えたり、プランターで植えたりしながら、長く千日紅を楽しんでみたいですね。
色もカラフルな品種がありますので、ますます楽しみが増えてきている千日紅です。

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