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ラベンダーも種類が色々。品種ごとの育て方を紹介

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ラベンダーは富良野のラベンダー畑などが有名なので、寒いところが得意な植物と思われがちですが、そもそもは地中海沿岸が原生地なので、どちらかと言えば耐寒性が乏しい品種が大部分です。草だと思っている方も多いのですが、実は低木で、繁殖力も旺盛です。

勘違いしがちなラベンダーについて、本当のところはどういうものか調べてみましょう。

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ラナンキュラスの球根の植え方


ラベンダーは地中海沿岸が原産のシソ科の低木

ラベンダーはシソ科ラヴァンドゥラ属の、地中海沿岸が原産地の常緑の低木です。
栽培され始めたのが古代ローマ時代からと言われていて、日本にも19世紀初頭に持ち込まれましたが、高温多湿の日本の気候に合わなかったためになかなか普及せず、1937年(昭和12年)にフランスから種子が持ち込まれてから一気に普及しました。

小さな苗の状態のときは草に見えますが、植えて数年たつと幹が太くなってきて、「低木」というのがよく分かるようになります。

花色が紫色ではないラベンダーも

ラベンダー色というと薄紫色を意味していますが、ラベンダーの花色は、濃い青紫色や淡い紫色・ピンク色・白など、いろいろなバリエーションがあります。

小さな紫色の花が先端にびっしりついているイメージがありますがパイナップルのような形をしたものや、花数が少ないものもあり、バリエーションは豊富にあります。

高温多湿に弱く、寒さにも比較的弱い品種が多い

乾燥した気候を好むので、水の遣り過ぎや、梅雨時に蒸れることによって枯れてしまうこともあるため、夏場は刈り込んで風通しを良くする必要があります。

富良野のラベンダー畑のイメージが強いので、寒さにとても強いと思われがちですが、0度くらいしか耐えられない品種も多く、栽培地と品種の性質があっていないと、寒冷地でも暖地でも、暑さ寒さに対する調整が必要になってきます。


ラベンダーの上手な栽培には品種選びがポイント

ラベンダーは約20種類の品種があり、耐寒性も耐暑性もまちまちで、見た目もかなり異なります。
ラベンダーを栽培する地域の気候に合わせて品種選びをすると、夏越し・冬越しに特別に手入れをしなくても元気に育てられるので、本来丈夫な世話いらずのラベンダーらしく、特に手を掛けなくても管理しやすくなります。

つまり、簡単にラベンダーを栽培するには、的確な品種選びが欠かせないことになります。
ラベンダーの品種を大きく分けると5系統に分けられます。

1. もっともポピュラー「アングスティフォリア系」

香料の原料に最も使われる品種で、ラベンダーの中でも花の香りがよいものが多く、「イングリッシュラベンダー」として知られている品種です。耐暑性には少し欠けますが、耐寒性が高めの品種が多いのがこの系統です。

暖かい地方では育てにくいので、寒冷地で育てるのがオススメです。
「富良野ラベンダー」は商品名で、品種ではありませんが、イングリッシュラベンダーの一種で、品種改良によって耐寒性が高くなっています。

2. 種ができない「ラバンディン系」

香りのよい「アングスティフォリア系」×耐暑性があって丈夫な「スパイクラベンダー」の交配品種です。

花も美しく成長も早く、日本の高温多湿にもよく合って丈夫な品種なのですが、種ができないため、挿し木で増やします。

精油が多く取れるので、大規模栽培がおこなわれている品種です。

3. 葉に歯のようなギザギザの「デンタータ系」

葉っぱに細かな産毛のようなものがびっしりと生えていて、葉のギザギザの切れ込みが歯のように見えるので「デンタータ(=歯のような)」という名前が付いています。

耐暑性が高めですが、耐寒性が低く、四季咲き性があって長く花が楽しめます。

「フリンジラベンダー」とも言われ、花穂の先端に薄紫色のフリンジのような苞葉を付けます。

4. パイナップルのような形「ストエカス系」

「イタリアンラベンダー」や「フレンチラベンダー」、「スパニッシュラベンダー」とも呼ばれていて、耐暑性はラベンダーのなかでは強い方で丈夫な品種ですが、寒さには比較的弱い品種で、軽い霜程度にしか耐えられません。

丸いコロンとしたパイナップルの実のような花穂が先端に付き、その先にパイナップルの葉のようで、「ウサギの耳」「リボン」ともいわれる花苞が付きます。

5. 変わり種ラベンダー「プテロストエカス系」

「レースラベンダー」や「ファーンラベンダー」とも呼ばれていて、耐暑性が弱く、耐寒性にも乏しいため、葉の形が美しいため育てたくなりますが、育てるのは難しい品種ですが、四季咲き性のものが多くあります。

香りが個性的なために、夏や冬、暑さ寒さを避けるために室内に取り込むと、香りが苦手と思う人も多いようです。

ラベンダーをポプリにするのは花が開き切る前に

ラベンダーの小さな花が咲ききってしまうと、ドライフラワーにした時ぼろぼろと花が落ちてしまいます。
ラベンダーをドライフラワーにするときは、小さな花がどれも開く前に切って日陰に干すようにしましょう。

シリカゲル(ドライフラワー用)に埋めて電子レンジの500Wで1分30秒ほど加熱すると色も香りも長持ちするドライフラワーに仕上がります。

サシュにして枕元に置いておくと、優しい香りがイライラを沈めてくれて安眠を約束してくれます。

まとめ

ラベンダーと聞くと、一般的には富良野のラベンダー畑のイメージから、イングリッシュラベンダーを連想する人も少なくないかと思うのですが、寒さに弱い品種も多く、もともとカラッとしていて雨の少ない、あまり暑くない地域である地中海沿岸が原産地なので、日本の高温多湿にも耐えられない品種が多くあります。

ラベンダーそのものは、決して弱いわけではなく、環境にあった品種を栽培すると、水遣りもそれほど必要ではないため、あれこれ手をかけなくても、病害虫も付きにくいので育てやすい植物です。

品種が約20種あり、花の形状も葉の形状も個性的なものが多いため、いろいろ育てたくなるものですが、育てる地域の環境に合わないと夏越し・冬越しに手間が掛かってしまいます。
花の形状や色よりも、育てる地域の環境にどれなら合うのか考えて栽培するようにしてください。

ポプリなどで香りも楽しみたいときは、蕾をドライフラワーにすると扱いやすく香りも強く長持ちします。

ラベンダーの上手な育て方。世話のし過ぎ厳禁!ラベンダー栽培

ラベンダーは、地中海沿岸では生垣にも使うような植物です。
放っておいてもぐんぐんと伸びていき、格段水遣りも肥料もなくてもどんどん育ちます。

せっせと水を遣ったり、肥料をたくさん施したりするとかえって枯れてしまうことになってしまいます。
実は基本的にはほったらかしが一番のラベンダー栽培。
育ててドライフラワーにしたものを楽しむ方法も併せてご紹介します。

楽に育てるには品種選びがポイント

ラベンダーには品種が約20種あり、それぞれに耐寒性も耐暑性も違ってきます。
原産地は雨が少なく暖かで穏やかな気候の地中海沿岸部なので、日本の夏の高温多湿や梅雨、冬の寒さにも合わないことが多く、暖地では耐暑性が高いものを、寒冷地では耐寒性が高いものを選ぶ必要があります。

暖地で寒さに強い品種を育てようとすると夏の暑さで枯れてしまいやすく、寒冷地で暑さに強い品種を育てようとすると冬の寒さで枯れてしまうので、育てたい地域の気候に合った品種のラベンダーを選んでおくことで、特別な手当てをしなくても枯れてしまう危険性が減らせます。

苗から育てて挿し木で増やして

ラベンダーは種からも育てられますが、種は寒さを経験した後暖かくならないと発芽せず、発芽率も高い方ではないので、育てやすい苗から育てるのがオススメです。 苗から育てるのなら、手間暇かけなくても育てやすく、すぐに大株に育ち、育った株は耐寒性や耐暑性が高くなるので、扱いやすいうえに育てがいがあります。

ラベンダーは春か秋の、暑過ぎず寒すぎない時期に植えるのが適しています。
挿し木で増やすのも簡単なので、剪定枝を挿し穂に使って挿し木して楽しむこともできます。

乾燥を好むので水はけのよい土に植えて

ラベンダーは雨の少ない地域が原産地なので、普段の水遣りもほとんど必要としません。
栽培する土は、ハーブなのであまり選びませんが、できるだけ排水性が高い土に植える方が枯れるリスクが低くなります。

普通の培養土よりも、培養土赤玉土の中粒を混ぜたような土や、排水性の高いハーブ用の土を選ぶようにしましょう。

肥料が少なめの方がよく育つので、地植にする場合は特に元肥えを施す必要はありません。、

風通しの良い明るい日向で育てて

ラベンダーは風通しのよい明るい日向で育てるようにしましょう。
株が蒸れてくると枯れてしまうことがあるので、株が混んできたら剪定して枝数を減らしたり、全体を刈り込んでスッキリさせたりする必要があります。

日当たりを好みますが、暑すぎても枯れることがあるので、鉢植えで育てる場合、真夏は明るい日陰に移したり、冬室内で冬越しするときもできるだけ明るい場所で育てるようにしましょう。

水遣りはできる限り自然任せ

地植の場合、ラベンダーの水遣りは自然任せが一番で、ほぼ水遣りをする必要がありません。
鉢植えの場合も、水遣りはからからに乾いてぐったりしているときだけにして、なるべく水遣りは控えるようにしましょう。

水はけが悪く、じめじめしていると枯れてしまうので、梅雨の時は特に土が湿っていないか注意が必要です。
地植にするとき、排水性がよい土で、一段高い場所に植えるようにすると水はけがよくなるので安心して育てられます。

肥料が多いと花が少なくなる

ラベンダー肥料を施しすぎると株が弱った上に花数が少なくなってしまいます。
全く肥料をあげないようにしていても、枯れる心配はありません。

肥料が少な過ぎると徒長することがありますが、花数は肥料が少なめの方が多くなります。
肥料は、春と秋に緩効性化成肥料を少量まく程度で十分に育ちます。

根詰まりすると枯れるので植え替えて

生育旺盛なラベンダーは、鉢植えで育てているとすぐに根詰まりしてしまい、枯れてしまうこともあります。
ラベンダーは根をいじられるのを嫌うので、土を落とさずに一回り大きな鉢に新しい土を足して植え替えをします。
植え替えるときは、地上部も刈り込んでおくと根にかかる負担が軽くなるので、植え替えと刈り込みを同時に行うようにします。

蒸れても暑くても寒くても枯れることがある

夏に株がぎっしりと混んできて、風通しが悪くなってしまうと、蒸れて枯れてしまうことがあります。
真夏の猛暑にも、耐えられなくて枯れてしまうこともあります。
地上部を葉っぱを残すようにして刈り込んで、風通しを良くすることで夏越しがうまくできることもあります。

耐寒性が高いものもありますが、通常0度くらいまでしか耐えられないものが多いので、冬、霜が降りたりすると枯れてしまうことがあります。
育てている品種が耐えられるかどうかのギリギリの場合は、室内に取り込んだり、マルチングをしたり、寒さ対策を施すようにしましょう。

花が枯れてきたら葉っぱの上で刈り込んで

ラベンダーの開花時期は品種により違いがありますが、通常4月下旬〜8月上旬くらいまで花が楽しめます。

花が枯れてしまったら、株全体を葉っぱを残して刈り込むと、また新しい花芽が伸びてくるので、枯れた花をいつまでも付けているよりも、枯れ始めたら早めに刈り込む方が長く花が楽しめます。

刈り込む位置は、葉っぱを残してあれば、枯れずにまた伸びてくるので、大きくなりすぎたと思うときはかなり低い位置まで刈り込んでも構いません。

冬越しは気候と育てている品種に合わせて

冬にマルチングをしないと雪も降らないのに枯れてしまう品種もあれば、雪が上に積もってもなんともない品種もあり、室内に取り込むかどうかは育てている品種と気候によります。

地植の場合は植えっぱなしにしておいた方がはるかに楽なので、育てたい地域の気候に合う品種のラベンダーを選ぶと冬越しもしやすくなり、掛かる手間が格段に少なくなります。

蕾の枝をドライフラワーにして楽しむ

ラベンダーは花だけでなく、葉も茎も香りがあります。
ラベンダーをドライフラワーにするときは、花が開き切る前の蕾の枝を使うと、乾燥した後花がボロボロ落ちたりしないので扱いやすくなります。

ポプリやサシュとして使うだけでなく、だしパックの袋などに入れてお風呂に入れるとハーブバスが楽しめます。
天然塩に細かく刻んだラベンダーを混ぜて、バスソルトにする場合、ラベンダーが風呂釜に詰まりやすくなるので、この場合もだしパックの袋に入れてからお風呂に入れるようにしましょう。

まとめ

ラベンダーの耐寒性や耐暑性は品種によってまちまちなので、暖地で育てるときは耐暑性の高い品種を、寒冷地で育てる場合は耐寒性の高い品種を育てることで管理がしやすくなります。

肥料も水も少な目が好きな植物なので、排水性の高い土で肥料を少なめにして育てましょう。
肥料が多すぎると花数が少なくなってしまい、枯れやすくなります。

蒸れたり暑すぎたりしても枯れやすいので、風通しのよい明るい場所で育てましょう。

花が終わってきたら、葉っぱを残して思い切った剪定をすることで、次々新芽がのびてきて、風通しもよくなるので剪定はこまめに行うようにしましょう。

ラベンダーが枯れそう?どうする?

ラベンダーが突然枯れてくることがあります。そういったときに何が原因かが気になりますよね。ここではラベンダーが枯れる原因についてまとめました。ラベンダーを上手に育てるコツとしてぜひ知っておきませんか。

水分が多すぎて枯れる?

ラベンダーの原産地は地中海沿岸です。砂地のような乾燥した土壌が好きな植物と言えます。また、高温多湿が嫌いと言った性質を持っています。

ということで、水が多過ぎて枯れるということがよくあります。水はけが悪い土壌だったり、水を遣り過ぎて枯れることがあります。

特に梅雨時には水遣りに注意しなければならないのがラベンダーです。ではどうしたらいいのかというと、庭植えの場合は、盛り土をして地面よりも少し高い位置に植えるようにします。そうすることで、根元に水が溜まるのを防ぐことができます。

また、鉢植えの場合は、梅雨時は雨が当たらないような軒下などに移動してあげます。それほど過湿には気を付けて、乾燥気味に育てるということが重要だということになります。

植える土も一般的な園芸用の土ではなく、排水性を考えた土に変えてあげることがまた重要です。赤玉土8:腐葉土1:堆肥1など、排水性のいい赤玉土などを多く配合することがコツです。特に鉢底は、排水性を重視して赤玉土の大粒や中粒を敷いておくのもオススメです。こうすることで土自体の排水性も改善するようになります。水遣りと土の排水性についてはよく気を付けなければならないことです。

温度が高過ぎる?

また、高温多湿を嫌うラベンダーですので一方で高温にならないように注意をすることも必要です。北海道でたくさん栽培しているといった栽培環境も考えると、高温はなるべく避けるようにします。ラベンダーにとって夏の過ごし方がとても大事となります。

涼しくて湿度が低い状態をできるだけ作ってあげるようにします。そのために具体的にどうしたらいいのかというと鉢植えにしている場合は地面やベランダの床からの照り返しにも注意をしてあげます。鉢皿を下に敷いて鉢を置いたりするだけでも随分温度が変わってきます。

庭植えの場合でも株元をパークチップや小石で覆って暑さ対策をするといいのではないでしょうか。つまり、ラベンダーの原産地や栽培地の環境を考えてそれに似た環境をできるだけ作ってあげることが大事だということになります。過湿と暑さには充分注意をしてあげることです。

風通しが悪かったり、梅雨や夏が苦手?

また過湿という面から言いますと、梅雨や夏の時期の前に枝をすっきりさせることも大事です。切り戻しをしたりして枝をすっきりと剪定します。特に根元の風通しもよくしておきます。

また、花が終わったら通常の植物は花摘みを行いますが、ラベンダーでは花が終わったら早めに茎ごと切り取ってしまいます。花として飾ったりドライフラワーなどにしてみるといいでしょう。

茎ごと切ってしまうことで、株にあまり負担をかけないようにします。梅雨の時期や夏にはよく注意をして手入れするようにします。また、4〜7月が開花時期ですが、梅雨や夏が苦手なので、この時期にはあまり肥料を与えたりして負担をかけないようにすることも必要です。肥料を与えるとしたら開花前の3月か、開花後のあまり暑くなくなった9月頃がオススメの時期です。

また、枯れる際には根詰まりをおこしている可能性もあります。鉢植えの場合は、2〜3年に一度は植え替えや株分けをし、根詰まりに注意をしてあげるようにします。また、株が老朽化していることもあり、株が古くなったために枯れていく事もあります。挿し木をして新しい株を増やしていく事も考えてみましょう。

根っこに応じた小さめの鉢?ラベンダー栽培のコツはある?

ラベンダーについてよく知ることで枯れた原因もよく分かってきます。私達がラベンダーについて知っていることが意外と異なったことのために枯らしてしまうこともあるでしょう。例えばラベンダーは草花ではなく低木だという事実もそのひとつです。

低木で根の成長が非常に遅いという特徴も知っておく必要があります。株に対して鉢が大き過ぎるとその原因で枯れることもあります。鉢の下の水が腐ってきてそのことが原因で枯れてしまいます。ラベンダーは、水遣りがむずかしく、鉢の大きさも水遣りに関係することとしてしっかり考えてあげます。
根っこに対して一ひと回り大きいくらいのできるだけ小さな鉢を選ぶようにします。根が張っていないため水を吸収できずに水分が溜まっていくということがないようにします。根っこの大きさに応じた鉢にすることも必要です。

ラベンダーの性質を知って!

いかがでしたか。ラベンダーの花はきれいなため私達にとっての憧れでもあります。多くの人が育てたいと考えていますが、意外と育て方が難しいものです。
高温多湿を避けるということにまず一番気を付けて枯れないようにしていきましょう。ラベンダーの性質もよく知っていきたいものです。

ラベンダーの育て方、育てたら何を作る?ラベンダーオイル、ポプリ? 

ラベンダーは多くの人に人気で、観賞するだけでなく今は香りを楽しむラベンダーポプリやラベンダーの石鹸やラベンダーオイルなどさまざまな楽しみ方がなされています。

自分の庭やベランダラベンダーを育てて花をたくさん咲かせたならば、もうひとつの楽しみ方として自分でそのラベンダーの花を使って何かを作ってみませんか。

古代ローマ時代からそうした香りを楽しみ、活かすためのさまざまな使い方がなされてきたラベンダーです。もっと生活のなかに自分で手作りしたラベンダーの香りを取り入れて楽しんでみませんか。

ラベンダーの楽しみ方はこんなにいろいろでオシャレ!

花が咲いたらドライフラワーで楽しんでいるという人は結構多いと思います。すぐに簡単にドライフラワーにできますのでオススメです。また「ラベンダースティック」としてリボンで編んで結ぶだけで素敵な香りを楽しむ物になりますのでこちらも人気のオススメとなっています。 香りを楽しむ「ラベンダースティック」は、簡単に作れますので手作りしてみませんか。作るコツは作る際にラベンダーが折れにくいように収穫する日は水を遣らずにおいて収穫し、6月頃の収穫したてのフレッシュなラベンダーを使う事がひとつのコツと言えます。

また「ラベンダースティック」に使うラベンダーの種類は、主流のアングスティフォリア系(イングリッシュラベンダー)やラバンディン系が適していて、巻くリボンは細い5mm程度の物を使います。
9〜13本までの間の奇数の本数を準備し、葉を全部落としたら花の根元を糸やリボンで結んで結んだ部分から茎を逆さまにして1本ずつを少し開きながらリボンで茎の上下を交互に通して編み込みます。

最後にリボン結びができる程度の長さを残して、片方のリボンを穂の中に押し込んだら反対側の余ったリボンも茎の上の方から編んでいって最後をリボン結びするとでき上がりです。

とてもおしゃれな「ラベンダースティック」です。ぜひインテリアとしても飾ったりしてみてください。

ラベンダーポプリも作りませんか?

ラベンダーによるポプリ作りは、香りがリラックスもさせてくれストレス解消にもなり、虫よけにもなって簡単にも作れますのでぜひ挑戦してみませんか。

ラベンダーポプリ」の作り方ですが、ラベンダーなどを1週間程度日陰で自然乾燥させたものを準備し、2〜3cmに切ります。ビニール袋に入れて、砕いた香辛料や香りを引き出してくれる保留剤を一緒に加え、好みのエッセンシャルオイルを1〜2滴入れて香り付けをします。

これを密封して1ヵ月くらい熟成させたらでき上がりで簡単に作れますのでぜひ試してみませんか。

また、ラベンダーと言っても種類がありますので、香りがとても強いのはラベンダーの基本種のイングリッシュ系 (イングリッシュ・ラベンダー)などです。ラバンディン系(交配種ラベンダー)も香りが強く耐暑性があり育てやすいラベンダーですのでこうしたラベンダーを育てて使うことがオススメです。

フレンチラベンダーなどのストエカス系は、香りよりは花を楽しむという品種のラベンダーと言えますので最初から香りを楽しむという目的であれば育てる物も検討して植えてみるのもいいのではないでしょうか。

料理に使う「ラベンダーオイル」作りもオススメ

料理の風味付けにハーブ類をオリーブオイルに付けて「ハーブオイル」を作っておくと料理にすぐに使えて便利です。

パンに付けてもお肉やお魚、野菜など何にでも焼くときに加えたり、ドレッシングとしても使えて重宝します。

そんな便利な「ラベンダーオイル」の作り方をご紹介しますと、準備するのはラベンダーの小枝3〜4本とオリーブオイル200ccと密封できる瓶を用意するだけなかでオイルと一緒に振って置いておくだけで3〜4週間もすればでき上がりとなります。「ラベンダーオイル」を使うだけでちょっとオシャレな料理になりますので作ってみませんか。

手作り「ラベンダーティー」でリラックスしてみませんか?

ラベンダーには鎮静作用がありますのでリラックスしたいときにはピッタリなのが「ラベンダーティー」です。眠れないときもオススメです。自分で育てたラベンダーでリラックスタイムなんて、贅沢な時間ですよね。

作り方は、洗った生のラベンダーを葉や花や茎などお好みでティースプーン3〜5杯をティーポットに入れて沸かしたてのお湯を注いで3分程蒸らします。

あとはお好みでハチミツを入れたり、紅茶と混ぜて飲んだりして楽しみます。またドライのラベンダーを入れて作る場合はティースプーン1杯くらいのラベンダーを入れれば十分となります。手作りマイ「ラベンダーティー」をゆっくりと味わってみませんか。

ラベンダーの楽しみ方、いかがでしたか

ラベンダーの楽しみ方について色々とご紹介しましたが、いかがでしたか。ラベンダーの香りをもっと楽しむ方法としてこんな手作りをしてみませんか。

ラベンダースティック」で落とした葉っぱなども「ラベンダーポプリ」にも使えますので何も無駄な物がありません。素敵なラベンダーの活用法としてもっといろいろな手作りを楽しんでみませんか。

ラベンダーの種類ってこんなにある?ラベンダーは紫だけじゃない?

ラベンダーと言うと何を思い浮かべるのでしょうか。北海道の富良野の高原を一面に紫に染めるラベンダー畑でしょうか。

ラベンダーというとやはり紫色のイメージですが、ラベンダーは紫だけでなく白やピンクなどのかわいい花の種類もあるたくさんの種類がある品種です。

また、日本で人気のラベンダーですが、実は日本で人気が出たのは最近の話というのをご存知でしょうか。そうしたラベンダーは、もともとはどこで育ち、どのようにして日本に伝わったのでしょうか。知らないことも多いラベンダーについてその種類と魅力のご紹介をしていきたいと思います。

ラベンダーの原産地は?

ラベンダーの原産地は本来地中海沿岸と言われています。その歴史はとても古く古代ローマ時代となります。

歴史的に古いラベンダーは、古代ローマ人にとっては入浴剤の役目も果たしていたと言われています。ラベンダーを育ててはさまざまに活用していて、殺菌や防虫の目的でお風呂に入れていた「ラベンダー」はラテン語の「洗う」いう意味の「Lavare」から名前が付いていると言われています。古代ローマ人にとっては生活に密着した花だったと言えるラベンダーです。

そんな古い歴史のあるラベンダーですが、昭和の時代まではあまり人気がなかったようです。少し不思議な感じですね。

ラベンダーはヨーロッパ生まれということで、耐寒性がある品種で、割と耐暑性もあり丈夫に育てられる花だと言われていますが、高温多湿に弱いので南の方では高原などにラベンダー畑があります。

ラベンダーの種類はなんと30種類以上!

ラベンダーはシソ科の一種で香りも強いものですが、その種類はなんと30種類以上と言われています。一般的に紫のラベンダーが有名ですがさまざまな種類があります。

大きく分けると主流の「イングリッシュ・ラベンダー」に「スパイクラベンダー」「ウーリーラベンダー」「ラバンディン」「イングリッシュ×ウーリー」などがある「ラヴァンドゥラ・グループ(スパイカスラベンダー)」と「ストエカス・グループ」、「デンタータ・グループ」「プロテストエカス系」のグループに分けられます。

それぞれに生育地帯が少し異なるため、「ラヴァンドゥラ・グループ(スパイカスラベンダー)」のなかでも、耐暑性がある「スパイクラベンダー」「ラバンディン」や耐寒性がある「イングリッシュラベンダー系」「ウーリーラベンダー」や多湿に強い「イングリッシュ×ウーリー」と言う風に特徴が異なります。それぞれの特徴を知った上で育ててみるということが特にオススメのようです。

貴婦人のような白いラベンダー「フレンチラベンダー」

「ストエカス・グループ」の品種に入っている「フレンチ・ラベンダー」は、白い花を咲かせるラベンダーで紫色とは異なる上品な貴婦人のようなエレガントさを漂わせる花です。 「フレンチラベンダー系」は、この先端にウサギの耳のような苞が付いているのが特徴でかわいらしく、成長も早く、暑さ寒さ湿気にも強く育てやすいラベンダーと言えます。

ピンクの可愛いラベンダーにもさまざまな魅力が!

こちらは「イタリアンラベンダー ピンクラッフルズ」というピンクのラベンダーです。ピンクの花びらがかわいらしい新品種で高温にも強い、育てやすい「フレンチ系」の品種です。普通のラベンダーとはまた違ったピンクのフリルのようなリボンが印象的な感じを受けますよね。
「レースラベンダー」のピンクは「プロテストエカス系」で、暑さ寒さに弱いので育てるのがむずかしいのですが、深い切れ込みが入った葉っぱがレースのようだというところから名前が付いていて花も小さくかわいい可憐なイメージのラベンダーです。

珍しい雰囲気なので人気もあり、乾燥気味に育てるのがコツとなっています。こんな可憐なラベンダーもナチュラルな雰囲気でいいですよね。
こちらは同じ「ストエカス系」でも不思議な花びらのラベンダーです。こんなラベンダーもあるのだと思ってしまいます。ラベンダーの魅力は深くて不思議ですね。「ストエカス系」には不思議な雰囲気のラベンダーもあるので探してみるのもいいかも知れません。

ラベンダーの魅力あふれる種類、いかがでしたか

今や人気のラベンダーは30種類以上もあり、さまざまなラベンダーの種類があることをご紹介しましたが、いかがでしたか。それぞれに美しさも異なり、種類ごとに耐寒性耐暑性、湿気に対する強さも異なりますのでよく特徴を知って育てることが大切です。

全般的にラベンダーは高温多湿を嫌いますので、そういったことに気を付けながら、ぜひお好きなラベンダーを見つけて育ててみてはいかがでしょう。育てたあとにもさまざまな楽しみ方ができるラベンダーです。まずは、花を咲かせるところからはじめてみてください。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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