一長一短の意味・使い方
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意味
どんな人や物にも長所もあれば短所もあるということ。
すべてのものには良いところと悪いところがあるので完璧なものは存在しないということ。
すべてのものには良いところと悪いところがあるので完璧なものは存在しないということ。
由来
古代中国の思想家である王充が著した「論衡」に記載があるのが始まりとされています。この書物の中では、「龍という生き物はあるときは長く、あるときは短い」と描かれています。これは単純に「長い、短い」を表しているだけで良いところ、悪いところという意味合いでは使用されていません。
これが後の世になって「長所、短所」の意味で使用されるようになったと考えられています。
これが後の世になって「長所、短所」の意味で使用されるようになったと考えられています。
意味の変遷
長所、短所の意味で使用されるようになったのも中国であるとされています。これは次のようなエピソードによるものです。
ある時、家臣の武将が農家から卵を盗みました。これは軍律に厳しいこの国では重罪に当たりました。主君は非常に怒り、この武将を捕らえて処刑しようかと軍師に相談します。すると軍師は、「彼は確かにそういった浅はかなところが欠点ですが、勇猛果敢で恐れを知りません。今回の落ち度は次の戦争で挽回させてはいかがでしょうか?見事に成果をあげることができれば許し、大きな成果があげられなければ処刑しましょう。今の段階で卵一つのために勇猛な家臣を失うのは大きな損害です」と答えました。
納得した主君は武将を呼び出し先陣を申し付けました。彼はその期待に応え、敵をさんざんに打ち破るという大きな手柄を立てたのです。
こういったことから人には必ず長所と短所があり、その人を活かすにはその両方をしっかりと把握して的確に動かすことが重要であると考えられるようになったのです。
ちなみにこの教えは主君が部下をうまく使う方法として非常に広まっていきました。
ある時、家臣の武将が農家から卵を盗みました。これは軍律に厳しいこの国では重罪に当たりました。主君は非常に怒り、この武将を捕らえて処刑しようかと軍師に相談します。すると軍師は、「彼は確かにそういった浅はかなところが欠点ですが、勇猛果敢で恐れを知りません。今回の落ち度は次の戦争で挽回させてはいかがでしょうか?見事に成果をあげることができれば許し、大きな成果があげられなければ処刑しましょう。今の段階で卵一つのために勇猛な家臣を失うのは大きな損害です」と答えました。
納得した主君は武将を呼び出し先陣を申し付けました。彼はその期待に応え、敵をさんざんに打ち破るという大きな手柄を立てたのです。
こういったことから人には必ず長所と短所があり、その人を活かすにはその両方をしっかりと把握して的確に動かすことが重要であると考えられるようになったのです。
ちなみにこの教えは主君が部下をうまく使う方法として非常に広まっていきました。
現在の使われ方
現在では様々な意味で使用されています。例えば、何かの企画について多くの人から意見を出させた上で「どの案も一長一短だ」と言えば、「どれも良いところと悪いところがあるのでずば抜けたものがない」ということになります。つまりどれも中途半端だったということです。
また、人に対して使用するときは「適材適所」の意味で使用されることが多くなっています。その人の長所を活かして配置することで集団としての力を発揮させるものです。逆に短所は無視できるように配置するか、みんなでカバーできるようにするのが定説です。
また、人に対して使用するときは「適材適所」の意味で使用されることが多くなっています。その人の長所を活かして配置することで集団としての力を発揮させるものです。逆に短所は無視できるように配置するか、みんなでカバーできるようにするのが定説です。
使用法、使用例
「この服は色はいいんだがデザインがなあ。こっちのはデザインはいいけどサイズが合わないんだ。」
「つまりどれも一長一短ってことだな。他の店に行こうか」
「つまりどれも一長一短ってことだな。他の店に行こうか」