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セキセイインコは初心者でも飼いやすい人気?1コンパニオンバード

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セキセイインコは、オウム目インコ科に属するオーストラリア原産の小鳥です。
日本に持ち込まれたのは明治時代の終わり頃で、背中に青と黄色の色彩があったことから「背黄青鸚哥(セキセイインコ)」という和名で登録されました。体は小さいですが丈夫な体質で飼いやすく、近年でも人気?1のコンパニオンバードです。美しく可憐な容姿と可愛い仕草が魅力的で、性格は人懐こくて明るい芸達者気質。人間の言葉を喋る子も他の小型インコより圧倒的に多く見られます。
ずっと籠の中だけでは大きく制御されてしまいますが、本来はとても感情表現が豊かなペットです。天使のように愛らしくて飼いやすいセキセイインコの魅力と、育て方のポイントについてご紹介します。

セキセイインコの特徴と性格について

◇豊富なカラーバリエーションが魅力!丈夫で健康的な体質

羽の模様とカラーのバリエーションがとても幅広く、その数なんと5000種類。
ノーマル・オパーリン・ハルクイン・レインボー・パイド・スパングル・ウイング・ルチノー・アルビノなど、人気品種だけでも実に多彩です。オーストラリアで集団生活している原種は全てノーマル(頭部・背中・羽に黒い班有り)で、他は品種改良によって生まれました。ノーマル以外は「高級セキセイ」と呼ばれますが、羽色によって価格が変わることはほとんどありません。むしろ、近年では純粋なノーマルの方が少ないくらいです。セキセイインコの平均価格は、3000円前後と安価です。飼育用品が揃ったケージセット(雛の場合はプラスチックケースも必要)を用意すれば簡単に育てられる上に、健康的で丈夫な体質。
成鳥になれば、人間にとって快適な温度と湿度で健やかに暮らすことができます。体の大きさは、体長18cm〜23cm・体重35g〜40g程度。飼育下での寿命は5年〜10年くらいです。

◇全身を使って感情アピール!人懐こくて明るい芸達者気質

セキセイインコは、人に懐きやすく芸達者気質な明るい性格です。
オスとメスでは若干の違いがありますが、どちらかというと性別よりも飼育環境の方が性格形成に強く影響します。オスでもメスでもケージに閉じ込めたまま観賞用ペットとして育てると、人を怖がる「籠の鳥」になりやすく、入口を開けても手に乗ってくれません。フレンドリーな子に育てたい場合は、ケージの外で遊ばせるための「放鳥タイム」を作ってあげましょう。ケージの中にはないたくさんの刺激を受けることで感情が解放され、人懐こく芸達者気質な明るい子に育ちやすくなります。

◇オスとメスとの見分け方について

一般的にはオスの方がベタベタ甘えてお喋りする子が多いので人気があります。
メスは比較的大人しくマイペースな子が多いと言われますが、お喋り好きな明るい子も決して少なくありません。毎日話しかけながら楽しくコミュニケーションを取ることで、性別を問わず人懐こい子に育つことが多いようです。でも、やはりオスの方が圧倒的に言葉を覚える確率が高いので、お喋りする子が欲しいならオスを選んだ方が良いでしょう。

セキセイインコの性別は、成鳥になれば容易に見分けることができます。
鼻(ろう膜)が鮮やかな青なのがオスで、白〜薄い水色・茶色の場合はメスです。アルビノやルチノーなど色が淡い品種は、オスの鼻がピンク色になります。でも、コンパニオンバードとして迎える場合は、生後1か月前後の雛が理想的です。この段階で見分けるのがベストなのですが、雛のうちは判断が難しくプロでも間違えることがあります。確実に見分けるのは困難ですが、生後1か月前後の雛は以下の見分け方を参考にしてみてください。

1.鼻に透明感があり濃いピンク色なのはオス
2.頭部の丸みに高さがあり目の位置が低く見えるのはオス
3.鼻の穴の周りに白いリングがあるのはメス
4.正面から見て外股気味で足幅が広いのはメス(骨盤の幅で判断)

オスとメスそれぞれ2項目ずつですが、雛の性別を見分ける目安となります。
中でも、ろう膜の色は高い確率で的中させる愛鳥家が多い項目です。生後数か月くらいで鼻が薄い水色に染まる子がいますが、この場合はメスの可能性が高く成長するにつれて白っぽく変色していきます。

健康で人懐こい手乗りインコに育てるには?

◇生後1か月前後の雛から育てると手乗り確立アップ

セキセイインコが店頭販売されるのは、生後1か月前後が一般的です。
価格は2000円〜3000円前後が多いですが、人に慣れた手乗りに育て上げられた成鳥が高値で販売されることもあります。人が好きな手乗りインコに育てたいなら、挿し餌が必要な生後1か月前後の雛を迎えましょう。一人餌になった雛は自立心が芽生え始めているので、手乗りになりづらいケースが多いとされています。迎えてから1週間〜10日くらいの間は1日3〜4回の挿し餌をしなければならないので手間がかかりますが、一人餌になる頃には人の手を怖がらない甘えん坊な手乗りインコになります。仕事やプライベートの都合で挿し餌ができない場合は、ペットショップにお願いすることも可能です。自分で餌をついばめるようになったら早めにお迎えすることで、環境ストレスを軽減し手乗りの状態を維持しやすくなります。

◇放鳥タイムを含めた規則正しい生活で健康管理

セキセイインコは昼行性です。野生では早朝から活動しますが、飼育下では飼い主が起きる時間で問題ありません。
活動的になるのは明るい時間帯のみで、日が落ちる夕方には眠りにつきます。雛のうちは1日数回〜4回の挿し餌が必要ですが、一人餌になった後の基本的な世話はとても簡単です。朝にケージカバーを取って餌と水を交換し、ケージ内の簡単な掃除だけで終了。主食は混合シードかペレット(総合栄養食)で、副食として青菜とボレー粉を与えてください。健康な個体であれば、食べたいときに餌をついばみ、毛づくろいしたり遊んだりしながら、自分なりの規則正しい生活パターンが形成されていきます。

放鳥(ケージから出して遊ばせること)タイムは、最低でも1日30分〜1時間くらい設けてあげましょう。
安全な環境で暮らすセキセイインコは好奇心旺盛な個体が多く、人間と会話と楽しんだり遊んだりすることが大好きです。鳴き声や全身の動きで可愛く感情アピールするようになるので、その様子を見ているだけでも飽きません。セキセイインコは鳥類の中でも頭が良く、人間に例えると2歳児くらいの知能だそうです。信頼関係を深めることに成功すれば、言葉を覚えたり、おもちゃを上手に使ったりなど、芸達者な部分も喜んで披露するようになります。

セキセイインコは、美しく可憐な容姿と人懐こい性格が愛らしく、犬猫に次いで人気が高いペットです。
半日以上寝る生活スタイルが基本なので、飼い主のプライベートを強く拘束することもありません。とても小さなペットですが、感情表現が豊かで人を癒す効果も絶大です。
天使のように可愛くて人懐こいセキセイインコとの暮らしを始めてみませんか?

監修:ソラノアンジュ

愛するペットと暮らす充実した幸せな人生。その素晴らしさをたくさんの人に伝えたくて、ペットライターの道を選びました。
長年の執筆経験で得た情報を元に、あなたの可愛いパートナーを探すお手伝いができれば幸いです。
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