ガーデニング

ヤマボウシの剪定の仕方のコツは?

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庭木にも人気のヤマボウシの木ですが、剪定の仕方にはコツがあるのでしょうか。
樹形が美しいヤマボウシの木を保つにはどうしたらいいのでしょうか。剪定のコツをご紹介します。

ヤマボウシの剪定はいつする?

ヤマボウシは、樹高が10m~15mに大きく育つ落葉樹です。自然に美しい樹形となりますので、庭でシンボルツリーにもきれいで、人気がある木です。とてもナチュラルな印象がある樹形に魅力があります。

そんなヤマボウシは、実はあまり剪定をしなくてもいい木です。生長するにつれて、自然に樹形が整ってきます。ただし、日が当たらない枝があると、枯れてきます。枝が混みあっている場合は透いて間引いてあげることも必要です。とは言っても、この時期にあまり切り詰めないようにすることも大切です。枝の分岐点で切る程度にしましょう。

ヤマボウシの剪定にいい時期は、10月~2月頃がおすすめです。剪定する場合は、この時期にしっかり剪定をして、すっきりとさせます。特に、まだヤマボウシが小さい場合には、徒長枝と呼ばれる、枝の途中から出てくる枝を切る必要があります。上に向かって真っすぐ伸びる枝は切らなければなりません。根元からしっかり切りましょう。

枝が輪生状に出るのがヤマボウシの特徴

ヤマボウシの葉の付き方にも特徴があります。ヤマボウシの葉の付き方は少し変わっているので剪定の際にも気を付けましょう。

葉の付き方にはいくつかのタイプがあります。枝から交互に葉が付くのが「互生」で、2枚の葉が対になって枝に付くのが「対生」です。この「互生」「対生」の葉の付き方が一般的には多いのですが、「輪生」という葉の付き方があります。

ヤマボウシは、この「輪生」の葉の付き方をしています。枝の一つの節に3枚以上の葉が輪になって付きます。他にも「束生」や「羽状・らせん状」や「うろこ状」などといった葉の変わった付き方もありますよ。

この輪生の葉の剪定の場合には、混みあいすぎている枝を見つけて、付け根から間引くように剪定してあげるのがコツです。

大きな枝の剪定のコツは?

また、ヤマボウシを大きくしたくない場合には、太い枝を剪定してあげることも必要です。ヤマボウシは大きく生長しますので、あまり剪定をしないでいると、特に上の部分の枝が横に広がっていくようになります。そして、太い枝がたくさんになって大きくなるでしょう。あまり大きくしたくない場合は、やはり剪定が必要となってきます。

10月~2月がヤマボウシにとって、剪定にいい時期ですので、太い枝を切る場合は、この時期に切りましょう。落葉樹なので、ちょうど葉っぱが落ちてしまっている時期ですと、樹形がわかりやすくて切りやすい時期です。

太い枝を切る場合は、主な幹を2~3mの高さ程度にまで剪定するといいでしょう。ちょうど輪生の枝が出ている上で切ります。そして、太い枝を切った場合には、切り口に保護材を塗っておくようにしましょう。切り口から弱ってしまわないように注意をすることが大切です。

また、太い枝を剪定して、木全体のバランスをなくす可能性もありますので、大変な場合は、専門家の人に任せるのもおすすめの方法です。大きくしたくない場合は、定期的な剪定をしながら育てていくことがヤマボウシでは必要だと思っておくといいですね。

剪定を間違うと花が咲かない!

また、剪定を間違うと、ヤマボウシの花が咲かなくなることがあります。ヤマボウシの花は6月中旬から7月中旬に花を咲かせます。花芽はその前の年の7月~8月頃に付きますので、あまり早く剪定してしまうと、花芽がつかないうちに切ってしまうことがあります。充分注意が必要です。

その点でも剪定の時期は、10月~11月以降くらいに行うことが大切と言えるでしょう。花が咲かない時は、変な時期に剪定を行っていないかを確認しましょう。

常緑のヤマボウシを知っていますか?

また、ヤマボウシには、常緑のヤマボウシもあります。1年中きれいなヤマボウシの葉を見ることができておすすめの「常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)」と言った種類です。

ただし、この「常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)」は、寒さに弱いのが弱点です。北関東で育てると枯れてしまうことがありますので気を付けましょう。

この新しい品種「常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)」は、ヤマボウシと異なって樹形が悪いのも特徴です。1年で1mほど生長しますが、樹形が崩れるため、毎年10月~11月以降に剪定を必ず行う必要があります。常緑ですので、葉っぱがある10月~11月に時期を決めて、剪定を必ず行いましょう。

ヤマボウシの剪定は自然な樹形を目指して

ヤマボウシの剪定は、自然な樹形になるように心がけて行いたいですね。楕円形のような自然の木の形を理想にするといいでしょう。少しずつ切っているとあまり大きく剪定しなくても済む木です。

どうしても大きくなりすぎて困った場合は、専門の人に剪定をしてもらうのもおすすめの方法です。シンボルツリーとして大事に育てていきましょう。切る時期を間違えて花芽を切って、花が咲かないということがないように気を付けたいですね。花芽を確認しながら切って、6月~7月の花を毎年楽しんでいきたいですね。

監修:トマト
毎日いろいろな発見をさせられるガーデニングです。
長年のガーデニング経験から育て方の難しさもそれぞれの植物に学んでいます。
今は多肉植物などにも凝っていて、新しい発見と成長を見ていきたいと思っています。

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