クラフト

飛び出すカードを作るコツ!

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折り畳み式のカードを開くと立体のオブジェクトが飛び出すポップアップカード。
基本的な構造とその作り方のコツを踏まえて、自分で飛び出すカードを作ってみませんか?仕組みを理解すると意外に簡単に作れますよ。

基本的な構造3つ

飛び出すカードの構造は大きく3つに分かれます。

1.カードに切込みを入れてオブジェクトを貼る(左)
ベースとなるカードを半分に折り、輪に部分的に切り込みを入れます。切込みを入れた部分を輪の反対側に折り込み、立体的に浮かび上がる構造です。
この部分自体がデザインになったり、オブジェクトを張り付けたりします。

2.カードに土台を張り付ける(右) 
ベースとなるカードをそのまま使い、土台を別に貼り付けて立体的にします。1より手間は若干かかりますが、ベースの紙を傷つけたくないときなどにこの方法が良いでしょう。

3.オブジェクトを貼りつける
オブジェクトをのりしろ込みで設計します。1、2の方法にくらべて難しいですが、四方八方に飛び出るようなデザインを自由に表現できます。
どの方法でもベースの紙を広げる角度や、オブジェクトの形によって紙を90度〜180度の見開きに調整できます。ゼロから設計すると大変な気もしますが、目いっぱい自由に活用できるのもカードづくりの醍醐味です。
でも、何から始めたらいいかわからない…時のために、コツをいくつかご紹介します。

【完成度を上げる!ポップカードを作るコツ!】

コツ1:市販のシールやデコレーションを活用する。
手作りであれもこれもと作ると、時間をかけた割に手作り感が強すぎる結果になりかねません。完成度を上げるには市販のデコレーション素材を思いっきり活用するとよいでしょう。

専用のシールだけにとらわれず、布端切れやレース、ミニチュアの小物など身の回りにあふれているものを使ってみると3D感が出て、完成度も上がりますよ。シールを使うときにはイラストのトーンや、素材の近いものをチョイスしましょう。
絵柄だけにとらわれてしまうと個体それぞれはかわいいのに全体がもやっとします。使いたいものを無理やり詰め込もうとせず、全体のバランスや雰囲気を第一に念頭に置いて組み立てていきましょう。

コツ2:貼り付けるオブジェクトのサイズを把握する。
カードを開いている状態でオブジェクトを配置して、パーフェクトに見えても、カードを閉じると端からデザインがはみ出てしまうことがあります。オブジェクトを作り始める前にカード内に収まりきる正しいサイズを確認してから作業しましょう。
カードを閉じた状態で定規を仕掛けの土台に挟むと実際の大きさが測りやすいです。

コツ3:表紙と内側の紙を用意する。
仕掛けを施した内側のカードの裏面は、切込みを入れたり、のりを貼った部分が目立つことが多々あります。さらにカードの表にデザインを施すとなると、一枚の紙にかかる負担が大きくなってしまいます。その刺激を分散させることで、カード全体の強度と完成度を上げます。

コツ4:液体のりよりスティックのりか両面テープを使う。
液体のりをつけすぎると紙がしなしなになって紙の表面が波打ったまま乾いてしまうことを経験したことがある方も多いはず。スティックのりや両面テープでそのトラブルを回避しましょう。特に両面テープであれば乾くのを待たずにカードを開け閉めしたり、次の作業にサクサク進めます。

コツ5:折る前に目打ちでなぞって跡を付ける
画用紙などの厚みのある紙をいきなり折ると輪の部分がガタガタになることがあります。それを防ぐために折る部分は目打ちで軽くなぞって跡をつけておきましょう。片方の面に跡をつけておけば山折り、谷折りどちらでもできます。定規に沿って目打ちを動かし、真っ直ぐなラインを引くように跡をつけていきます。紙の表面をひっかきすぎないように気を付けましょう。

【アルファベットのポップアップを作ろう】

基本的な構造1を使ってできるのがアルファベットのポップアップです。カードに切込みを入れて文字自体を浮き上がらせます。カッターで丁寧に切る作業は神経を使いますが、構造自体はとても単純です。

ベースとなるカードの中心部分と文字の中心部分が合うように高さを合わせます。文字を立体的に浮き上がらせるには、縦の高さの半分の長さ分(a)、文字の頭(b)、カードの折り畳み部分の中心線(c)、文字の足(d)の横のラインをガイドにデザインします(※画像参照)。

先ほどのabcdのラインを参考にデザインを作ったら、山折り・谷折りを施す部分を目打ちでなぞって折りやすくします。ここで一つ注意点があります。デザイン部分は目打ちでひっかかないように注意を払います。デザインは前面に飛び出る部分なのでここに折り跡を付ける必要はありません。さらに、abdの線はデザイン部分だけ目打ちでなぞります。

赤線の部分をカッターで切ったら、お箸などでデザイン部分だけをすくって山折りになる部分を丸ごと前面に押し出します。そのまま残りの谷折りの部分を後に押し出すように折り跡に沿って紙を曲げていきます。
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