世界史

ニンニクがなければピラミッドは建たなかった?その関係とは?

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砂漠にそびえ立つ巨大なピラミッドは、世界七不思議の一つとして、今もなお人々を魅了してやみません。
しかし、4500年以上も前に、どのようにしてあれほどの建造物を作り上げたのでしょうか?
その1つの理由として「ニンニク」が深く関わっていたというのです。
今回はニンニクとピラミッドの関係性、さらには古代エジプト人も魅了したニンニクの効能まで紹介していきます。

ピラミッド建設の影の立役者!? 労働者を支えたニンニクパワー

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巨大な石材を運び、積み上げ、精密な構造物を作り上げる、ピラミッド建設は想像を絶する重労働でした。
灼熱の太陽のもと、何万人もの労働者が過酷な環境で働いていたのです。
当時のピラミッド建設の労働者が大量のビールを消費していたという話は有名ですが、ともにニンニクも配給されていた事実が記録されています。
しかもニンニクは単なる食材としてだけではなく、効能を期待して配られていたといいます。ニンニクには、疲労回復効果のあるアリシンやビタミンB1、血糖値を抑えるイオウ化合物などが含まれており、さまざまな健康へのプラスの効能がある優れた健康食材です。過酷な労働に従事する労働者たちにとって、ニンニクはまさに「生命の源」だったといえるでしょう。

壁画に刻まれたニンニクの謎!神聖な植物として崇拝されていた?

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ニンニクは、古代エジプトで魔除けや浄化のシンボルだったという説もあります。
ピラミッドといえば、ラーやオシリスなどの神々が描かれた壁画が有名です。しかし、かの有名なクフ王のピラミッドには、労働者がニンニクを食べる姿も描かれているのです。
さらに他のピラミッドではニンニクの粘土模型まで出土しています。古代エジプト人にとって、ニンニクは特別な意味を持つ食材だったのかもしれません。
一方で、ニンニクは現実世界においてもなくてはならない食材でした。ナイル川の氾濫による暴動が起き、その原因が「ニンニクの不作(諸説あり)」というエピソードは、古代エジプト社会において、いかにニンニクが重要な存在であったかを物語っています。

古代エジプトの医学書に記された効能とは

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古代エジプト人は、医学にも精通していました。紀元前1550年頃に書かれた世界最古の治療書「エーベルス・パピルス」には、ニンニクが「活力を与え、消化を助ける。また痔を抑える」などと記されています。
また、17世紀頃に書かれた外傷に関する書物「エドウィン・スミス・パピルス」には「皮をむいた新鮮なニンニクを綿生地に包み、伝染病から身を守るために使われた」という記述までありました。現代の科学的知識から見ても、ニンニクには様々な薬効成分があることが分かっています。
古代エジプト人は、経験的にニンニクの効能を知り、様々な疾患の治療に活用していたのです。

まとめ

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現代社会においても、ニンニクは広く消費されています。古代エジプト人は、驚くべきことに数千年前からニンニクの効果を知っており、生活の中に取り入れていました。活力が出ない日には、ピラミッド作りを支えたニンニクパワーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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