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これさえ押さえておけば大丈夫!ワイヤークラフトの基本テクニック

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ワイヤーを曲げたり留めたりして様々な雑貨やアクセサリーを作り出すワイヤークラフト。壁掛けのオーナメントや実用的な雑貨、アクセサリーなど、同じワイヤーからできているとは思えないくらい自由に作品を作ることができることから、手作り好きの間で人気が高まっています。同じように作っても上品になったりアンティーク調になったりポップになったりと使用するワイヤーによって雰囲気が変わるのも魅力の一つではないでしょうか。

でも、ワイヤークラフトに挑戦してみたは良いもののグニャグニャした形の悪いものにしかならなかったという方や、そもそもどんなワイヤーを使えば良いかわからず挑戦できないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、ワイヤーの選び方や上手にワイヤーを加工するコツをご紹介します。この機会に、ぜひワイヤークラフトを始めてみてください。

ワイヤークラフトに使用するワイヤーの選び方

「ワイヤー」と一口に言っても、太さや硬さはワイヤーによって様々です。硬いものの方が丈夫にできますが、硬すぎると加工が難しくなります。カラーバリエーションも豊富で、ワイヤーの断面にも円(ラウンド)のものや半円(ハーフラウンド)のもの、四角い(スクエア)のものがあるので、作りたいものに一番合った素材・太さ・形のものを選ぶことが大切です。

ワイヤーの素材としては、主に銅・ステンレス・アルミの3種類が挙げられます。

銅製のワイヤーは柔らかいため加工しやすいワイヤーです。アーティスティックワイヤーやらくまくワイヤー、ヨーロピアンワイヤー、ジュエリーワイヤーなど銅線をポリウレタンなどで加工したワイヤークラフト用の商品も多く販売されています。これらの商品は、太さやカラーのバリエーションが豊富で耐久性が高く、コーティングされているため金属アレルギーが起こりにくいという点が共通しています。(ただし、誰にでも100%アレルギーが反応が起こらないというものではありません)

ステンレス製のワイヤーは硬度があり、加工に多少力が必要です。その分型崩れしにくく丈夫なので、カゴやハンガー、台などの強度が必要な雑貨に向いています。アクセサリーに使いたい場合は、できるだけ細いワイヤーを使用した方が良いでしょう。表面をコーティングしていろいろなカラーが用意されているステンレスワイヤーも販売されています。

アルミ製のワイヤーは非常に柔らかく加工しやすい反面、柔らかすぎて形が崩れてしまいやすいのが難点です。太いワイヤーでも楽に加工ができるので、太いワイヤーを使いたいシーンで使用するか、ステンレスなど硬めのワイヤーと組み合わせて使用するのが良いでしょう。

何は無くとも道具が大事

美しい作品を作り上げるために、以下の道具を用意しましょう。

・ニッパー……ワイヤーをカットするために使用します
・丸ヤットコ……ワイヤーを丸く加工するときに使用します
・平ヤットコ……ワイヤーを90度に折り曲げるといった直線的な加工や、挟む・つまむといった作業で使用します

特に、ニッパーには配線コード用やプラモデル用、銅線用など様々な種類があるので、パッケージを確認して自分が使用したい素材・太さのワイヤーを切断できるものを選んでください。ホームセンターではなくユザワヤや貴和製作所といった手芸店やアクセサリーパーツの専門店で販売されているものから探すと間違いがありません。

ワイヤーを綺麗に加工する基本テクニック

ワイヤーを思うままに曲げていくだけで様々な形を作ることのできるワイヤークラフトですが、本当に思うままにテキトーに曲げていると、仕上がりがガタガタグニャグニャとしたものになってしまいます。綺麗に加工するために、以下のポイントを押さえておきましょう。

・ワイヤーをまっすぐにする
ワイヤーは巻いた状態で販売されているので、ワイヤークラフトを始める前にまっすぐに加工する必要があります。平らな場所にワイヤーを伸ばして置き、上から板などで挟んでコロコロと前後に転がします。ちょうど、粘土で長い紐を作る様子を想像していただくと良いでしょう。

・曲線を作る
いきなりぐにゃっと曲げるのではなく、クセをつけるように指で緩やかに曲げていきましょう。筒状のものを使って曲げると、歪みのない綺麗なカーブを作ることができます。指ではできない細かい曲線は、丸ヤットコを使って曲げましょう。

・コイル状にする
鉛筆など棒状のものに巻き付けます。作りたいサイズにあったものを使用してください。時々ワイヤーを寄せながら巻きつけていくと、ワイヤーの間隔が詰まったコイル状に加工することができます。

・直角に曲げる
平ヤットコを使用して曲げます。片手が平ヤットコから遠い位置でワイヤーを支えていると、手と平ヤットコの中間でワイヤーが曲がってしまいますので、できるだけ平ヤットコの近くを持ち両手で角を作るつもりで曲げるとうまくいきますよ。

・ねじる
2本のワイヤーを隙間が開かないようにねじるためには、ねじり初めに当たる部分をしっかりと固定しておくことが重要です。指で押さえるより平ヤットコで押さえるなど道具を使用した方が固定しやすくなります。

・2本のワイヤーをつなぐ
2本のワイヤーの先端をフック状に曲げてワイヤー同士を引っ掛けヤットコでしっかりと固定したり、繋げたいワイヤーにしっかりと巻きつけたり、2本のワイヤーを重ねた上から細いワイヤーをしっかりと巻きつけて固定したりと、繋ぎたい形に応じていろいろな方法があります。

・ワイヤーの切り口の処理
カットしたワイヤーの切り口をそのままにしておくと、引っ掛けて怪我をしてしまう恐れがあります。丸ヤットコで丸めたりキャップを被せたりして切り口に触れることがないようにしておきましょう。

以上が、基本的なワイヤーの加工方法になります。

基本を頭に入れた上で、自由な発想でワイヤークラフトを楽しんでください。自分のセンスに自信がないという方は、ネットで公開されている作り方や手芸店で取り扱われているワイヤークラフトのキットを使用してみるのもオススメです。ぜひワイヤークラフトを楽しんでくださいね。
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