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アマリリスの花言葉は羊飼いの少女アマリリスの恋から

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アマリリスは、まっすぐに伸びた太い茎に一輪が10~20cmもある大きな花を放射状に何輪か咲かせる、とても目を惹く豪華な花です。
暖地であれば屋外で通年、鉢植えでも地植えでも育てられます。
アマリリスは豪華な花ですが、歌にもあるように、親しみやすくとてもポピュラーな花です。

アマリリスの名前と花言葉の由来

アマリリスの名前は、古代ローマの詩人ヴェルギリウスの「牧歌」に登場する羊飼いの少女「アマリリス」に由来しています。
アマリリスの花言葉は、このアマリリスの恋物語に因んでつけられています。

羊飼いのアマリリスは、羊飼いのアルテオに恋をしますが、アルテオは花好きなので、アマリリスとは別の、花を届けてくれる少女に恋をしていました。
アルテオが振り向いてくれるように、アマリリスが神に祈りをささげたところ、1本の矢で自分を傷つけるようにとお告げがありました。

お告げ通りにアマリリスが自分を傷つけたところ、アマリリスの流した血から美しいアマリリスの花が咲き、その花をみたアルテオがアマリリスに愛を告げました。

アマリリスの花言葉「誇り」「輝くほどの美しさ」「おしゃべり」

アマリリスは、葉っぱが大きくなるよりも先に、太い茎が長くまっすぐに伸び、その先端に大きな花を咲かせます。
その花姿には、「誇り」という花言葉がぴったりです。

また、アマリリスは、ひとつの茎に数輪の花を横向きにつけることから、華やかな女の子たちがおしゃべりに乗じている姿に似ているので、「おしゃべり」という花言葉がつけられたとも、羊飼いの少女アマリリスがおしゃべりだったことから「おしゃべり」という花言葉がつけられたとも言われています。

アマリリスの流した血から咲いた花の美しさが輝くばかりだったことから「輝くほどの美しさ」という花言葉がつけられています。

アマリリスについて

科・属  ヒガンバナ科・ヒッペアストルム属
英名   Amaryllis
和名   アマリリス
原産地  南アメリカ
花色   白・赤・ピンク・橙・黄色

アマリリスは南アメリカに約70種類が自生している球根植物で、18世紀以降盛んに品種改良され、現在の大きな丸い花びらの花のイメージ通りのアマリリスが誕生したのは1870年で、その後も品種改良がどんどん進んでいます。

アマリリスは単色ではなく複色のものも多く、花の大きさは小輪~巨大輪までいろいろあり、一重咲きのイメージがありますが、八重咲きのものもあります。

アマリリスは以前、ヒガンバナ科・アマリリス属に分類されていましたが、現在はほとんどがヒッペアストルム属に移されました。
アマリリス属はベラドンナ・リリーと1998年に発見された新種のパラディシコラ種のみになっています。

いわゆるアマリリスアマリリスではなくなりましたが、そのままアマリリスと呼ばれています。
実際にアマリリス属であるベラドンナ・リリーのほうがアマリリスとして流通していませんが、「ホンアマリリス」の別名で呼ばれることもあります。

アマリリスの育て方

アマリリスは球根植物で、球根を植え付けると2ヶ月前後で花が咲き始めます。
一般的なアマリリスは初夏咲きで、春になると数枚葉っぱが出てきて伸びはじめ、初夏に茎を伸ばして開花します。
夏までには葉も伸びて30~50cmまでになりますが、秋になると地上部が枯れてきて、冬は地上部がなくなります。

アマリリスは初夏咲きの他に、春咲き・真夏咲き・秋咲きもあり、品種によって耐寒性が異なりますが、基本的には寒いのが苦手で、寒すぎると球根の中にある花芽がだめになってしまうので、できれば10℃以上の環境で育てるようにしましょう。

昔から見かけるような品種は、寒さに強いものが多く、凍るようなことがなければ地植えで越冬できますが、寒冷地で育てる場合や寒さに弱い品種については、掘り上げるか鉢を室内に取り入れて越冬させます。

アマリリスは水はけの良い土なら、どんな土でもよく育ちます。
地植えにする場合は、植え穴をほったところに腐葉土や有機堆肥を加えて混ぜ合わせたあと、土を戻したところに植えるようにします。

球根は遅霜の心配がなくなった時期に、鉢植えは球根の先端を3cmほど出して、地植えは球根の上に3cmほど土が乗るようにして植え付けます。
葉が大きく茂るので球根同士は30cm以上間隔を開けて、鉢植えは深さのある鉢に植えるようにします。
植え付け後、葉っぱが伸びだしてくるまで水やりしません。

アマリリスの水やりは、表面の土が乾いたらたっぷり水やりし、冬は乾きすぎない程度に水やりします。
肥料は植え付け時にたっぷりと緩効性化成肥料を与え、花後にも緩効性化成肥料追肥します。

球根がしっかりと育つように、花後は花茎を根本から切り落とし、葉っぱを育てて球根を太らせるようにします。
アマリリスは葉が4枚育つごとに花芽が球根の中で作られる性質があるので、葉っぱはとても大切です。

アマリリスは、チューリップなどのように、球根がどんどん分球して増える性質は持っていません。
それでも自然に分球することがあるので、分球していたら掘り上げて2つに分けてそれぞれ育てるようにします。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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