ガーデニング

赤や黄色のパプリカを自家栽培で収穫するには

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大きくて肉厚な赤や黄色のカラフルなパプリカを自分で育てたら、買ってきたものよりも、もっとずっとおいしいと感じることは間違いなしです。

パプリカは、カラーピーマンとも言うように、育て方はピーマンと同じです。
パプリカもピーマンも、緑の状態で収穫すると、肉厚かそうでないかの違いはありますが、ピーマンになります。

収穫せずに長く育てているとだんだんと色づいてきて、赤や黄色のパプリカになります。
普通のピーマンも緑色担ったときに収穫せず、そのまま育てていると、真っ赤なピーマンになり、肉厚ではないパプリカが出来上がります。

パプリカの栽培上の注意点、上手に収穫するコツをご紹介していきましょう。

パプリカの栽培開始は気温が十分に高くなってから

ピーマンもパプリカも、栽培期間は気温が20℃以上あるような高温を好むので、苗の植え付けは5月頃に行いますが、気温が十分に上がるまでお住まいの地域に合わせて調整します。

種からも栽培は可能ですが、5月ごろに苗になるまで育てるには、2月ごろに種まきする必要があります。
ピーマンもパプリカも発芽温度が15℃以上なので、一般家庭で特別な設備無しで冬の2月に種から栽培をはじめるのは難しくなります。
苗から育てるのに十分に慣れてから、種から栽培するのに挑戦するようにしましょう。

ピーマンもパプリカも、秋になって温度が下がってくると一気に弱ってきてしまうので、温度が十分に高くなってから苗を育て始め、秋めいてくる前に収穫を終わらせるようにします。

カラフルに色づくまで花後2ヶ月かかるから

パプリカを緑の状態でピーマンとして収穫する場合は、花後3週間程度で収穫が可能になりますが、赤や黄色に色づくまで育てる場合、開花後2ヶ月以上の期間が必要になってきます。

株を充実させるために、最初についた花は摘み取って脇芽が出るようにします。
脇芽の下の方についた花をもう一度摘心して、その下にも脇芽が出るようにします。
脇芽を何本か育てることで、株が充実し、収穫量を増やすことができます。

ピーマンもパプリカも花がたくさん咲いて、どんどん実になろうとしますが、全部赤や黄色に色づくまで育てようとすると、すべての実が小さくなり、苗も弱ってしまいます。 しかも色づくまで2ヶ月以上、高温が必要です。

比較的早い時期に実になった数個だけを色づくまで育てることにして、茎にテープをまいておくなどして印をつけておきます。
9月中旬までなら25℃を超えるという地域の場合は、色づくまで育てるのは7月中旬に咲いたものまで、と逆算して考えましょう。
その後ついた実は、緑のピーマンとしてどんどん収穫していき、色づくように育てている数個だけに栄養が集中的に回るようにしていきましょう。

ひとつの枝にたくさんの実がついている場合、すべてを色づかせようとすると、やはり株が弱ってしまい、どの実も小さめになってしまうので、色づくまで育てるのはひと枝について1個だけとして、残りは緑のピーマンとして収穫して、色づくまで育てる実を限定します。

パプリカには肥料も水もたっぷりと

パプリカは、大きな肉厚の実をつけるだけあって、肥料食いで水切れに弱い植物です。

パプリカ肥料が不足しがちになると、いつまでも実が大きくなっていかず、色づいて来ないので、更に収穫できるまでの時間が長くなってしまいます。
寒くなると実もだめになってしまうので、遅れがちにならないように、こまめに施肥するのを忘れないようにしましょう。

実がついたらすぐに追肥するようにしておくと、忘れにくくなります。
肥料が多すぎても株ばかりが成長するので、窒素分が少ないような野菜用の肥料を選んで、実がなり始めたら2週間毎に株元にまくようにしましょう。

春先のパプリカは水が多すぎると根腐れしやすいのですが、夏はとても水を欲しがるので、家庭菜園パプリカには、特に乾いていない限り、水やりは必要ありませんが、プランターなどで栽培している場合は朝夕水やりするようにしましょう。

パプリカの植え付けと育てるときの注意

パプリカをプランターで栽培する場合は、60cmのプランターの場合は2株までにしましょう。
10号鉢に1本くらいがちょうどいいサイズです。

植え付け用の土は普通の培養土で構いません。
畑に植える場合は、植え付けの1週間位前に苦土石灰を少量混ぜておき、植え穴に有機堆肥腐葉土を混ぜ込んで埋め戻しておきましょう。

寒さに弱いので気温が20℃を超えてから植え付けますが、ポリポットの大きさに開けた穴に水をたっぷり流し込んでから、ポットを外した苗を植え付け、土をかぶせて周りをポンポン押さえてからもう一度たっぷりと水やりしておきます。
夏になるまでは、土が乾くまで水やりは控えます。
地植えの場合は、植え付け後2〜3日は水やりしますが、その後はなるべく自然任せにします。

ある程度大きくなってきたらグラグラするので、支柱で支えるようにします。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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