ブルーローズは青ではなく紫の花。ブルーローズの魅力
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バラの花びらは、黄色と赤の色素を持っていますが、青色の色素も、青色の色素を合成できる酵素も持っていません。
このため、「青いバラ」を作ることは「不可能」ともいわれていました。
園芸店の店頭に、きれいな水色や濃い青色のバラを見ることがありますが、これは白バラに青インクを吸わせたり、染料で染めたりして作り出された、人工的に加工された青バラです。
長年、青い花のバラを作り出そうと、様々な研究が進められ、現在様々なブルーローズが生み出されていますが、どのブルーローズも、紫の花と呼ぶのがふさわしいものばかりです。
このため、「青いバラ」を作ることは「不可能」ともいわれていました。
園芸店の店頭に、きれいな水色や濃い青色のバラを見ることがありますが、これは白バラに青インクを吸わせたり、染料で染めたりして作り出された、人工的に加工された青バラです。
長年、青い花のバラを作り出そうと、様々な研究が進められ、現在様々なブルーローズが生み出されていますが、どのブルーローズも、紫の花と呼ぶのがふさわしいものばかりです。
本当に青い花のバラが生み出されるのも間近?
2004年にサントリーが開発したブルーローズ「アプローズ」は、パンジーのDNAを取り込んで作り出された青色色素を持つバラですが、やはり、青い花というよりも、紫の花といったほうが適切です。
青色色素ばかりを残るようにしたとしても、スッキリとした青にならないため、スッキリとした青色のバラを作る研究はまだまだ続いています。
青色色素についての解明・研究は、これまでかなり進められてきたので、遺伝子組換え技術によって、いずれは誰もが納得する青い花のバラも生み出されるのではないかと考えられます。
青色色素ばかりを残るようにしたとしても、スッキリとした青にならないため、スッキリとした青色のバラを作る研究はまだまだ続いています。
青色色素についての解明・研究は、これまでかなり進められてきたので、遺伝子組換え技術によって、いずれは誰もが納得する青い花のバラも生み出されるのではないかと考えられます。
ブルーローズは赤いバラから赤い色素を抜く品種改良
バラの交配によって、限りなく青に近い花色のバラを生み出そうという試みは、1800年代にはすでに始まっていて、バラの交配で生み出されたブルーローズは、灰色がかった藤色から赤紫色まで、様々な品種が登場してきました。
遺伝子組換えをせずに行うバラの品種改良は、開きかけたバラの花びらと雄しべを取り除いて雌しべだけにしたものに、別のバラの花びらを取り除いて雄しべを残したものをこすりつけて交配させ、できたローズヒップから種を取り出し、その種を花開くまで育て、その中からこれはというものを選んで育てて行く方法をとります。
一度の交配でいいものがたくさんできるとは限らず、種から育てたバラが花咲くまで育つには数年かかるため、これはと思う組み合わせを可能な限り試して、結果を待ちます。
結果を元に、更に改良するとなると、さらなる年月を要するので、非常に根気と時間が必要な作業になります。
遺伝子組換えをせずに行うバラの品種改良は、開きかけたバラの花びらと雄しべを取り除いて雌しべだけにしたものに、別のバラの花びらを取り除いて雄しべを残したものをこすりつけて交配させ、できたローズヒップから種を取り出し、その種を花開くまで育て、その中からこれはというものを選んで育てて行く方法をとります。
一度の交配でいいものがたくさんできるとは限らず、種から育てたバラが花咲くまで育つには数年かかるため、これはと思う組み合わせを可能な限り試して、結果を待ちます。
結果を元に、更に改良するとなると、さらなる年月を要するので、非常に根気と時間が必要な作業になります。
ブルーローズは病弱な品種が多い
ブルーローズは、花色に特に重点をおき、整った花姿も併せ持つものを目指して品種改良されてきました。
紫の花には違いありませんが、どれもこれまでにない美しい儚げな花色を持っています。
花色や花姿に重点をおいて品種改良されてきたブルーローズの多くは、非常に病弱で生育が遅く、何年経っても茎が太くなってこないような脆弱なものがほとんどでした。
希少性があり、大きく育てるのが難しい反面、人気の高い品種が数多く生まれました。
しかし、ブルーローズの品種改良はヨーロッパではあまり盛んではありません。
日本では、偉大なアマチュア育種家・小林森治氏が、数多くのブルーローズを生み出されています。
小林森治氏が1992年に作出した「青龍」は、2002年の国際バラとガーデニングショウにも出展され、小林森治氏がブルーローズの品種改良を始めるきっかけとなったバラ「グレイパール」の生みの親サミュエル・マクレディ氏に、「世界で最も青いバラ」と称賛されましたが、青龍は「魔性のバラ」と言われるほど育てにくい品種です。
小林森治氏作出の「オンディーヌ」を交配親として2002年に作出された、河本バラ園の河本淳子氏作出の「ブルーヘブン」は「世界で一番水色に近いバラ」と言われていますが、これも育てにくい品種です。
小林森治氏没後、残された種子から生まれた「青のレクイエム」などもあり、美しいブルーローズを生み出そうと言う流れは途切れることなく続いていて、現在もブルーローズの品種改良は盛んに行われています。
紫の花には違いありませんが、どれもこれまでにない美しい儚げな花色を持っています。
花色や花姿に重点をおいて品種改良されてきたブルーローズの多くは、非常に病弱で生育が遅く、何年経っても茎が太くなってこないような脆弱なものがほとんどでした。
希少性があり、大きく育てるのが難しい反面、人気の高い品種が数多く生まれました。
しかし、ブルーローズの品種改良はヨーロッパではあまり盛んではありません。
日本では、偉大なアマチュア育種家・小林森治氏が、数多くのブルーローズを生み出されています。
小林森治氏が1992年に作出した「青龍」は、2002年の国際バラとガーデニングショウにも出展され、小林森治氏がブルーローズの品種改良を始めるきっかけとなったバラ「グレイパール」の生みの親サミュエル・マクレディ氏に、「世界で最も青いバラ」と称賛されましたが、青龍は「魔性のバラ」と言われるほど育てにくい品種です。
小林森治氏作出の「オンディーヌ」を交配親として2002年に作出された、河本バラ園の河本淳子氏作出の「ブルーヘブン」は「世界で一番水色に近いバラ」と言われていますが、これも育てにくい品種です。
小林森治氏没後、残された種子から生まれた「青のレクイエム」などもあり、美しいブルーローズを生み出そうと言う流れは途切れることなく続いていて、現在もブルーローズの品種改良は盛んに行われています。
近年育てやすいブルーローズも登場
1964年ドイツで作出された藤色の花の咲くブルーローズ「ブルームーン」は、四季咲き大輪で強香であるにもかかわらず、花つきもよく、非常に育てやすい品種です。
現在、ブルーローズの中ではかなりリーズナブルに流通しています。
しかし、それ以降に作出されたブルーローズの多くは、花色の方に重点をおいているため、育てにくく、流通量も少ないものばかりでした。
近年は、花色の美しさだけでなく、花びらの豪華さ、香りの強さなども併せ持ちながら、育てやすく病害虫に強いブルーローズが生み出されています。
つるバラでありながら四季咲き性もある2012年ドイツ作出の「レイニーブルー」、四季咲き性で爽やかな香りと中輪の、花びらの数が多い美しい花の、2010年ドイツ作出の強健種「ノヴァーリス」など、育てやすい上に魅力的なバラも登場しています。
ブルーローズの紫の花は、ピンクのバラの花とはまた違った、控えめながらひと目を引く美しさを持っています。
ブルーローズは、先人たちが夢見て、天塩にかけて育ててきた夢の結晶とも言える存在なので、一株あると庭の雰囲気がガラリと変わるほどの存在感があります。
花色のバリエーションも豊富なため、何株育てても飽きのこない奥深さもあります。
簡単に大きく育てられるバラとは違って、育てにくいものが多く、栽培の難しさが、より一層ブルーローズの美しさを際立たせ、魅力のある存在にしています。
監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。
現在、ブルーローズの中ではかなりリーズナブルに流通しています。
しかし、それ以降に作出されたブルーローズの多くは、花色の方に重点をおいているため、育てにくく、流通量も少ないものばかりでした。
近年は、花色の美しさだけでなく、花びらの豪華さ、香りの強さなども併せ持ちながら、育てやすく病害虫に強いブルーローズが生み出されています。
つるバラでありながら四季咲き性もある2012年ドイツ作出の「レイニーブルー」、四季咲き性で爽やかな香りと中輪の、花びらの数が多い美しい花の、2010年ドイツ作出の強健種「ノヴァーリス」など、育てやすい上に魅力的なバラも登場しています。
ブルーローズの紫の花は、ピンクのバラの花とはまた違った、控えめながらひと目を引く美しさを持っています。
ブルーローズは、先人たちが夢見て、天塩にかけて育ててきた夢の結晶とも言える存在なので、一株あると庭の雰囲気がガラリと変わるほどの存在感があります。
花色のバリエーションも豊富なため、何株育てても飽きのこない奥深さもあります。
簡単に大きく育てられるバラとは違って、育てにくいものが多く、栽培の難しさが、より一層ブルーローズの美しさを際立たせ、魅力のある存在にしています。
監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。