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ヤブランの育て方と楽しみ方をもっと知りたい!

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ヤブラン」は、常緑性があり、よく日本でも見られる多年草です。紫の花が穂状にたくさん咲くのが美しい姿でよく見かけます。グランドカバーとしても植えられている所もあって知っている人もいるのではないでしょうか。

ヤブラン」は丈夫ですので育て方と楽しみ方をもっと詳しく知っていろいろな所に植えて楽しんでみませんか。意外と簡単な「ヤブラン」の育て方と花も葉も楽しめる「ヤブランの楽しみ方をご紹介します。

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ヤブランの育て方は簡単?

ヤブラン」は常緑性があり、たくさんの葉っぱも細長くスッと伸びていてきれいですので育ててみるのもおすすめです。育て方は簡単で、耐陰性もあり、丈夫でよく育ちます。日本の気候にも合っていて山あいの藪などによく自生しています。

耐寒性もあり、関東より西では庭に地植えていても大丈夫な多年草で、春になると毎年新しいきれいな葉っぱが出てきます。また、春に新芽が出る前に古い葉をきれいに刈ってしまうことで新しいきれいな葉っぱを楽しむことができます。

日陰には強いのですが、花をたくさん咲かせようとするならばあまり日陰でない所に植えるのもおすすめの「ヤブラン」です。花を楽しむならば日当たりのいい所を選んで植えましょう。

葉っぱに模様の入っている品種もあり、そちらは強い光に弱いので直射日光を避けて植えることも必要です。葉が焼けてしまいますので注意もしましょう。

乾燥も比較的大丈夫ですが、植え付けたすぐや春から秋の生育期は水やりも大切にして下さい。鉢の場合は、表面の土が乾いたらしっかり水をやるようにし、やや湿った土で育てるのがおすすめです。

土は、腐葉土などの入った有機質の土が良く、鉢の場合には、赤玉土(小粒)7:腐葉土3などの割合で腐葉土を混ぜましょう。

これらのことに気を付けると育てやすい植物で、日陰にも強いのでいろいろな所に植えて楽しむことができます。

ヤブランの楽しみ方は?

ヤブラン」の楽しみ方は、シャドーガーデンとして植えてもいいですし、木の根元に下草として植えてもいいでしょう。背丈30〜40cm、横幅30〜50cmに広がりますので存在感があります。また広がりすぎるということがないのも「ヤブラン」のいい点です。

比較的日当たりのいい所にグランドカバーとして植えてかわいらしい花も楽しむのもいいでしょう。群生させることが多い「ヤブラン」は、和風の庭に植えてもいい雰囲気を出します。

和風庭園の下草に

例えば、和風庭園の「下草」としてツワブキやハツユキカズラ、フッキソウなどと一緒に植えてみるのもいいでしょう。育てやすく日陰に強い品種を集めて和風庭園の雰囲気を作ってみてはいかがでしょうか。

木の下や北向きのシャドーガーデンにもおすすめです。玄関の前に植えても雰囲気が出ます。

「下草」としておすすめの「ヤブラン」ですが、そもとも「下草」というのはどういった役割を果たすのでしょうか。樹木を引き立ててもくれ、「下草」を植えることでより自然な雰囲気の庭を演出することができます。

木を直射日光や乾燥から守ったり、地面の温度が上がるのを防いでくれたり様々な効果もあります。乾燥に弱い木を植える場合には「下草」は特に重要と言えます。

また、落葉樹を植えた場合も「下草」として常緑の「ヤブラン」などを植えると冬も緑があって寂しくなくていいでしょう。

「下草」に植えるものは、それほど大きくならないもので茂ってくれるものがおすすめです。「ヤブラン」はそういった意味でとても「下草」に向いています。また多年草ということでそのまま植えていても大丈夫なのがいい点です。

日陰でも育つので樹木の下でもよく育ち、また日陰に植えられた木の下にも植えることができて便利です。

洋風の庭にもアプローチに植えたり花色を楽しんだり

ヤブラン」には、葉に黄色の縁取りがある品種や白い縦じまが入る品種もあって、これらをグランドカバーで植えると葉を見ているだけでも楽しめます。縁取りや縦じまがある品種の場合には明るい葉っぱのイメージが洋風の庭にもおしゃれでよく合います。

また、よく道の縁にも並べて植えてある「ヤブラン」を見かけるのではないでしょうか。庭を縁取るようにアプローチ沿いに植えてみるのもいいでしょう。

洋風の庭にも植えて楽しんでみてはいかがでしょうか。

8月〜9月の夏に「ヤブラン」の花の魅力をもっと楽しみたいなら、桃、白など変わった花色もありますのでネットなどで探して植えてみませんか。「モンローホワイト」などといった欧米で人気の白い花も売られています。小さな白い花がいっぱい付いて他の品種との寄せ植えも楽しむことができます。

カラフルに紫、桃、白と色を揃えて植えてみるのもいいですよね。

日陰の庭も冬の庭も華やかにしてくれる「ヤブラン」

いかがでしょうか。「ヤブラン」は日陰にも植えることもでき、常緑の葉っぱを味わうこともできますのでグランドカバーとして植えたり、アプローチや玄関前、シャドーガーデンと様々な場所に植えることができます。

育て方も簡単ですので、「ヤブラン」の美しい葉っぱの魅力と花のかわいらしさともっと楽しんでみませんか。

ヤブランの種類がバラエティ豊か

ヤブランは、日本などの東アジアが原産の植物で、林などで見ることができ一年中同じ姿で見ることができるのが人気です。ヤブラン属には5種類のものがあり、ヤブラン、ヒメヤブラン、コヤブランの3種を日本で見ることができます。 また、園芸種にはもっと多くのヤブランがありそれぞれにバラエティ豊かですのでそれらについてご紹介します。

まず花色で分けると濃青紫から優しい藤色まで

まずは、花の色で分けてご紹介したいと思います。濃青紫から藤色のきれいな色が特徴的で魅力のヤブランには「ライラック・ビューティ」などといった品種があります。花は淡紫色で葉っぱは緑葉となっています。「ライラック」のような淡くて優しい紫色が特徴的なヤブランです。 「ロイヤル・パープル」という品種も花は紫色の花が咲きますが、濃青紫色のはっきりした色で緑葉とのコントラストがあります。 また、葉が新葉の時だけ白い曙斑となる「オキナ」という品種も珍しく、夏以降になると普通の緑色の葉になります。葉の色の変化を楽しむことができます。 「ピー・ディー・インゴッド」は、葉が黄色っぽくなる品種です。日陰でも狭い小道などでも育つ丈夫なヤブランを植えることで、あまり植物がない場所でも明るい葉のヤブランが楽しませてくれます。 そして、花の色は濃青紫から優しい藤色といった色だけでなく、中には白色の園芸品種もあります。「モンロー・ホワイト」という名前が付けられていて紫色のヤブランとはちょっと違った雰囲気です。葉っぱも濃い緑色をしていますので、そこに白い花が咲くと南国チックなエキゾチックな雰囲気もある「モンロー・ホワイト」のヤブランです。

斑入りの葉や花色が豊富なヤブラン!

また、一番よく見られるのが明るい黄色の斑が葉に入っている斑入りヤブランで「ゴールド・バンデッド」などと呼ばれているものです。ただし、こちらの品種はヤブランの特徴的な黒い実がほとんどならないのが特徴の品種です。 ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)とヤブランはよく似ていて、その区別を黒い実がなることでしたりするのですが、「ゴールド・バンデッド」は実がならない斑入りヤブランです。黄色の美しい縦の斑が入ることが特徴的で、実は楽しめませんが、葉っぱの美しさを堪能できます。斑入りの葉が美しいヤブランとして人気の園芸品種となっています。 ヤブランは花の美しさとともにスッとした葉っぱの美しさもよく鑑賞されている植物です。葉っぱの色が美しいものや斑入りが美しい園芸品種がたくさんあるヤブランです。

斑入りの葉の色の違いによってシルバー、イエロー、ホワイトドラゴンなども

ヤブランは、斑入りの葉の色の違いによって銀色がかった葉に白い縞が入っている「シルバードラゴン」と名前が付けられているものなどがあります。細い葉なのでドラゴンやドラゴンのひげを連想させるのでしょうか。白い葉の「シルバードラゴン」は実もよく見ると白い縞が入っていて面白いものです。 葉に黄色の縞の斑入りのヤブランでは「イエロードラゴン」呼ばれるものもあります。「ホワイトドラゴン」は、葉が白っぽく白い縞の斑が入ります。 ヤブランはこうした葉にバラエティがあるものがあり、よく葉が鑑賞されます。緑葉と斑入りの葉のヤブランでは印象も異なるものです。 特に下草やグランドカバーとして多用されるヤブランは葉の色の違いによって大きく好みが分かれることもあるでしょう。 明るいイメージの庭を演出するとしたらやはり斑入りの葉のヤブランを探して植えてみるといいでしょうね。落ち着いたグランドカバーで日本的な庭にしたいならば緑葉がいいかもしれないでしょう。

グランドカバーや下草としてバラエティ豊かに植えてみるのもおすすめ!

丈夫に育ち、耐寒性や耐暑性もある品種が多いヤブランは、常緑のためグランドカバーにもおすすめです。多年草のために一度植えておけばとても重宝するでしょう。そして何よりも日陰でも育つというのが場所を選ばずに植えられて大きな魅力です。雑草対策にヤブランを植えてみるのもいい方法ではないでしょうか。 いろいろな種類のヤブランを集めてグランドカバーや下草に植えてみるのもいいでしょう。葉っぱの色の違いだけでも様々な表情のヤブランを楽しむことができます。また、花の色も濃青紫から優しい藤色、そして珍しい白色とそれぞれの魅力を楽しめます。 葉っぱは一年中、花は8月〜10月、黒い特徴的な実は11月〜3月と寒い冬も楽しませてくれますので一年を通して飽きることなく味わえるヤブランです。

ヤブランのバラエティ豊かな葉の色も楽しんで植えてみませんか

いかがでしょうか。ヤブランは、花だけでなく葉っぱを鑑賞する種類がとても豊富なことがわかりました。日陰でも楽しむことができるヤブランですので、好きな所に植えて、それぞれの品種のヤブランの葉っぱの色を楽しんでみませんか。 できれば、日向に植えた方が花も葉もしっかり楽しめますが、それぞれの条件でたくさん育ててみるのにおすすめの丈夫な植物です。

古くから親しまれて来たヤブランの隠れた魅力を知る

ヤブランは、日本・台湾・中国を原産地とする常緑の多年草で、8〜10月に花も咲かせ、黒い実もなります。
山野の薄暗いヤブの中などで群生するので、「藪ヤブラン)」と呼ばれています。
今も昔も、日本中のどこでも、林の中のあちこちにその姿を見ることができるので、とても馴染みのある植物です。

ヤブランは、暑さにも寒さにも強く、とても丈夫で育てやすく、日陰でもよく育つので、庭園の下草として古くから広く利用されています。
病害虫もあまりつかず、土質も選ばず、ほぼ一年中同じ姿を保つので、季節によって美観も損ねません。
ヤブランは細長い葉っぱを持っているので、名前に「ラン」がついていますが、ランではありません。
ヤブランがどういう性質を持っているのか、ヤブランの魅力と合わせてご紹介していきましょう。

ヤブランの自生種は日本に3種類

ヤブラン属(リリオペ属)は5種類あり、日本には、ヤブラン・ヒメヤブラン・コヤブランの3種類が自生しています。

ヒメヤブラン・コヤブランヤブランよりやや小ぶりに育ち、ヒメヤブランヤブランよりも幅が狭い葉になり、花もまばらになりますが、コヤブランヤブランの背丈だけをそのまま小さくしたようで、花もびっしり咲きますが、背が低いものになります。

ヤブランの花は、小さな淡紫色の花が穂のように集まって咲クものがポピュラーですが、白やピンク、濃い紫色など、花色の異なる園芸品種もあります。
葉の両サイドに白やクリーム色の筋状に斑入りになる品種もあります。

ヤブランには「サマームスカリ」という別名もありますが、ムスカリとは別の植物です。

ヤブランはよく茂っても広がって困るわけではない

ヤブランは硬めの細長いスーッと伸びた葉がよく茂りますが、こんもりとまとまった形に育ちます。
日向でも日陰でも育つだけでなく、水はけの悪い土でも、乾燥しすぎていてもよく育ちます。

ヤブランは日当たりの良いところのほうが、花つきが良くなり、やや日当たりが悪い半日陰では葉色が美しく個性的になり、日陰でも枯れることなく育ちます。
ただし、斑入りの葉のものは、日当たりが良すぎると葉が枯れることがあるので、斑入りの葉のヤブランを日当たりが良すぎる場所に植えるのは避けるようにしましょう。

水はけが悪くていつも湿りがちな土と、カラカラに乾き気味な土と、どちらがよりヤブランに向いているかというと、湿りがちなほうが元気に育ちます。

ヤブランはよく育つといっても、横へ横へと広がって、増えて手に負えなくなるわけではなく、特に手入れをしなくてもきれいな状態を維持し続けられます。
増えすぎて困ることもないため、手をかけられない人にも、園芸初心者にも、上手にいい状態を保ち続けられる植物と言えます。

冬にまわりが茶枯れてきた頃にも、ヤブランは他の季節と変わらない姿を保ってくれるので、緑の少ない季節にヤブランを見ると心が癒やされます。

春新しい葉が出る前に古い葉を切り取っておく

ヤブランは常緑ですが、春になると新しい葉がでてきます。
前年の葉をそのまま残しておいても問題なく育ちますが、きれいな新緑と傷んだところもある古い葉が混ざり合ってしまうと、株全体が大きくなりすぎ、見栄えが悪くなってしまいます。
そうならないためにも、新葉が出る前に、前年の葉は株元から全部切り落としておくと、全て新葉にリフレッシュされ、いい状態がより維持しやすくなります。

ヤブランは寒さにある程度の耐性があるので、関東以西であれば防寒対策も不要ですが、直接霜があたってしまうと葉が枯れてしまいます。
ヤブランは寒いと地上部が枯れますが、-15℃まで耐えられるので、寒冷地では冬になる前に刈り込んで、敷きワラなどで根を保護して越冬させます。

ヤブランの植え付けと肥料

ヤブラン鉢植えより庭植えにしたほうが、手間もかからずほとんど肥料をあげなくてもよく育ちます。
庭植えにする場合は、植え穴を掘ったところに有機堆肥腐葉土を混ぜ込んだあと、土を少し戻したところに株を植え付けるようにします。
庭植えの場合はこの元肥だけで十分で、追肥はしなくても構いません。

鉢植えの場合は、腐葉土をたっぷり混ぜ込んだ赤玉土や普通の培養土に植えて、春と秋に緩効性化成肥料を株元にまくようにします。
鉢植えは植え付け直後にたっぷりと水やりしますが、真夏以外の水やりは自然の恵みだけで十分です。

ヤブランは、乾きすぎより湿りすぎたほうがよく育ち、葉色がきれいに維持できるので、水やりしなくても育つとはいえ、乾燥しすぎないように心がけ、乾いているようなら水やりするようにしましょう。
特に鉢植えのほうが庭植えよりも乾燥が進みやすいので、乾ききる前にしっかりと水やりしましょう。

ヤブランは、株が混み合ってきたら植え替えるか株分けします。
植え替えは、真夏を除いた春〜秋にかけていつでも行えます。
株分けするときは、掘り上げた株を手で割って、株分けしますが、あまり小さく分けずに5株ずつ位をひとまとめにして株分けします。

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