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白いバラの魅力と育ててみたいおすすめの白いバラ

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白いバラと一口に言っても、透き通るような青さも加わった純白のバラもあれば、クリームイエローがほんのり入った白いバラや、ピンク色がほんのり入った白いバラもあり、控えめな色調がかえって目を引く存在になっています。

白いバラは、インクを吸わせて、不可能と言われている鮮やかな青いバラを作るとき、4つに割った茎から4色のインクを別々に吸わせてレインボーカラーのバラを作るとき、ベースの花としても使われることがあります。
清純な美しさを持つ白いバラは、結婚式場の飾り付けやウエディングブーケに欠かせない花の一つです。

バラ園芸品種は世界中で毎年次々生まれていて、バラ園芸品種は40000種を超えていると言われています。
様々な花色のバラが咲き乱れる庭でも、白いバラがあると、庭全体に調和をもたらせてくれます。
ぜひともお庭に取り入れてほしい白いバラの中から、特徴のある品種をご紹介していきましょう。

白バラの代名詞「アイスバーグ」

バラ愛好家が必ず1本は育てていると言われているバラが「アイスバーグ」です。
トゲが少なく真っ直ぐな柔らかいシュート(新枝)が勢いよく伸びて、枝先には房咲きになってたくさんの花が咲き乱れ、株全体が真っ白になります。
一度咲き始めると花殻摘みが面倒になってしまうほど、次々と花開いていきます。

アイスバーグは四季咲きのバラなので、開花期間が非常に長く、春以外の花の数も少なくありません。
アイスバーグは、1958年ドイツ・ゴルデス社作出で、中輪の半八重咲きのカップ咲きのフロリバンダローズなので、決して新しい品種ではありませんが、今なお高い人気を誇ります。

アイスバーグは微香性ですが、花数が多いため、そばにいると優しい花の香りに包まれます。
枝変わりのつるアイスバーグでなくても、全体に広がったようになるブッシュ樹形に育ちます。

ピエール・ドゥ・ロンサールを凌ぐ人気「ボレロ」

ボレロは白いバラとしても人気がありますが、花の中心部分がピンク色に染まるため、ピンクのバラとしても人気があります。
ボレロは、白にピンクが入るバラとして、不動の高い人気を誇るピエール・ドゥ・ロンサールを超えたバラとしても、愛好家の間で絶賛されています。

ボレロは、2004年フランス・メイアン社作出のフロリバンダローズです。
ピエール・ドゥ・ロンサールが同社から1985年に作出されたので、ボレロは約20歳年下になり、ピエール・ドゥ・ロンサールが春以外はほとんど咲かないのに対して、ボレロは四季咲きなので、開花期間が長くなります。

ボレロは純白の花の中心部分に淡いピンク色が入る、花径10cmのロゼット咲きの大輪の花を咲かせます。
ボレロの花は、あふれるように80枚の花びらが重なり合って、ふんわりと集まっているので、丈夫なバラですが、繊細な印象を受けます。

ボレロは、トロピカルフルーツのようなフルーティーな香りが非常に強く香る、超強香性の花なので、豊かな香りも楽しめます。
樹高が1m以下のコンパクトな樹形をしていて、真っ直ぐに伸びる木立性ですが、横にもふんわりと広がり、鉢植えでも育てやすい品種です。

エレガントな美しさにひきつけられる「ガブリエル」

ガブリエルはどちらかといえば強健種とは真逆の、ある程度手をかけないと育てるのが難しい品種のバラですが、純白のウエーブのかかった花びらが半剣弁咲きになり、中心部分が紫色を帯びるため、独特の上品な美しさに目を奪われます。

ガブリエルは2008年河本バラ園作出のシュラブローズですが、あまり横に広がらずに真っ直ぐに育ち、大きくなっても1mくらいまでのコンパクトな樹形になるので、鉢バラとしても育てやすい品種です。
ブルーローズの強い香りがエレガントに香ります。

ガブリエルの茎は非常に細く、生育も旺盛ではないため、最初の数年は冬の強剪定もほとんどやらないで株を充実させることに心血を注ぎます。
ガブリエルは四季咲きで、花つきも良いのですが、ついた蕾をそのまま全部咲かせると株が弱ってしまうので、開花を制限したり、五分咲きまでにして早めに花殻摘みするなどして、株が消耗しないように気をつける必要があります。

そんな育てにくさも、デリケートさも、優雅で透明感のある、何物にも変えがたい美しい花姿が忘れさせてくれます。

純白の丸い花びらのバラらしい姿と香りが魅力「アンナプルナ」

アンナプルナは2000年フランス・ドリュ社作出の、丸弁高芯咲きの中輪の白い花を咲かせる四季咲きHT(ハイブリットティー)ですが、横にも少し広がるので、木立性でも半直立性になります。
樹高も1m前後に収まり、幅も大きくは広がらないために、庭植えにも鉢植えにもピッタリのコンパクトな樹形に育ちます。

8cmの中輪のバラらしい花姿から、とても強いフルーティーな香りがして、フランスでは高い人気を誇ります。
シルキーホワイトの、凛とした愛らしい花姿の花は、四季咲き性が強く、繰り返し蕾がよく付きます。
育てるときに特別なケアは必要ありませんが、まだ日本ではそれほどメジャーではないので、アンナプルナを一鉢持っていると、差のつくバラです。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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