管理が難しそうな藤の花、ご自宅でもみごとに咲かせるには?
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公園などで手入れの行き届いた藤棚を見て、自分でも育てみたくなった経験はありませんか?
憧れはあるものの管理が難しそうだから、と諦めてしまっていた方には必見です!
今回は、藤の花を自分でも上手に咲かせるポイントを中心にお伝えしていきます。
憧れはあるものの管理が難しそうだから、と諦めてしまっていた方には必見です!
今回は、藤の花を自分でも上手に咲かせるポイントを中心にお伝えしていきます。
藤の花の特徴は? 花名の由来は?
藤(フジ)はマメ科フジ属の落葉低木で、主な品種にノダフジ系(W.floribunda)とヤマフジ系(W.brachybotrys)があります。
5月頃になると紫、白、ピンクの花色をした小花を房状に垂れ下げて咲き、甘い香りと優美な花が楽しめます。花は幹の方から先端に向かって咲き進めていき、開花後になるとインゲン豆のような細長い豆鞘をつけるのが特徴です。
日本人と藤との関係はとても古く、古事記の昔から藤を鑑賞していたようです。藤の名所も多く、全国各地に見受けられます。
「藤(ふじ)」の花名の由来には、風に吹かれて花が「吹き散る(ふきちる)」が転じてつけられた説や、茎に「節(ふし)」があることにちなんだ説など、諸説あります。
5月頃になると紫、白、ピンクの花色をした小花を房状に垂れ下げて咲き、甘い香りと優美な花が楽しめます。花は幹の方から先端に向かって咲き進めていき、開花後になるとインゲン豆のような細長い豆鞘をつけるのが特徴です。
日本人と藤との関係はとても古く、古事記の昔から藤を鑑賞していたようです。藤の名所も多く、全国各地に見受けられます。
「藤(ふじ)」の花名の由来には、風に吹かれて花が「吹き散る(ふきちる)」が転じてつけられた説や、茎に「節(ふし)」があることにちなんだ説など、諸説あります。
藤の育て方のポイント
1.植え付け:11月下旬の落葉期から休息期の3月までが苗の植え付けの適期です。藤は日当たりの良い場所なら、鉢植え、地植えを問いません。耐寒性も優れ、戸外での冬越しも可能ですが、成木の移植はNGです。
2.土作り:水はけと水保ちがよければ土質はあまりこだわらなくてもOKです。黒土をメインに川砂や鹿沼土を配合して通気性を調整してください。植え付け前には庭土を掘りあげ、堆肥や腐葉土を混ぜ込んでふかふかに耕しておくとよいでしょう。
3.水やり:藤は水を好む植物なので、年間を通じてたっぷりと水やりしましょう。春と秋は1日1回、夏は1日2回、冬は乾燥をしたら水やりをします。特に夏は水切れに注意してください。
4.肥料:12~2月の落葉期に、骨粉や油かすなどの有機肥料を株元に撒いておきましょう。8~9月中旬に化成肥料を施すときは、配合をチェックして、リン酸とカリウムを多く含むものを選んでください。窒素分が多すぎると、葉っぱばかり茂って花つきが悪くなりますよ。
5.管理の注意点
(1)藤はマメ科の植物なので、咲いた花をそのままにしておくと、種の入った豆鞘を実らせてしまいます。種がつくと木の成長を阻害しますので、こまめに花柄摘みを行うようにしてください。
(2)鉢植えの場合は、2~3年に1回の頻度で植え替えが必要です。藤は、限られた中で育てられていることで花が咲きやすくなる植物です。2~4月に、成長した藤の根がすっぽり収まる程度の大きさの鉢に植え替えてください。
2.土作り:水はけと水保ちがよければ土質はあまりこだわらなくてもOKです。黒土をメインに川砂や鹿沼土を配合して通気性を調整してください。植え付け前には庭土を掘りあげ、堆肥や腐葉土を混ぜ込んでふかふかに耕しておくとよいでしょう。
3.水やり:藤は水を好む植物なので、年間を通じてたっぷりと水やりしましょう。春と秋は1日1回、夏は1日2回、冬は乾燥をしたら水やりをします。特に夏は水切れに注意してください。
4.肥料:12~2月の落葉期に、骨粉や油かすなどの有機肥料を株元に撒いておきましょう。8~9月中旬に化成肥料を施すときは、配合をチェックして、リン酸とカリウムを多く含むものを選んでください。窒素分が多すぎると、葉っぱばかり茂って花つきが悪くなりますよ。
5.管理の注意点
(1)藤はマメ科の植物なので、咲いた花をそのままにしておくと、種の入った豆鞘を実らせてしまいます。種がつくと木の成長を阻害しますので、こまめに花柄摘みを行うようにしてください。
(2)鉢植えの場合は、2~3年に1回の頻度で植え替えが必要です。藤は、限られた中で育てられていることで花が咲きやすくなる植物です。2~4月に、成長した藤の根がすっぽり収まる程度の大きさの鉢に植え替えてください。
藤の剪定、時期と方法は?
春から夏にかけて伸びた蔓をそのまま放っておくと、葉っぱが茂って幹に日が当たらなくなくなり、花が咲かなくなります。花をたくさん咲かせるためには、年に2回、花後の夏と落葉期の冬に剪定を行いましょう。夏は軽め、冬はしっかり、樹形を整えるのが剪定のコツです。
夏の剪定:5月下旬の花後~6月下旬までが適期です。樹形の骨格を作り、花芽をたくさんつけさせる目的で剪定します。日光が株の内側まで当たるように、重なって混み合った部分の枝を整理し、春から伸びた蔓の先端を軽く切りつめましょう。幹から出ている蔓や地面から伸びた蔓は元から切り取ります。
冬の剪定:春からの花期に向けて樹形を整えるのが目的で、落葉後の11~3月が適期となります。伸びて乱れた蔓や、花芽の付いていない不要な枝を切り、株元や幹の途中から勢いよく伸びる枝が発生していたら付け根から切り落とします。その年に伸びた短く充実した蔓の基部に付いた花芽を3~4個残して、あとは切り詰めましょう。
夏の剪定:5月下旬の花後~6月下旬までが適期です。樹形の骨格を作り、花芽をたくさんつけさせる目的で剪定します。日光が株の内側まで当たるように、重なって混み合った部分の枝を整理し、春から伸びた蔓の先端を軽く切りつめましょう。幹から出ている蔓や地面から伸びた蔓は元から切り取ります。
冬の剪定:春からの花期に向けて樹形を整えるのが目的で、落葉後の11~3月が適期となります。伸びて乱れた蔓や、花芽の付いていない不要な枝を切り、株元や幹の途中から勢いよく伸びる枝が発生していたら付け根から切り落とします。その年に伸びた短く充実した蔓の基部に付いた花芽を3~4個残して、あとは切り詰めましょう。
藤の花がうまく咲かない時のチェックポイント
せっかく植え付けたのに藤の花が上手く咲いてくれない時は、次のポイントをチェックしてみましょう。
ポイント1.根:藤の根はとても繊細です。もし根を切ってしまった場合は、幹が腐ったり、何年も花が咲かなくなったりする場合があります。鉢替えの時も根を切らないように注意してください。庭から鉢に植え替える時も、深い位置から丁寧に掘り起こすことが大切です。
ポイント2.日当たり:藤は日陰だと花が咲かないことがあります。植え付けの際には、風通しと日当たりのよい場所を選ぶことが鉄則です。幹に日が当たらなかった場合も、木の成長に栄養が偏るため、花が咲かないことがあります。この場合は、大きく成長した後に再び花をつけるようになるので心配はいりません。
ポイント3.病害虫:藤は、梅雨時期から夏にかけて、カミキリムシの幼虫、ハマキムシ、コガネムシ、アブラムシなどの害虫被害に遭いやすくなります。見つけ次第それぞれ駆除しましょう。高温多湿になる前に殺虫剤を散布して防除することも大切な作業です。
また、こぶ病は枝や幹にできたこぶが次第に大きくなり空洞化してしまう病気ですが、花が咲かないだけではなく枯れてしまう恐れもあるので注意してください。こぶを見つけたら速やかに削り取り、切り口に癒合剤を塗って雨や細菌の侵入を防ぎましょう。
ポイント1.根:藤の根はとても繊細です。もし根を切ってしまった場合は、幹が腐ったり、何年も花が咲かなくなったりする場合があります。鉢替えの時も根を切らないように注意してください。庭から鉢に植え替える時も、深い位置から丁寧に掘り起こすことが大切です。
ポイント2.日当たり:藤は日陰だと花が咲かないことがあります。植え付けの際には、風通しと日当たりのよい場所を選ぶことが鉄則です。幹に日が当たらなかった場合も、木の成長に栄養が偏るため、花が咲かないことがあります。この場合は、大きく成長した後に再び花をつけるようになるので心配はいりません。
ポイント3.病害虫:藤は、梅雨時期から夏にかけて、カミキリムシの幼虫、ハマキムシ、コガネムシ、アブラムシなどの害虫被害に遭いやすくなります。見つけ次第それぞれ駆除しましょう。高温多湿になる前に殺虫剤を散布して防除することも大切な作業です。
また、こぶ病は枝や幹にできたこぶが次第に大きくなり空洞化してしまう病気ですが、花が咲かないだけではなく枯れてしまう恐れもあるので注意してください。こぶを見つけたら速やかに削り取り、切り口に癒合剤を塗って雨や細菌の侵入を防ぎましょう。
藤の増やし方、挿し木の時期と方法は?
藤は挿し木や接ぎ木で増やしていきますが、接ぎ木は技術を要するため、ご家庭では挿し木で増やす方法をおすすめします。
まず、適期の3~4月または6~7月に、太くて元気のよい充実した枝を15~20cmほどの長さに切り取って挿し穂を作ります。次に、赤玉土7に対して腐葉土3を配合した土に刺していきます。風通しのいい日陰で水切れしないように管理すると、1ヶ月ほどで発根しますので、ある程度まで根が発育したら定植させましょう。
まず、適期の3~4月または6~7月に、太くて元気のよい充実した枝を15~20cmほどの長さに切り取って挿し穂を作ります。次に、赤玉土7に対して腐葉土3を配合した土に刺していきます。風通しのいい日陰で水切れしないように管理すると、1ヶ月ほどで発根しますので、ある程度まで根が発育したら定植させましょう。
藤の鑑賞法は藤棚派?それとも一本仕立て?
棚またはパーゴラを作って藤の木を管理すると、日当たりと風通しがよいだけでなく、花房が垂れ下がり、美しく観賞することができます。藤棚はもともと日本家屋の縁側の上に日よけの目的で丸太と竹で作られていました。作る時のポイントは、地面や石敷きの仕上がりから2~3m位に背を高めにすることです。頭上に余裕が出ますし、下にベンチなどを置いて涼むのにも最適です。頑丈な棚づくりをするために、工事で注意する点は、丸太と丸太の接点を削って、仕口を安定させることです。最近ではホームセンターや通販などでDIYキットを販売していますよ。
また、「藤=藤棚」という固定観念をお持ちの方は多いと思いますが、実は、藤は棚仕立てにしなくても育てられます。藤棚やパーゴラを作るのが面倒な方は、普通の花木のように仕立てる「一本仕立て」で育ててみてくださいね。成長に応じて、添え木などで支える必要性のある場合もあります。
ペンネーム:Yoshidanz
ファームステイしたのをきっかけに農業生活にはまる。イギリスのオーガニックガーデニングを通信教育で勉強しながら、コンポースト造りと家庭菜園に挑戦。現在はニュージーランドの海沿いの丘陵地に土地を購入、ポタジェで有機野菜作りに励んでいる。
また、「藤=藤棚」という固定観念をお持ちの方は多いと思いますが、実は、藤は棚仕立てにしなくても育てられます。藤棚やパーゴラを作るのが面倒な方は、普通の花木のように仕立てる「一本仕立て」で育ててみてくださいね。成長に応じて、添え木などで支える必要性のある場合もあります。
ペンネーム:Yoshidanz
ファームステイしたのをきっかけに農業生活にはまる。イギリスのオーガニックガーデニングを通信教育で勉強しながら、コンポースト造りと家庭菜園に挑戦。現在はニュージーランドの海沿いの丘陵地に土地を購入、ポタジェで有機野菜作りに励んでいる。