将棋の名人は一体何人いるの!?江戸時代から続くその歴史にクローズアップ
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将棋の名人と言えば?
皆さんは将棋の名人と言えば誰を連想しますか。
やはり一時期公文式のCMなどでもブームとなった羽生善治名人でしょうか。
それとも昭和の大名人大山康晴15世永世名人でしょうか。
それとも中原誠16世永世名人でしょうか。
こう考えると、将棋の名人は複数いることがわかります。
そもそも将棋の名人は一体何人いるのでしょうか。
そして、最初の将棋の名人は誰なのでしょうか。
今回は将棋の名人の歴史に迫ります。
やはり一時期公文式のCMなどでもブームとなった羽生善治名人でしょうか。
それとも昭和の大名人大山康晴15世永世名人でしょうか。
それとも中原誠16世永世名人でしょうか。
こう考えると、将棋の名人は複数いることがわかります。
そもそも将棋の名人は一体何人いるのでしょうか。
そして、最初の将棋の名人は誰なのでしょうか。
今回は将棋の名人の歴史に迫ります。
最初の将棋の名人大橋宗桂
現存する最古の棋譜のことをご存知でしょうか。
現存する最古の棋譜は、1607年の初代大橋宗桂と本因坊算砂の対局です。
この初代大橋宗桂こそが江戸時代にずっと続く将棋の名人の初代にあたる、いわば最初の名人その人なのです。
将棋の名人はそんなに昔から続いていたんですね。
この最古の棋譜では、後手の算砂の四間飛車に対する宗桂の右四間飛車の戦いになりました。
この棋譜のおもしろいところは先手の初代宗桂名人は、天守閣美濃のように、角の上に玉をのせた囲いをしているのです。
今から400年も前にそんな指し方をすることができるだなんてすごいですね。
この対局は熱戦で、初代宗桂が名人の意地を見せて勝利しました。
棋譜に興味がある方は、インターネットで検索すると見つけることができますので、ぜひとも並べてみてください。
余談ですが、この時の初代宗桂の対局相手はあの囲碁で有名な本因坊算砂です。
棋力はさすがは当時の名人、初代宗桂の方が上とのことです。
ちなみに初代宗桂は今でいうところのアマチュア四段程度の実力のようです。
将棋の名人は、この初代宗桂からずっと続くことになります。
江戸時代最強?九世名人大橋宗英
江戸時代で将棋の名人は合計11人誕生しましたが、その中でも最強と噂されているのが九世名人の大橋宗英です。
とある書物にも江戸時代で一番の名人は大橋宗英であると記述されています。
近代将棋の祖とも言われるその感覚は素晴らしいものを持っています。
負けにくい戦い方の感覚は大橋宗英を始まりとすると言う人もいるくらいです。
現代にもその棋譜は多数残っています。
駒落ちの棋譜ばかりですが、その強さをうかがい知ることができます。
この大橋宗英は11月17日に亡くなっているのですが、その11月17日は御城将棋と言って、将軍の目の前で将棋を指す日なのです。
実際は事前にある程度指しておいて当日手順を再現する、将軍はほとんどその場にはいないとのことですが、それでも当時の将棋指しにとっては大切な日であったと推測できます。
そんな日に亡くなるとは、なんか運命を感じますね。
江戸時代の名人について語られることは現代ではあまりありませんが、詰将棋のスペシャリストである7世名人三代伊藤宗看など、個性ある名人がその名をとどろかせていました。
実力制名人が始まる
その後明治、大正と名人が受け継がれていきますが、昭和になり状況が変わります。
名人はそれまで世襲制だったのが、時の名人だった関根金次郎13世名人らの決断によって実力制で決まるようになったのです。
この関根金次郎13世名人の前の名人である小野五平12世名人がとても長生きで、関根金次郎13世名人が全盛期のうちに名人を引き継ぐことができなかったことも実力制名人を決断する要因となったという話もあります。
それ以降将棋界では名人戦と呼ばれるタイトル戦の結果をもとに、名人を決めるようになりました。
その名人戦は戦後の将棋界で様々な名勝負とドラマを生んだのでした。
現在でも名人戦は継続しており、この名人のタイトルを5期取ると、永世名人としてその名を歴史に刻むことができます。
実力制名人が始まってからは
・14世名人木村義雄
・15世名人大山康晴
・16世名人中原誠
・17世名人谷川浩司
・18世名人森内俊之
・19世名人羽生善治
と合計6人の永世名人が誕生しています。この~世の数字は、江戸時代からのものをそのまま引き継いでおり、伝統が継承されているわけです。
実力制以前に加えて、実力制以降は永世名人のみをカウントすると、合計19人もの名人がその名を残しているわけです。
また、永世名人ではありませんが、名人戦でタイトルを獲得した棋士は他には
・升田幸三九段
・加藤一二三九段
・米長邦雄永世棋聖
・佐藤康光九段
・丸山忠久九段
らがおり、全員一流のプロ棋士として将棋界では有名です。
名人に後一歩のところで届かなかった棋士もいて、実力制になった後でも、名人という位の高み、そして重みは存在し続けています。
実力制名人が始まってからは
・14世名人木村義雄
・15世名人大山康晴
・16世名人中原誠
・17世名人谷川浩司
・18世名人森内俊之
・19世名人羽生善治
と合計6人の永世名人が誕生しています。この~世の数字は、江戸時代からのものをそのまま引き継いでおり、伝統が継承されているわけです。
実力制以前に加えて、実力制以降は永世名人のみをカウントすると、合計19人もの名人がその名を残しているわけです。
また、永世名人ではありませんが、名人戦でタイトルを獲得した棋士は他には
・升田幸三九段
・加藤一二三九段
・米長邦雄永世棋聖
・佐藤康光九段
・丸山忠久九段
らがおり、全員一流のプロ棋士として将棋界では有名です。
名人に後一歩のところで届かなかった棋士もいて、実力制になった後でも、名人という位の高み、そして重みは存在し続けています。
そしてこれから
名人は江戸時代からずっと続き、平成の世まで受け継がれています。
気になるのが次は誰が名人になるのかということだと思いますが、次の名人はまだしばらくは誕生しなさそうです。
羽生善治名人の実力は健在で、永世名人の条件である名人5期どころか、名人1期も果てしなく高いハードルとなっています。
しかしながら有望な若手が次から次に出てきていますので、これからがとても楽しみですね。
次の永世名人になるのは誰だと予想しながら若手の棋士に注目するのも、一つの楽しみだと思います。