ガーデニング

アレンジのグリーンに活用されるブプレリューム!種から上手に生長させるポイント

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清々しい緑色の葉が綺麗なブプレリュームは、花よりもむしろ葉をアレンジメントのグリーンとして使うこと多い草花です。
近年種も販売されるようになり、アレンジの花材としてだけではなく、鉢植えや花壇で楽しむ場面を見せるブプレリュームの種の上手な育て方をご紹介します。

ブプレリュームの本名は「ブプレウルム」

鮮やかな緑色の葉が綺麗なブプレリューム。3cmほどの黄色い小さな花を咲かせますが、花の存在を忘れてしまうほど葉が美しく、アレンジメントのグリーンの花材によく利用されます。セリ科のブプレウルム(bupleurum)属の草花で、学名はBupleurum rotundifolium L.と表記されています。葉の中央を茎が突き抜けていることから別名「ツキヌキサイコ(突き抜き柴胡)」と呼ばれます。

ブプレリュームという呼び名は、属性のBupleurum(ブプレウルム)という英語を日本人がカタカナ読みをした和製英語で、正式な呼び名は「ブプレウルム(Bupleurum)」という名が正式名称です。草丈は60~80cmくらいの大きさで、茎のてっぺんに黄色い小さな花が集まり3cmほどの大きさになった花を咲かせます。

花は目立たない花ですが、切り花としては水揚げが良いので、生花店で花を楽しむというより、アレンジメントや生け花などのグリーン花材として、葉だけで売られていることが多いのです。しかし近年種が販売されるようになり、鉢植えや花壇でも楽しまれるようになりました。

ブプレリュームを種から育てるポイント

生花店でグリーン花材として流通しているブプレリュームは温室で育てられたものなので通年流通していますが、本来は耐寒性が弱い草花で、一年草あるいは繰り返し何年もというわけではありませんが、うまく冬を越せると翌年も楽しめる草花です。ブプレリュームの種まきは9月下旬~10月中旬までに行うのが最適です。生長すると6~7月に花を咲かせます。

ポットに2~3粒種を撒きます。ビオラや葉牡丹のように陽の光を好む種ではなく、ブプレリュームの種は暗くなることで発芽が促進される嫌光性種子なので、種を撒いたら5mmほど種の上に土を覆います。一般的に1~3週間程度で発芽します。発芽は15~20℃が適温です。季節によって種を撒いてから寒い日が続くような場合は、ビニールをかぶせたり、専用の温室効果のあるものをポットにかぶせて温度を保ちましょう。また発芽するまではポット内が乾かないように水を与えます。

発芽後は丈夫そうな苗のみ1本残して、あとは間引きしてしまいます。ポットの端をほんの少し掘ってみて根が回っていたら、根を傷めないようにポットから外して鉢やプランター、花壇に定植します。

鉢植えやプランターの用土には市販の草花用培養土が便利!

ポットで育った苗を定植する際、鉢植えやプランターの用土には市販の草花用培養土を使うのが便利でおすすめです。水はけをよくするために、軽石などの鉢底石を鉢やプランターの底に入れて用土を鉢に縁から1~2cmほど下まで入れます。またブプレリュームは酸性土を好みません。花壇に定植する場合は土壌をアルカリ性にするために苦土石灰を撒くと安心です。
そこに腐葉土を混ぜるとなおよく、花壇に定植するときにおすすめしたいポイントです。直射日光の当たらない日当たりが良く水はけのよい場所に定植してください。

水やりや肥料の与えすぎに注意せよ!

ブプレリュームは過湿が苦手な草花です。水は用土の表面が乾いたときにたっぷり施す程度で構いません。また肥料もほとんど必要ありません。肥料は与えすぎると葉が大きくなりすぎてしまい、自慢の葉の見栄えが悪くなってしまいます。
花壇に定植する場合は、植えるときに暖効性の肥料堆肥と一緒に混ぜるのみで、追肥の必要はありません。植木鉢やプランターの場合は、植え付けの時にやはり用土に暖効性の肥料を混ぜて植え付け、春になったら液肥を2週間に1回くらい追肥します。

必要なら支柱で支えてあげよう!

草丈が高いものでは80cmほどになるブプレリューム。茎が倒れそうなときは支柱で支えてあげると綺麗に育ちます。草丈が高く葉も広がるので花壇に何株か植えるときは株の間は大体25cmほど間をあけて植え付けするのがおすすめです。
プランターの場合は60cmほどの大きさのものなら3株くらいにしておきましょう。

ポットで生育中は霜に気を付けよう

ブプレリュームの種まきは9月下旬~10月中旬が最適。というのは寒さに弱いので10月中旬以降になってしまう、せっかく種まきしても霜に負けてしまう恐れがあるからです。その年によっては寒さに厳しい年もあるので、霜の心配がある場合は霜除け対策をしましょう。
定植した後も霜対策は必要です。霜が心配されるときは、鉢物やプランターは軒下や室内で管理しましょう。
花壇のものは土の上を藁やビニールで覆ったり、バームや枯葉などを散らしておくのも一つの手段です。

ブプレリュームのオシャマな花言葉

近年、種が販売されるようになるとガーデニングに苗を育てて鉢植えや花壇で楽しまれるようになったブプレリュームですが、ブプレリュームの人気の利用法は、ガーデニングよりも華やかな緑色の葉をアレンジメントや花束のグリーン花材として利用することです。
グリーン花材として使われるブプレリュームは、華やかな花と組み合わせると、その花をより引き立たせる効果抜群の花材だと人気です。そんな引き立て役のブプレリュームの花言葉は「初めてのキス」です。なんともオシャマな花言葉!綺麗な花束にアレンジして、恋人にプレゼントするのもお洒落な贈り物になります。

ブプレリュームを上手に育ててみよう

花束やアレンジメントのグリーン花材として活躍するブプレリュームの正式な呼び名はブプレウルム。別名ツキヌキサイコといいます。
近年種が流通するようになるとガーデニングでも楽しめるようになった葉物の植物です。酸性土を嫌い、寒さや過湿に弱いという点に注意すれば、上手に育てることができます。
ブプレリューム!花言葉は「初めてのキス」です。初恋を思い出しながらあなたも育ててみませんか。

監修:Toshie.s
植物の成長はあわただしい毎日を癒してくれます。
ビオラが店頭に並び始める時期になると、毎年購入して寄せ植えを作っていたけれど、ある年から種を採り春に種まきして増やし続け、今では自宅で育ったビオラでクリスマスの寄せ植えを作成。
種から育てた花々に植物の生命力を実感し、それが自分のパワーになっている今日この頃です。夏野菜のキュウリやトマト、冬は白菜、園芸って楽しいですよ。近年人気の多肉植物の不思議な成長にはあっぱれです。そんな園芸の楽しさを皆さんにお伝えできれば幸いです。

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