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ユスラウメの育て方、剪定や挿し木の方法は

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昔、家にもなっていたユスラウメを思い出すとかわいらしくて実も花も楽しめる木として思い起こされます。実がなる植物を庭に植えているとそんな思い出になりますよね。子どもの頃とって食べていたなどという記憶に残ります。

花も実もかわいらしくて印象的なユスラウメの育て方、挿し木の仕方をご紹介します。庭にユスラウメを育てて楽しみにしてみませんか。

ユスラウメとは?名前の由来も面白い!

ユスラウメは、バラ科サクラ族です。「梅桃、山桃梅」と漢字で書きます。中国北部から朝鮮半島が原産地となっています。耐暑性は普通で耐寒性もよくあり、育てやすい木です。高さは2〜3mほどの低木の落葉樹となっています。

見た感じはサクランボにも似た小さくてかわいい甘い実がなります。日本には江戸時代に入ってきていたと言われ、「桃」と呼ばれていました。

しかし、明治になってサクランボに似ていることから間違いやすいために「朱(ユスラウメ)」と呼ばれるようになった説があります。

中国名では本来「桃」ですが、日本では「桃」はサクランボということで間違わないように「山桃」「梅桃」などと書いて区別されるようになりました。

中国ではサクランボと「ユスラウメ」を区別していませんが、日本では区別するために別の漢字にしています。国によっていろいろあって面白いですね。

また、「ユスラウメ」は、「ユスラ」は韓国語読みが転化したものという説や揺すったら実が落ちることから「ユスラウメ」になったという説など他にもいろいろな話が残っていて面白い「ユスラウメ」の呼び名です。

ユスラウメの育て方は?

育て方についてですが、寒さにも強く低木で場所も取らないためによく庭木としても植えられています。暑さ、寒さに強いため日本全国のどこででも栽培できるのもいい点です。

の花が咲く頃にユスラウメの白やピンクの花がたくさん咲きます。

実は赤い実と白い実の2種類があり、どちらも美味しく食べることができ楽しみです。6月上旬になると1cm〜2cmのかわいい実がたくさん収穫できます。赤い実と白い実を比較すると、白い実の方が少し大きく熟すのが遅くなるようです。

植えて翌年から実がなりますので余計に楽しみですよね。実をたくさん付けるためにも日当たりの良い環境に植えるのがよく、そうでないと実があまりならなくなりますので注意をしましょう。

ユスラウメの育て方のポイントとしては、実をならすためにも日当たりのいい場所で育てることが大切と言えます。

剪定は毎年!

木が混みあってきたら剪定も必要で、間引き剪定をして木の中の方も日が当たるようにしましょう。できれば剪定は毎年行うようにします。

そのままにしておくと、枝が混んできますので主な枝を3本程度残してあとは日当たりと風通しをよくするために思い切って剪定するのがコツです。

日当たりが悪くなるとユスラウメは、先の方の周りにしか花が付かなくなり、実もあまり付かないようになります。あまり木を大きくしないようにし、間引きながら日をよく当てて育てることで花や実をたくさん育てるようにすることができます。

そして水やりに関しては、過湿は苦手ですのでやりすぎないようにすることが大切です。

最初の植え付けの時期は落葉期の2月〜3月がおすすめです。植え付けた後は、支柱を立てて育てます。また根が乾かないように最初だけはワラや腐葉土を根元に置いてあげることも必要です。

挿し木の方法は

ユスラウメを増やしたい人や人からもらって育てたい人は、挿し木で増やしましょう。7月頃が挿し木に最適な時期で、新しく伸びた枝を2〜3節の所で切ります。葉を少なく減らした上で、最初はたっぷりの水に数時間漬けておきます。

その後、赤玉土を入れた鉢に植えつけます。水をしっかりやってその後も湿度を保ちながら明るい日陰に置いておくと1か月を過ぎると根が出てきます。それを植え替えてあげれば大丈夫です。

根が出てくる発根率は30%ほどになりますが、頑張れば増やすことができます。できれば多めに挿し木をしておくといいでしょう。

また珍しい方法として「とり木」という方法があります。4月になると株元から枝が出るようになりますのでそこに土をたくさん盛って枝から根が出るようにしてあげます。

それを切り離して「とり木」をして植える方法です。まさに木をとってきて別に植える方法です。

ユスラウメは、低木であまり大きくしない方が花も実もたくさんになることになりますので小さく育てて挿し木や「とり木」で増やしていくのもいいのではないでしょうか。

毎年実がなるのも楽しみに

日当たりが良く、水はけもいい場所で過湿にならない所でユスラウメを育てるのがコツです。の頃に花が咲き、6月の上旬にかわいい実が収穫できますのでそれを楽しみに育ててみてはいかがでしょうか。

日本のどこででも育てることができ、育てやすくて親しまれているユスラウメです。低木でそんなに大きくもなりません。

ユスラウメの収穫の仕方は?たくさん収穫するには

ユスラウメはかわいらしい実が楽しみなのですが、実の収穫の仕方やたくさん収穫するための方法について詳しくご紹介したいと思います。
梅雨の初め頃の収穫の詳しい方法をまとめてみました。

ユスラウメの実はサクランボのようでかわいい!

直径1cmほどの小さな真っ赤な実が梅雨頃にできますが、よくこの実を見たことがありますか。この実をよく見ると、桃のように少し縦に割れ目があります。
表面はつるんとしていて見た目はサクランボのようですよね。生で食べることができ、味もほんのり甘くて酸味が少ないので食べた感じもサクランボに似ていると言われています。
中には「シロミノユスラウメ」などといった白から淡紅色の色をしたユスラウメもあり、どちらの実もかわいらしくて食べるのも楽しみな実です。
中国北西部、朝鮮半島、モンゴル高原原産のユスラウメ庭木で植えられることも多く、1m〜3mと低木ですので実の収穫もしやすい木です。庭に植えられている場合は赤い実が熟す時期を子どもたちなども楽しみにしていることが多いのではないでしょうか。

実をたくさん収穫するにはどんな条件が?

そんなかわいい実をたくさん収穫するにはよく日当たりのいい場所に植えることが大切です。日照不足になりますとあまり実がならなくなります。枝をよく見て、込み合った日当たりの悪い枝がある場合は間引くことも大切です。
日当たりが悪い枝がありますと、枯れたり実がならなくなったりしますので、必要に応じて剪定を行いましょう。
また、肥料のあげ方としては花が咲く前の3月頃に化成肥料を与えます。実を収穫した後にも与え、冬前の11月頃に有機肥料の寒肥をあげるといいでしょう。
お礼肥として花が咲いた後に油かすなどを少しあげるだけでも大丈夫です。それだけでもユスラウメはたくさんの実を付けてくれ、簡単に育てることができます。育てやすくたくさんの実を付けてくれるユスラウメは初心者にも魅力的な樹木と言えます。 逆に実がたくさん付いた年は翌年あまり実が付かなくなりますので注意が必要です。まだ実が赤くならない5月頃に実を摘み取って来年の実のための調整をするようにします。
実が付きすぎることによってユスラウメの樹全体の生長が弱まらないようにあまり実がなりなりすぎることにも注意をしましょう。

「ふくろみ病」に注意!

ただし、「ふくろみ病」にだけは気を付けて下さい。実がなる頃に葉っぱがマメのように楕円形になって折れ曲がったりすると病気にかかっています。また濃い緑色の葉っぱも淡い緑色に変色していきます。「ふくろみ病」にかかったらせっかくなった実もすべて取り除いてあきらめることになりますので注意しましょう。
実を取り除いた後、11月以降の葉っぱが落ちてしまった頃に石灰硫黄合剤やホーマイコーとなどの薬剤を添付して次の予防を心がけましょう。
カイガラムシも付くことがありますので付いてからでは大変ですので早めに見つけて歯ブラシなどで落としておくといいでしょう。

ユスラウメの収穫の方法は?

ユスラウメの収穫方法についてですが、収穫の方法はとても簡単です。赤く熟したものをそっとつぶさないように手で摘み取るだけです。摘み取ってしまうとつるっとして皮が薄く果肉も柔らかいため、生で食べる場合はすぐにダメになってしまいます。
果実酒やジャムにもよく使われますのでたくさん収穫できた場合はそうしたものを作うといいでしょう。ジャムにすると赤い色が鮮明なジャムになり、果実酒はピンク色にかわいくなりますよ。

種まき用にする場合は?

また、ユスラウメは種から育てられますので赤い実を収穫したら翌年の種まき用にもとっておくとおすすめです。採ってすぐ蒔いてもいいですし、翌年の春に蒔いてもいいでしょう。
すぐ蒔く場合は、熟した実の果肉を良く洗ってそのまま種を蒔きます。来年蒔く場合は湿らせた砂などに入れて翌春まで保存しておきます。どちらにしても種を乾かさないように蒔くことが発芽率を上げる一番の秘訣です。
ユスラウメの実を収穫するとともに種まきもしてみるといいですよね。種から育てて3〜4年でまた実がなるように成長していきます。

ユスラウメは初心者でもたくさん収穫できるのが楽しみに

いかがでしょうか。ユスラウメの収穫は簡単で初心者が育ててもたくさん収穫できるのが楽しみな木です。赤く熟したら手で摘み取りましょう。生で食べるにはすぐにだめになってしまいますのでジャムや果樹酒でも楽しむのもいいでしょう。
また、たくさん収穫するためには日当たりのいい所に植えて楽しんでみませんか。よく日に当てるだけでたくさんの実が期待できる嬉しい木です。日が当たらない枝を剪定しながら育ててみませんか。
見た目でもかわいらしい赤い実を楽しむことができ、低木なので収穫も子どもたちと一緒に気軽に行うことができます。庭木としてはとてもおすすめの木と言えそうですよね。

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