ガーデニング

鉢植えでも収穫できるラズベリーの育て方

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ラズベリーを育てて甘酸っぱい赤い実が採れたら素敵ですね。
しっかり熟した実は酸味が少なく甘さが強くなりますが、色鮮やかな実は完熟しきれていないことが多く、酸味が強くでます。
赤い実のものは、色に黒味が増して来るまで待ったほうが美味しくなります。

赤い小さな実のイメージが強いラズベリーですが、黒・紫・黄色などもあり、1cmくらいの小さな実のものから、500円玉サイズまで、実の大きさもさまざまです。
ラズベリーは、ジャムやフルーツソースに用いることが多いのですが、生のまま冷凍しておいて、少量をフレッシュジュースやスムージーの材料に加えると、赤いラズベリーなら、きれいなピンクのドリンクが作れます。

ラズベリーは1本だけでも収穫が出来る

ラズベリーは、ブルーベリーなどと異なり、1本だけ植えてもどんどん実がなる植物です。病害虫に強く、殺虫剤などを使わなくてもほとんど病害虫がよってきません。
また、水やりは植え付け時にはたっぷりと行いますが、庭植えの場合はほとんど水やりしないで自然任せでもよく育ちます。
夏に乾燥が続くときは、鉢植えも庭植えも水やりするようにしましょう。

庭植えの場合は、植えっぱなしで構いませんが、鉢植えの場合は根を深く伸ばすので、深さも直径も大きめの鉢で育てるようにし、鉢底から根がでてきたら一回り大きな鉢に植え替えるか、根も少し切り詰めて同じ鉢に植え替えるようにします。
目安としては、2~3年ごとに植え替えるようにしましょう。

ラズベリーはやせ地でも育ち、肥料をあまりあげなくてもどんどん実をつけるので、世話いらずで、草丈も1m程度に収まるので、育てやすい植物です。

ラズベリーは寒冷地向けの植物だけど

ラズベリーバラ科の植物なので、寒さには強く、寒冷地でも特別な冬囲いを行わなくても問題なく越冬します。
逆に暖地で育てると、蒸れや暑さにはそれほど強くないので、病気が発生しやすくなると言いますが、風通しの良い明るい日陰であれば、暖地であっても育てることができます。

ラズベリーは赤い実が一般的ですが、黄色や黒、紫色の実がなるものもあり、それぞれに味わいが少しずつ違っています。
黄色いラズベリーを木にずっとつけていると、実に赤みが加わりますが、赤くなるまでは色づきません。
黒や紫のものも、色が濃くなるまで待ったほうが美味しくなります。

ラズベリーにはバラ科らしいトゲがありますが、品種によってはトゲの少ないもの、小さいもの、トゲがないものもあります。
シュートが横からたくさん伸びてくるので、トゲが少ないか、ない品種のほうが楽に管理ができます。

ラズベリーには一季なりと二季なりがある

ラズベリーには、6~7月のみに実がなる一季なりの品種と、6~7月と9~11月の、一年に2回実がなる二季なりの品種があります。
一季なりの品種が育て方によって二季なりになるということはありません。

ラズベリーは、伸びてきた新しい枝「シュート」に、翌年花を咲かせて実をつけます。
二季なりのラズベリーは、伸びてきた新しい枝「シュート」に、秋に実をつけた上で、翌年春にも実をつけます。

一季なりも二季なりも、6~7月の実がなった枝には、実も花もつけなくなるので、この枝は切り落としておきます。

ラズベリーは水はけの良い土で風通しの良い場所で

ラズベリーは、水はけと水持ちの良い土を好むので、植え付け時に水はけと水持ちを良くしておきましょう。
庭植えにする場合は、大きめの植え穴を掘り、牛糞堆肥腐葉土をたっぷり混ぜ込んだ上で庭土を埋め戻したところに植え付けますが、庭土に赤玉土バーミキュライト、パーライトなどをブレンドして水持ちと水はけを改良しておくのもおすすめです。

鉢植えにする場合は、培養土培養土赤玉土小粒をブレンドした土、赤玉土小粒に腐葉土を半量ほどブレンドした土などに植え付けますが、バーミキュライトやパーライトを更にブレンドして水はけや水持ちを改良しておくのもおすすめです。

ラズベリーは日当たりのほうが、日当たりが悪いところより生育がよくなりますが、寒冷地向けの植物なので、暖地の夏の直射日光がしっかり当たる場所は暑すぎます。
暖地で栽培する場合は、日当たりの良すぎる場所より、明るい日陰のほうが栽培に適しています。
また、風通しの良い場所に植え付けることで、病害虫の発生が防げます。

鉢植えであれば、日当たりの良い場所を通常の置き場所にしておき、梅雨明けから秋口までは涼しい半日陰に置き場所を換えるとよいでしょう。

ラズベリーの肥料は2・6・9月に

ラズベリー肥料は、2、6、9月に株元に緩効性化成肥料か有機質の肥料をまくようにします。
肥料が少なめでも実をつけますが、施肥したほうが、実つきが良くなります。

有機堆肥を施肥するのは、庭植えにしたラズベリーだけ、2月の寒肥を有機堆肥にするのをおすすめします。
有機堆肥は、地中で微生物にゆっくりと分解されてはじめて肥料としての効果を発揮するので、春にラズベリーが芽吹くまでの間にしっかりと栄養がため込めます。
株元に穴を掘って、有機堆肥を埋め込み、土をしっかりかぶせて施肥します。

鉢植えラズベリーは、寒肥も有機堆肥を用いず、株元に緩効性化成肥料か有機質の肥料をまくだけにしておきましょう。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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