街路樹にシンボルツリーに人気のハナミズキの魅力を知る
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春になるとピンクや白の大きな花を木いっぱいに咲かせてくれるハナミズキは、街路樹として植えられていることも多く、全国各地で見ることができます。
現在の日本国内の街路樹で、最も多いのがイチョウで、ハナミズキはその次に多いと言われています。
ハナミズキは、秋には美しい紅葉も見られ、真っ赤なコロンとした実がなることからも、庭木としても、シンボルツリーとしても、人気の高い樹木です。
ハナミズキは、花水木と書くことからも、日本の木と思われがちですが、実はアメリカ原産の花木で、日本に入ってきたのは大正になってから。
決して古くから栽培されていた木ではないのに、今では日本中どこでも見ることができるようになっています。
ハナミズキがどういう花木なのか、どういう経緯で日本に入ってきたのか、どうして街路樹や花木・シンボルツリーとして人気があるのか、詳しくご紹介していきましょう。
現在の日本国内の街路樹で、最も多いのがイチョウで、ハナミズキはその次に多いと言われています。
ハナミズキは、秋には美しい紅葉も見られ、真っ赤なコロンとした実がなることからも、庭木としても、シンボルツリーとしても、人気の高い樹木です。
ハナミズキは、花水木と書くことからも、日本の木と思われがちですが、実はアメリカ原産の花木で、日本に入ってきたのは大正になってから。
決して古くから栽培されていた木ではないのに、今では日本中どこでも見ることができるようになっています。
ハナミズキがどういう花木なのか、どういう経緯で日本に入ってきたのか、どうして街路樹や花木・シンボルツリーとして人気があるのか、詳しくご紹介していきましょう。
ハナミズキは桜の苗木の返礼品
明治末期の1912年に、当時の東京市長の尾崎行雄が、6040本の桜の苗木をアメリカに贈り、3年後の大正4年・1915年に返礼としてタフト米大統領から送られてきたのが、白40本、ピンク20本のハナミズキ60本で、東京市に寄贈されたのはそのうちの白40本でした。
日本から送られた桜は、現在も、ワシントン・ポトマック川の桜並木となっていますが、返礼品のハナミズキは現在、東京都世田谷区にある都立園芸高校に1本残るだけになっています。
日本から送られた桜は、現在も、ワシントン・ポトマック川の桜並木となっていますが、返礼品のハナミズキは現在、東京都世田谷区にある都立園芸高校に1本残るだけになっています。
ハナミズキは街路樹として扱いやすい
ハナミズキは成長のゆっくりした樹木で、イチョウやポプラのように、すくすくと大きく育っていきません。
遠くからもすぐわかるほど大きな花が、木を覆うように咲きますが、花持ちもよく、手入れにも手間がかかりません。
ハナミズキは病害虫に侵されにくく、道路に大きく根を伸ばしたり、枝が暴れたりすることもなく、剪定に技術を要することなく自然に美しい樹形が維持できることもあって、街路樹としての維持管理が非常に楽な樹木です。
ハナミズキは扱いやすいことから、日本に入ってきて約100年であるにもかかわらず、全国で広く栽培されるようになりました。
遠くからもすぐわかるほど大きな花が、木を覆うように咲きますが、花持ちもよく、手入れにも手間がかかりません。
ハナミズキは病害虫に侵されにくく、道路に大きく根を伸ばしたり、枝が暴れたりすることもなく、剪定に技術を要することなく自然に美しい樹形が維持できることもあって、街路樹としての維持管理が非常に楽な樹木です。
ハナミズキは扱いやすいことから、日本に入ってきて約100年であるにもかかわらず、全国で広く栽培されるようになりました。
ハナミズキは株立ではなく一本立ちにする
シンボルツリーとして絶大な人気を誇るシマトネリコなどは、複数の細木が寄り集まって小さな林のように育てる「株立」で育てるのが一般的ですが、ハナミズキは一株だけを一箇所に植え付ける「一本立ち」で育てるのが一般的です。
ハナミズキは寒さに強いため、豪雪地帯などでなければ、寒冷地であっても、特別な防寒処理をしなくても枯れずに元気に育ちます。
ハナミズキは乾燥に弱いので、真夏に乾燥がひどくなるような暖地では、夏場、株元にマルティングをするなどの工夫が必要になってきます。
ハナミズキは、季節ごとに移り変わる姿も美しく、一本でも十分にボリュームがあって存在感があるため、街路樹としてハナミズキ並木を作るときも一本ずつ並べる、一本立ちが一般的になっています。
ハナミズキは寒さに強いため、豪雪地帯などでなければ、寒冷地であっても、特別な防寒処理をしなくても枯れずに元気に育ちます。
ハナミズキは乾燥に弱いので、真夏に乾燥がひどくなるような暖地では、夏場、株元にマルティングをするなどの工夫が必要になってきます。
ハナミズキは、季節ごとに移り変わる姿も美しく、一本でも十分にボリュームがあって存在感があるため、街路樹としてハナミズキ並木を作るときも一本ずつ並べる、一本立ちが一般的になっています。
ハナミズキの花は花ではないから長持ちする
ハナミズキは秋に葉っぱが落ちる落葉樹で、花は桜の見頃が終わった頃に咲き始め、花の後に葉がでてきます。
ハナミズキの白やピンクの大きな花は、花ではなく、葉っぱの一種である総苞です。
本当のハナミズキの花は、花びらに見える総苞の中央に集まった、花芯に見える?緑色の部分です。
花一輪は、四枚の花びらからなるベル状の4mmくらいの小さな花で、中央に雌しべが1本あり、その周りに雄しべが4本突き出ていて、総苞の中心部分にギュッと集まってたくさん咲いています。
総苞は花を包んで保護していた葉っぱの集まりなので、ハナミズキの花は、花びらのように雨にあたっても花傷みせず、長い間退色したり散ったりしないで咲き続けます。
ハナミズキの白やピンクの大きな花は、花ではなく、葉っぱの一種である総苞です。
本当のハナミズキの花は、花びらに見える総苞の中央に集まった、花芯に見える?緑色の部分です。
花一輪は、四枚の花びらからなるベル状の4mmくらいの小さな花で、中央に雌しべが1本あり、その周りに雄しべが4本突き出ていて、総苞の中心部分にギュッと集まってたくさん咲いています。
総苞は花を包んで保護していた葉っぱの集まりなので、ハナミズキの花は、花びらのように雨にあたっても花傷みせず、長い間退色したり散ったりしないで咲き続けます。
ハナミズキは実から増やすこともできる
ハナミズキは花後、実をつけ、実は10月頃にコロンとした真っ赤な可愛い姿になります。
ハナミズキはヤマボウシ属で、アメリカヤマボウシとも呼ばれ、ヤマボウシの仲間ですが、実が食べられるヤマボウシと違って、ハナミズキの実は食べられません。
ハナミズキの実を食べたからと言って、重篤な危険性があるわけではありませんが、非常に苦いために、そのままでは人が食べるのには向きません。
シロップ漬けにして食べたりすることもあるようですが、一般的ではありません。
野鳥は好んで食べます。
ハナミズキのしっかり熟した実から種を取り出し、水洗いした後、すぐに種まきするか、乾かさないように冷蔵庫に保存して3月に種まきすると、ナミズキを実生で増やすこともできます。
ハナミズキは苗木が流通していますが、樹高が1m以下のものは余り流通していません。
種から育てれば、ゆっくり育つので、鉢植えでも長く育てていくことができます。
庭植えが難しい場合は実生に挑戦するのもおすすめです。
ハナミズキはヤマボウシ属で、アメリカヤマボウシとも呼ばれ、ヤマボウシの仲間ですが、実が食べられるヤマボウシと違って、ハナミズキの実は食べられません。
ハナミズキの実を食べたからと言って、重篤な危険性があるわけではありませんが、非常に苦いために、そのままでは人が食べるのには向きません。
シロップ漬けにして食べたりすることもあるようですが、一般的ではありません。
野鳥は好んで食べます。
ハナミズキのしっかり熟した実から種を取り出し、水洗いした後、すぐに種まきするか、乾かさないように冷蔵庫に保存して3月に種まきすると、ナミズキを実生で増やすこともできます。
ハナミズキは苗木が流通していますが、樹高が1m以下のものは余り流通していません。
種から育てれば、ゆっくり育つので、鉢植えでも長く育てていくことができます。
庭植えが難しい場合は実生に挑戦するのもおすすめです。
ハナミズキの花芽は落葉後によく分かる
ハナミズキの葉っぱが赤く色づいて、全て落葉した後は、赤い実が枝先にぽつぽつと集まって残っています。
実がついていない枝先には、樹皮と同じ色のコロンとした丸い小さいものがついていますが、これはハナミズキの花芽で、翌春になると開花していきます。
ハナミズキは、樹形が自然にきれいに整うので、剪定や枝の整理はほとんど必要ないので、花芽を落とす危険もあるような剪定はなるべくしないのがおすすめです。
特に混みすぎた枝は、切り落としてスッキリさせたほうがいいのですが、花芽が多くついている枝を優先的に残すようにしましょう。
監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。
実がついていない枝先には、樹皮と同じ色のコロンとした丸い小さいものがついていますが、これはハナミズキの花芽で、翌春になると開花していきます。
ハナミズキは、樹形が自然にきれいに整うので、剪定や枝の整理はほとんど必要ないので、花芽を落とす危険もあるような剪定はなるべくしないのがおすすめです。
特に混みすぎた枝は、切り落としてスッキリさせたほうがいいのですが、花芽が多くついている枝を優先的に残すようにしましょう。
監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。