ローマン系ヒヤシンスを極める。野趣あふれるヒヤシンスを楽しむ。
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ヒヤシンスというと、秋植え春咲きの球根として、水栽培・鉢植え・花壇にと様々に栽培され、一本の茎にたくさんの花をつけるので豪華で見応えがあり、香りも楽しめる花というイメージです。
ヒヤシンスにはオランダで品種改良された「ダッチ系」と、フランスで品種改良された「ローマン系」があり、前述の一般的なイメージのヒヤシンスはダッチ系で、日本には江戸時代末期に入ってきて、一般に広まったのは大正時代の中頃以降になります。
では、ローマン系はどんなヒヤシンスなのでしょうか。
ローマン系ヒヤシンスのよく言われる大まかな特徴としては、「一本の花茎につく花数は少ないが、一つの球根から複数の花茎が出る、野趣あふれるヒヤシンスで、香りも自然な甘さをしていて、ずっと植えっぱなしで育てられる」というものです。
ダッチ系ヒヤシンスとの違いをクローズアップしながら、ローマン系ヒヤシンスの特徴と育て方についてご紹介していきましょう。
ヒヤシンスにはオランダで品種改良された「ダッチ系」と、フランスで品種改良された「ローマン系」があり、前述の一般的なイメージのヒヤシンスはダッチ系で、日本には江戸時代末期に入ってきて、一般に広まったのは大正時代の中頃以降になります。
では、ローマン系はどんなヒヤシンスなのでしょうか。
ローマン系ヒヤシンスのよく言われる大まかな特徴としては、「一本の花茎につく花数は少ないが、一つの球根から複数の花茎が出る、野趣あふれるヒヤシンスで、香りも自然な甘さをしていて、ずっと植えっぱなしで育てられる」というものです。
ダッチ系ヒヤシンスとの違いをクローズアップしながら、ローマン系ヒヤシンスの特徴と育て方についてご紹介していきましょう。
植えっぱなしでよく増えるローマン系
ダッチ系のヒヤシンスは自然に分球して球根が増えていくことはほとんどありません。
分球させるために7月ごろに掘り上げた球根の底に、半分くらいの深さまで十字の切込みを入れ、秋に植え付けるまで涼しいところに保存しておくことで切れ目に小さな球根をつけ、それを土に植えて2~3年くらい育てて、大きな球根に育て上げます。
切れ目を入れた球根は花を咲かせることはありません。
これに対して、ローマン系のヒヤシンスは、何もしないでも自然に分球していきます。
植えっぱなしで毎年咲いて、自然に分球して球根が増えていくのでどんどん大きな群生に育っていきます。
一つの球根から複数の茎が伸びるので、一本の茎につく花数が少なくても、全体としては見応えがあります。
全体としての草丈は、ローマン系ヒヤシンスの方が花穂も小さいことから、全体的に小ぶりでコンパクトな印象になります。
ダッチ系ヒヤシンスは庭植え・鉢植え・水栽培などで育てますが、ローマン系ヒヤシンスは自然に増えて広がっていくことから、庭植えにするのが一般的です。
ローマン系ヒヤシンスは鉢植えでも育てられますが、増えるスペースがあるように、横に大きな鉢で育てるようにしましょう。
分球させるために7月ごろに掘り上げた球根の底に、半分くらいの深さまで十字の切込みを入れ、秋に植え付けるまで涼しいところに保存しておくことで切れ目に小さな球根をつけ、それを土に植えて2~3年くらい育てて、大きな球根に育て上げます。
切れ目を入れた球根は花を咲かせることはありません。
これに対して、ローマン系のヒヤシンスは、何もしないでも自然に分球していきます。
植えっぱなしで毎年咲いて、自然に分球して球根が増えていくのでどんどん大きな群生に育っていきます。
一つの球根から複数の茎が伸びるので、一本の茎につく花数が少なくても、全体としては見応えがあります。
全体としての草丈は、ローマン系ヒヤシンスの方が花穂も小さいことから、全体的に小ぶりでコンパクトな印象になります。
ダッチ系ヒヤシンスは庭植え・鉢植え・水栽培などで育てますが、ローマン系ヒヤシンスは自然に増えて広がっていくことから、庭植えにするのが一般的です。
ローマン系ヒヤシンスは鉢植えでも育てられますが、増えるスペースがあるように、横に大きな鉢で育てるようにしましょう。
ヒヤシンスは香りが強い
ヒヤシンスは、ダッチ系もローマン系も、甘い強い香りなのが特徴です。
ヒヤシンスの花というと、豪華さだけに目が行きがちですが、ともに香りも強く、ローマン系は一本の茎に咲いている花数は少ないものの、何本も花が咲くので全体として花数そのものは少なくないため、結果的にしっかりと香ります。
香りそのものは、ローマン系の方がダッチ系よりもすっきりしていて強めです。
ダッチ系ヒヤシンスは終わった花をそのままにしていると種をつけようとして次の花が弱くなり、茎が傷んでくることがあるので、こまめな花殻摘みを行う必要があります。 ローマン系ヒヤシンスはそのまま放っておいても大丈夫ですが、病気にならずにしっかり増やしていくためには、面倒でも花殻摘みはするようにしましょう。
ローマン系のヒヤシンスは生育旺盛なだけでなく、花も丈夫で、雨が降っても株全体や花がすぐに傷んだりしないので、安心して植えっぱなしにできます。
ダッチ系ヒヤシンスは青・紫・ピンク・白・赤・黄色とカラフルで、花も一重咲きではなく八重咲の品種もあります。
ローマン系ヒヤシンスは青や白が主流ですが、ピンクや白も出回るようになりました。
ヒヤシンスの花というと、豪華さだけに目が行きがちですが、ともに香りも強く、ローマン系は一本の茎に咲いている花数は少ないものの、何本も花が咲くので全体として花数そのものは少なくないため、結果的にしっかりと香ります。
香りそのものは、ローマン系の方がダッチ系よりもすっきりしていて強めです。
ダッチ系ヒヤシンスは終わった花をそのままにしていると種をつけようとして次の花が弱くなり、茎が傷んでくることがあるので、こまめな花殻摘みを行う必要があります。 ローマン系ヒヤシンスはそのまま放っておいても大丈夫ですが、病気にならずにしっかり増やしていくためには、面倒でも花殻摘みはするようにしましょう。
ローマン系のヒヤシンスは生育旺盛なだけでなく、花も丈夫で、雨が降っても株全体や花がすぐに傷んだりしないので、安心して植えっぱなしにできます。
ダッチ系ヒヤシンスは青・紫・ピンク・白・赤・黄色とカラフルで、花も一重咲きではなく八重咲の品種もあります。
ローマン系ヒヤシンスは青や白が主流ですが、ピンクや白も出回るようになりました。
ヒヤシンスの植え付け・育て方
ローマン系ヒヤシンスの方が、ダッチ系ヒヤシンスよりも耐寒性が弱いのですが、冬場、十分に寒さに当てないとヒヤシンスは花が咲かないので、寒冷地では敷き藁をするなど、寒さ対策を行っておきましょう。
ヒヤシンスは水はけのよいふわふわとした軽い土を好むので、鉢植えにする場合は、赤玉土小粒:腐葉土=2:1の割合で混ぜ合わせた用土か普通の草花用培養土に、パーライトやバーミキュライトなどを混ぜ込んで水はけと軽さを改良した土を使うようにしましょう。
緩効性化成肥料を元肥として土に混ぜ込んでおきましょう。
庭植えするときは、水はけのよい場所を選んで、あらかじめ苦土石灰を少量まいて酸度を調節しておいてから、掘った植穴に腐葉土や有機堆肥を混ぜ込み、庭土にバーミキュライトやパーライトを混ぜ込んだものを使って植えつけましょう。
球根が傷んでしまうので、堆肥などに直接球根が当たらないようにします。
鉢植えは球根の頭が出るくらいの深さに浅く、庭植えは球根一個分の深さに植え付けるようにしましょう。
鉢植えの場合は、2~3年ごとに土を落として新しい土に植え替えるようにしましょう。
ヒヤシンスは水はけのよいふわふわとした軽い土を好むので、鉢植えにする場合は、赤玉土小粒:腐葉土=2:1の割合で混ぜ合わせた用土か普通の草花用培養土に、パーライトやバーミキュライトなどを混ぜ込んで水はけと軽さを改良した土を使うようにしましょう。
緩効性化成肥料を元肥として土に混ぜ込んでおきましょう。
庭植えするときは、水はけのよい場所を選んで、あらかじめ苦土石灰を少量まいて酸度を調節しておいてから、掘った植穴に腐葉土や有機堆肥を混ぜ込み、庭土にバーミキュライトやパーライトを混ぜ込んだものを使って植えつけましょう。
球根が傷んでしまうので、堆肥などに直接球根が当たらないようにします。
鉢植えは球根の頭が出るくらいの深さに浅く、庭植えは球根一個分の深さに植え付けるようにしましょう。
鉢植えの場合は、2~3年ごとに土を落として新しい土に植え替えるようにしましょう。
ヒヤシンスの水やりと肥料
ヒヤシンスの生育期は品種によらず9~4月くらいまでなので、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。
庭植えの場合は、土が乾いていない限り、水をやる過ぎない方が根腐れ等の心配がなくなるので、なるべく自然任せにしましょう。
ダッチ系ヒヤシンスは夏場球根を掘り上げていますが、ローマン系ヒヤシンスは植えっぱなしなので、地上部が枯れてきたら、地上部分は切り落として、春にまた芽吹いてくるのを待つようにしましょう。
ヒヤシンスの肥料は、植え付け時にたっぷりと施肥しておきますが、芽が出てきたら花が咲くまでの間、株元に毎月緩効性化成肥料をまき、10日ごとに液体肥料を追肥しておくと花つきがよくなります。
庭植えの場合は、土が乾いていない限り、水をやる過ぎない方が根腐れ等の心配がなくなるので、なるべく自然任せにしましょう。
ダッチ系ヒヤシンスは夏場球根を掘り上げていますが、ローマン系ヒヤシンスは植えっぱなしなので、地上部が枯れてきたら、地上部分は切り落として、春にまた芽吹いてくるのを待つようにしましょう。
ヒヤシンスの肥料は、植え付け時にたっぷりと施肥しておきますが、芽が出てきたら花が咲くまでの間、株元に毎月緩効性化成肥料をまき、10日ごとに液体肥料を追肥しておくと花つきがよくなります。
ヒヤシンスの水栽培はどんな容器でも大丈夫?
ヒヤシンスの水栽培に適した容器は?
ヒヤシンスの水栽培に適した容器には、ガラスまたはプラスチックで作られた容器です。ヒヤシンスの水栽培というと思い出される「ヒヤシンスポット」やペットボトルで手作りするといった方法があります。
「ヒヤシンスポット」は、ガラス製のものがネットでは1000円ほどで売られています。また、最近ではとてもおしゃれな形の「バルブベース」といった形のものも同程度の値段で売られています。
「ヒヤシンスポット」が一体型なのに対し、「バルブベース」は、球根を置く上部の皿と水入れが別になっていておしゃれな円柱形のすっきりした形をしています。
ヒヤシンスの茎を傷めずに下の水入れの部分だけを取って水を取り替えることができる便利な構造です。上下が分かれることで球根にとっても優しい構造となっています。
また、この容器は、水栽培だけでなく普通に切り花を入れるフラワーベースとしてもおしゃれに使える点でも優れています。
また、「アクアカルチャーベース」と言って、見かけは「ヒアシンスポット」のような形をしていますが、上の皿と下の水入れが分離できる形のものもあります。水やりの手入れのしやすさを考えてこちらも分けて作られているものです。
「ヒアシンスポット」よりもちょっとおしゃれな形で多肉植物やサボテンなどの細かな植物も水栽培できるようになっています。最近流行りの多肉植物もヒヤシンスと一緒にこのような容器で育ててみると素敵ですよ。値段は1600円ほどで売られていてこちらもフラワーベースとしても使えるようになっています。
最近では「ヒヤシンスポット」も様々なおしゃれな形ができていて、それらを楽しみながら水栽培をするのもいいですね。リビングのおしゃれなインテリアの一つとして置いてみることもできそうです。
ガラス製とプラスチック製がある「ヒアシンスポット」
「ヒヤシンスポット」にはガラス製とプラスチック製がありますが、確かにプラスチック製の方がリーズナブルですが、最近ではあまり値段も変わらないようになっています。耐久性の面から言うと、ガラス製の方があると言えます。
軽さからいうとプラスチック製の方が軽いため、子ども達と一緒に楽しく育てるなどといった場合には軽いプラスチック製を選ばれると持ち運びやすく便利です。お好みで選んでみませんか。
ヒヤシンスの水栽培では、水が汚れると球根が腐ったり、カビが生えたりしますので水や替えは大切な作業です。1週間に1回ほど水替えを行いますので水替えのしやすさは「ヒヤシンスポット」にとっては重要です。また、水に最初に根腐れ防止剤を入れておくことも水栽培で育てる上では大切です。
根が密集していると蒸れやすく根腐れも特にしやすくなりますので水替えをしっかりしてあげましょう。その点、水栽培では根の状況がよくわかりますので観察しながら水替えをするといいですね。
水替えが大切なヒヤシンスですので、こうして考えると分離型などを選ぶと水替えにも配慮されていますので機能的です。
手作りのペットボトルでも栽培可能
また、ヒヤシンスは、ペットボトルで手作りした容器でも栽培可能です。ペットボトルの上の部分を3分の1程度でカットしてひっくり返すことで球根を入れることができるようになります。
まずは手作りの容器で水栽培を始めてみたいという人には簡単にすぐにできておすすめです。それこそ容器作りから子ども達と一緒に楽しむことができますよね。
100均のガラス瓶でも大丈夫!
100均のガラス瓶でもまた水栽培をすることは可能です。ヒヤシンスの球根が水につかってしまわないようにすると活用できます。
ワイヤーで口で球根が止まるように作って工夫したり、茶こしなどに穴を開けて上に置いたりするのもいい方法です。100均を活用して自分で手作りのヒヤシンスポットを作るのもいいでしょう。
容器にこだわっておしゃれな水栽培を楽しむのもおすすめ
いかがでしょうか。ヒヤシンスの水栽培容器は最近ではおしゃれな形のものがいろいろと登場しています。水栽培で使わないときはフラワーベースにも使えるような魅力的なものでまた、価格もあまり高くありません。
「ヒヤシンスポット」に限定されないようなスタイルですので、いろいろな所に置けて日当たりのいいリビングなどにインテリアとして置いてみるのもいいでしょう。
ペットボトルや100均の容器の手作り感を楽しんだり、「バルブベース」や「アクアカルチャーベース」などのおしゃれなスタイルを楽しんだり、それぞれの水栽培の楽しみ方をしてみませんか。
最近では特にこの容器にこだわっておしゃれに水栽培を楽しむ人が増えてきています。新しいおしゃれな水栽培の楽しみ方を味わってみませんか。
監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。
監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。