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花の少なくなる冬も元気に咲き誇るエリカ!綺麗に咲かせて楽しもう

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耐寒性に優れているエリカは、花が少なくなる秋から冬の季節でも、元気にそして賑やかに咲いてくれる花木です。エリカは冬でも小さく可憐な花でびっしりと枝を覆い、にぎやかに咲き誇ります。辺りがモノトーンになる冬の季節も、にぎやかな姿を見せてくれる、冬でも元気なエリカを上手に育ててみましょう。

エリカは高温多湿が苦手!

エリカ冬の花が少なくなる時期を楽しませてくれる冬から春に咲く花木の代表です。ほっそりとした綺麗な枝にびっしりと小さな花を咲かせるエリカの株は、それは華やかですが、一つ一つの花はとても可憐な花です。主に冬から春に赤やピンク、白や黄色やオレンジの色の花を咲かせます。
開花の時期は種類によって異なり、また一つ一つの花の形も種類によってちがいます。花の形はスズランのような形であったり、ラッパのような形であるなど、よく見ると、その小さな花の形は種類によって違っているのです。
大きさは20~80cm。大きい種類は3mになるものもあります。エリカは夏の高温多湿の季節は苦手としますが、可憐な花とは裏腹に耐寒性があり、土壌の悪い場所でもよく育つ強い花木です。

丈夫なエリカは育て方も簡単!

土壌が悪くとも丈夫に育つエリカの育て方は、ガーデニング初心者でも簡単です。エリカは高温多湿が苦手で、蒸れに弱いので、日当たりがよく風通しのいい場所で育てましょう。地植えの場合はどちらかというと荒地のような場所(やせ地)を好みます。水やりも根付いてしまえば、地植えのものはほとんど必要ありません。鉢植えのものも用土が乾いたときにたっぷり施せば心配いりません。

エリカは苗を買って育てますが、苗を選ぶときは葉に色が濃く、花や蕾がたくさんついているものを選びます。下の方の葉が黄色くなっている苗は鉢の中で根詰まりしている可能性があります。病気の心配はありませんが、風通しが悪いと、秋の生長の季節に、カイガラムシやアブラムシの害虫が付くことがあります。害虫はその都度駆除していきましょう。カイガラムシはブラシでこすり落とすと駆除できます。

エリカの栽培に適する用土

鉢植えにする場合、使用する用土は市販の培養土でも十分よく育ちます。強いて言うなら弱酸性の土であるならなおよく、赤玉土があるのなら赤玉土鹿沼土を半々に、ピートモスを2割程度加えた土を利用するとよいでしょう。ただ荒野でも育つエリカですので、それほど土の選択は問いません。

肥料は生長期に有機肥料を与えるのみ

肥料は生長期に有機肥料を与えるとよいです。ただこれも忘れてしまっても問題ありません。鉢植えする時の用土に元肥(有機肥料)を混ぜておくだけで肥料の心配はほとんど必要ありません。

植え付けや増やし方も簡単です!

植え付けはジャノメエリカ以外、鉢に植え付けるのがおすすめです。季節は春(2~3月)もしくは秋(9~11月)に植え付けます。植え替えの季節も同じです。夏の高温期はエリカの株は元気がなくなる季節なので植え付けなどはさけ根を動かさないようにします。市販の鉢苗は根詰まりしていることが多いので、植え付け時期に鉢を新しくすることがおすすめです。鉢の大きさは苗より一回り大きいサイズが最適です。

増やすときは挿し木で増やします。挿し木とは切った枝を別の鉢に挿して大きくすることです。やり方は簡単!丈夫そうな枝を10~15cmほど切り、下に付いている葉を取り除き、水を入れたコップなど入れて1時間ほど水揚げします。鹿沼土だけの用土を入れたポットや鉢にその枝を挿せばそれで終了。根付きまでは、毎日水やりしましょう。葉っぱが大きくなってきたら植え付けます。

花が咲き終わったら茎を半分くらい切りおとす!

花が咲き終わったら、茎を半分ほどすっぱり切ってしまいます。これを「切り戻す」といいますが、そうすることでそのシーズン2~3回花を咲かせることができます。ジャノメエリカのように冬から春に開花する種類は、春の季節を終えたら、花がらを摘み枝の形を整えて翌シーズンに備えます。

エリカにはたくさん種類がある

ツツジ科エリカ属のエリカは、植物学上の学名もそのままEricaと表記されています。
イギリスでは土壌の悪い荒野をヒース(heath)といいますが、荒野に自生する花ということで別名ヒースとも呼ばれています。南アフリカや北アフリカ、そしてヨーロッパを原産国とし、自生している種類は何と700種類以上もあります。
園芸品種も数十種類あるエリカは、種類によって花の形や開花の時期は違いますが、特性はほとんど同じで、寒い季節に強く、とても丈夫な花木です。エリカのたくさんある種類の中からそのいくつかをご紹介します。

ジャノメエリカ

日本で馴染みのあるジャノメエリカは、花の中の雄しべの花粉袋が蛇の目のように見えることでジャノメエリカと呼ばれています。寒さにはとても強く-5℃くらいまでは耐えられる花木。冬から春にかけて小さな鈴のようなピンクの花を咲かせます。

スズランエリカ

花がスズランに似ていることでスズランエリカと呼ばれています。スズランエリカも冬から春に白い花を咲かせます。クリスマスになると、クリスマスツリーに見立てた鉢物が店頭に並ぶことで人気です。

カナリーヒース

冬に花咲くカナリーヒースは黄色いスズランのような花をたくさん咲かせます。

アケボノエリカ

アケボノエリカは春から夏の季節に開花するエリカの種類です。ピンク色の花を咲かせ、花の形が細長いラッパのような面白い形をしています。

「孤独」「寂しさ」という花言葉は荒野に自生するエリカの姿から由来

冬の花の代表であるエリカの花言葉は「孤独」「寂しい」「博愛」という花言葉です。寒い季節が旬の花らしい花言葉だといえばその通りですが、荒野でも自生し、まわりの花がその時期を終えて寒い冬の風が吹きすさぶ中で、たくさんの花を咲かせる姿からこんな花言葉を持っていると言われます。

ちなみに日本でポピュラーなジャノメエリカの花言葉は「博愛」「幸運」「希望」。花の形がスズランのように可愛いスズランエリカの花言葉は「幸運」「幸せな愛」です。こんな花言葉を持つエリカを上手に咲かすと、エリカの花言葉にあやかって幸せが訪れそうな気がします。

冬を賑やかにしてくれるエリカの育て方はガーデニング初心者でも簡単!

エリカは寒さに強く、花が少なくなる冬の季節を賑やかにしてくれる花木です。病気の心配もなく、水やりの手間もありません。ジャノメエリカ以外は鉢植えで育てるのがおすすめです。株が大きくなったら、株より一回り大きい鉢に植え替えましょう。荒野でも育つ丈夫な花木ですが、高温多湿が苦手な花木。7~8月の高温期は根を動かさないように植え替えなどは避けてください。小さな可憐な花を繊細な枝にたくさん咲かすエリカ!綺麗に咲かせてみましょう。

ペンネーム:Yoshidanz
ファームステイしたのをきっかけに農業生活にはまる。イギリスのオーガニックガーデニングを通信教育で勉強しながら、コンポースト造りと家庭菜園に挑戦。現在はニュージーランドの海沿いの丘陵地に土地を購入、ポタジェで有機野菜作りに励んでいる。

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