ガーデニング

野菜ごとに土を変えよう!?美味しいベランダ菜園への道

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最近流行りのベランダ菜園ですが、ベランダという環境で鉢だけの土で野菜を育てるので、やはり土が一番重要です。
それだけの少ない土で野菜栽培に必要な栄養分を担うことになります。
そこで、美味しいベランダ菜園を目指すための土についてご紹介していきたいと思います。どのような土が理想か、どのような栄養が必要なのか一緒に考えます。
美味しい野菜を作るためにはまず、いい土を作ろうが目標です!

野菜用培養土って?根を伸ばす環境が大事!

市販されている「野菜用培養土」がありますが、これには、野菜栽培に必要な栄養分がきちんと配合されています。
しかし、内容は様々です。では、どんな土が良い土の条件でしょうか。

まず、水の排水性と保水性の両方のバランスがとれた土です。排水性とは土と土の間に隙間があることで、水やりのときには水をきちんと吸収し、水分を適度に保ってくれる土と言えます。また、水が通った後は土と土に隙間があることで新鮮な空気を通す土がベストです。
水遣りは水が下まで流れるようにやり、水が流れることで、新鮮な空気を入れてやることが大事だとよく言われています。
水遣りが大切なことはみんな知っていますが、新鮮な空気が大事だということは意外と知られていない事です。 また、土はさわるとふわふわ、フカフカで適度に湿っていることが重要です。
こういう土ですと、しっかり野菜も根を伸ばすことができます。根を伸ばす環境づくりをしてあげることが必要です。

土の酸性、アルカリ性って?

「野菜用培養土」を買えば問題ありませんが、土には元々酸性とアルカリ性の土があります。
野菜には中性から弱酸性の土が適していると言われています。つまり、酸性が強すぎてはいけないということです。酸性が強いと根から充分に栄養を吸収しなくなります。
そのため中性にするためにアルカリ性の石灰などを混ぜることがあります。日本の土は一般的に弱酸性だということをご存じですか。

ただ、これまで化学肥料を多用してきた農地などは酸性が強い場合があります。
また、家庭菜園の場合は、石灰を撒きすぎて中性からアルカリ性になり過ぎていることも多いと言われます。その場合は、ピートモスを配合します。最近は、安い値段でPHを測定することができるPHスティックなども売っています。
心配な時は測定してみてください。

野菜ごとに必要な土の栄養も別!

「野菜用培養土」もいろいろな種類があり、育てる野菜によって必要な栄養素が異なります。
例えば、トマトにはカルシウムが必要などそれぞれの野菜によって栄養が変わってきます。
そこで、それらがあらかじめ配合された、育てる野菜に合った「野菜用培養土」を選ぶことも大事です。
専用の培養土が合ったらぜひそちらを選んでください。

いい「培養土」の条件?

培養土も実に沢山の物が売られていますので、選ぶ基準もご紹介しておきます。
完熟の堆肥を使っている物、異臭・悪臭のしない物、重すぎず軽すぎずの物、あまり安すぎない物などを選び、信頼のおけるものを買いましょう。

一度使った土は再利用できる?

野菜作りにとって、土は大事なものです。
それでは、一度使った土はまた使えるのでしょうか。実は栄養が減っていて、また残留物質もあって、次の野菜をそのまま育てるとよく聞く「連作障害」になります。続けて同じ野菜を育てると育ちにくくなるとも言われています。
 ということで、土の再生が必要です。晴れた日に古い土を一面に広げて日光を当てます。土の日光消毒です。古い根などのくずも取り除きます。そこに、市販されている「土の再生材」と呼ばれる土を混ぜ合わせます。再生材がない場合は、腐葉土やパーク堆肥を混ぜましょう。また、元肥も今のうちに加えておきます。こうして、土を再生させるのです。

つまり、一度土は休ませてまた次のために栄養を補給しなければならないということです。
休ませながら、またふかふかの土を目指しましょう。
さらに土は長く使うと雨の影響で酸性に傾いてしまいます。石灰で中和することも忘れないで下さい。

土の管理で初心者が失敗しやすい問題は?

初心者がベランダ菜園で失敗しやすい問題は一番に水遣りではないでしょうか。
水遣りで失敗した人は多く、水遣りの量とタイミングほど難しいものはありません。
水を遣り過ぎて枯らしてしまうこともあるなど難しいものです。
今では土の色が明らかに白くなって水遣りのタイミングを教えてくれる土もありますので最初はそういう土で感覚を学ぶのも便利でいいかもしれません。

虫がわかないセラミック製室内栽培用土も!

もう一つの野菜作りの失敗は、土から虫がわいてしまうことです。
最近では、土ではなく、高温で焼成されたセラミックで育てる「カルセラ」などという栽培土も発売されています。
ベランダでも室内でもこれなら野菜作りができます。清潔で、植えた野菜の根腐れも防止してくれます。また、これなら洗うだけで土の再生ができ、繰り返し使う事もできます。そんな進化した土で野菜栽培も試してみてはいかがですか。

最近流行りの袋栽培!

また、最近流行っているのが、ホームセンターなどで買ってきた培養土のビニール袋でそのままタネや苗を植えて育てる栽培方法です。袋栽培なら大根など根を深く張る野菜も袋が深いので育てやすいメリットがあります。大根やじゃがいもなどを育てる場合、30センチほどの深さが必要となりますのでプランターを買うとなると大変ですので、袋栽培はおすすめです。
マンションのベランダの限られたスペースに袋一つずつに違う野菜を育てることも可能になります。
最近では例えば、トマトの袋栽培キットなど、それぞれの野菜ごとに袋栽培キットも売られるようになりました。
タネや苗を植えるだけで何もしなくていいという便利さです。

美味しいベランダ菜園を目指すための土のまとめ

美味しいベランダ菜園を目指すために選ぶ土のご紹介をしましたが、いかがだったでしょうか。初心者が育てやすい野菜を選ぶのではなく、初心者が育てやすい土を選ぶ方が大事かもしれません。まずは野菜を育てる環境作りからです。
ついつい、育てやすい野菜を選ぶことに目が行きがちですが、土選びを第一に考えてみることも美味しい野菜を育てるコツです。。
土にこだわって美味しい野菜作りをスタートしてみませんか。

ベランダ菜園初心者キットってどんなもの?

ベランダ菜園や家庭菜園をしたいと思った人にとって、どんな野菜をどんなプランターで育てようかといったことは悩みますよね。

そこで、ベランダ菜園のキットのようなものがあれば一番始めやすいのではないでしょうか。最近ではネットで様々なキットも販売されています。それぞれに育てやすい方法のキットを選んで始めてみませんか。

ベランダ菜園のキットの種類は?

ベランダ菜園や家庭菜園のキットには、例えば下記のような種類があります。

・ジュートバック(麻袋で育てるエコなプランター)でのミニトマトの栽培キット
麻素材は通気がいいため、根に空気が取り入れやすく、水はけもいい点が育てるのによいとされているのでジュートバックにセットの培養土を入れて育てます。

・ポット付のミニトマト栽培キット
植えるポットまで一緒に付いていてそのまま植えればいい栽培セットは便利です。培養土肥料もセットされています。

・ミニチンゲン菜やミニトマト水耕栽培キット「水畑ミニ」
最近はこんな水耕栽培キットもあります。水に付属の肥料を少し入れ、エアーポンプで水に酸素を与えながら日光に当てて育てるというものです。土を使わずに野菜を育てるなんて近未来的なセットですよね。ちょっとした実験のように育ててみませんか。土を使わず育てることができたら活気的でもありますね。

・ペットボトル型容器で育てる水耕栽培セットの「育てるグリーンペット」
こちらも水耕栽培のセットで、土は不要でセラミックボールで育てます。培地フィルターの上に種を撒いて肥料と水だけで育てます。トマトやレタスなどが育てられそのままインテリアにもなるようなペットボトル型のキットです。水耕栽培ですと虫が湧いたりせず清潔でもあり、ベランダというよりは部屋やキッチンでの栽培もおすすめかもしれません。

・ミニニンジンなどのスチール缶での栽培キット
ミニニンジンなどの栽培キットは、ミニ野菜なので収穫まで時間が短いのがいい点です。こうしたミニ野菜シリーズを育ててみるのも色々な野菜が作れて楽しいかもしれません。

栽培期間が短くてすぐに収穫できる野菜は?

ベランダ菜園を行う場合に、できるだけ短期間で収穫できるものがあれば簡単で便利で始めやすいですよね。そうした栽培期間の短い野菜もまとめてみます。種から育てても1か月程度で育てられる野菜は二十日大根と呼ばれるラディッシュやベビーリーフなどがあります。

40日程度ではチンゲン菜やホウレン草も収穫することができます。一般的に葉野菜が早く収穫できます。

また春などは葉を間引きながらそれを収穫して食べることも同時にできます。これらは育て方も割と簡単なために人気となっています。

土が入った箱ごと送られてくるキットも

中には、土の入った箱ごと送られてくるキットもあります。「はこ畑」と言うキットで、育てたあとも不要になった土の回収パックを購入すればまた回収してくれます。 土は野菜に必要な肥料を配合したオリジナルブレンドの土が入ってくるためにその土を使うだけで何もする必要がありません。

土の入った箱の上に「種シート」を載せてその上に種を覆う別添えの土を掛けるだけです。そして、水遣りをすれば種まきが完成です。「種シート」には既にいい間隔で種がセッティングされているために土の上に置くだけでいいため、種まきに関する何の心配もいりません。

自分で何も準備する必要がなくベランダに箱ごと置くだけで菜園ができるというまさに初心者にはぴったりのキットですよね。「育成ガイド」も付いていますのであとはそれに従って育てればいいだけです。

また「はこ畑はうす」というのもあって、ビニールカバーとフレームがセットされています。「はこ畑」をビニールハウスのように作り、野菜を寒さや風、鳥などから守ってくれるもので安心して育てられます。

ベランダ菜園で小さなビニールハウスを作るという手軽なセットになっていますが、実は本格的ですよね。

小松菜、ホウレン草、紅白ダイコン、白長ダイコン、ベビーリーフ、ラディッシュ、ミニチンゲン菜など栽培期間が短くて育てやすい野菜が揃っていますのでおすすめです。

土の心配や肥料の心配なども無用に

いかがでしたか。ベランダ菜園、家庭菜園の様々なキットについてその例をご紹介しました。野菜専用の培養土が最初からセットされていたり、肥料も付いていたり、種まきが便利なように種シートがあったり、それぞれに様々な工夫がなされたとても便利なキットがいっぱいです。

土で育てるのか、セラミックボールで育てるのか、水耕栽培で育てるのかなど多様な栽培方法も自分たちで選ぶことができます。またプランターや箱などがセットされているものにすることも可能です。

まずは、育てやすい野菜からどんな野菜を栽培したいのかを決めて始めませんか。どんな料理に使いたいなどと収穫した時のことを思い浮かべながら育ててみると収穫の楽しみも増します。サラダが出来そうな野菜を色々育ててみると言ったことなどは初心者でも出来そうですね。

ベランダ菜園初心者におすすめの野菜は?

ベランダ菜園に憧れる人は多いと思います。狭くて諦めていたベランダで自分が育てた野菜が収穫でき、そしてそれを実際に食べられる美味しさは何物にも代えられません。すぐそばで育ててきたものが食べられたらとても嬉しいものになりますよね。しかもあまり手間もかからないとなったら即やってみたくなりますね。新鮮で、安心なベランダ菜園は、野菜が高くて好きな野菜が食べられないという時にも助かります。自分で作った野菜の喜びを感じてみませんか。

ベランダ菜園のすすめ

ベランダ菜園は、新鮮なものをそのまま収穫して食べられるというのが大きな魅力です。農薬などの心配もなく、自分で育てた物ならば安心ですよね。土にもこだわることができます。

また、ベランダで野菜ができるという光景も楽しく、収穫までの期間をずっと待ちわびたくなりますよね。そこで、初心者にもおすすめのベランダ菜園で簡単にできる野菜をまとめてみます。

初心者のベランダ菜園で早く収穫できる野菜は?

ベランダ菜園でとにかく早く収穫したいという人には、「20日大根」と呼ばれる「ラディッシュ」がおすすめです。私も育てたことがあるのですが、確かに20日程度で早く収穫ができます。

また、「ネギ」などもそのままスーパーで根まで付いた物を買ってきて植えても育てることができます。

他に、「サラダミックス」「ベビーリーフ」と言った種もよく売ってありますので、こちらも小さな柔らかい葉がすぐに収穫できて簡単です。「サラダミックス」も「ネギ」も根を残して収穫すれば次もまた収穫できる重宝さがあります。

また水栽培で「豆苗」という野菜も育てて伸びた分だけを収穫して水だけで何度か収穫でき簡単です。こちらは狭いスペースの窓辺でも育てられます。

初心者でも簡単なベランダ菜園の野菜「ミニトマト」

こんな簡単なベランダ菜園もありますが、やはりちょっと本格的にベランダ菜園をやりたいという場合には「ミニトマト」などいかがでしょうか。

ミニトマト」を育てるポイントについてですが、
〇日当たりと夏場も30度を超えない温度が大事です。昼間25℃前後、夜は16~17℃が「ミニトマト」にとっての最適温度となっています。
〇深さが30cmほどある丸型プランターに植えるのもポイントです。根が結構伸びるので深さがあることが大事と言えます。
〇水遣りも注意が必要で、葉や茎に水が当たると病気にかかりやすくなりますので、株元に水をやります。
これらが「ミニトマト」を育てる際に注意すべきことです。

「チンゲン菜」も意外と簡単?

「チンゲン菜」も意外と簡単に春に種を撒いて夏には収穫できます。秋に撒いて11~12月収穫ということもできます。

中華野菜と言うイメージですが癖がないのでいろいろ使える野菜ですのでベランダで作るのもおすすめです。葉っぱが15cm~20cmの大きさになったら食べられます。

育てるポイントは、
〇15~20℃というちょっと涼しい気候を好む野菜ですので夏には収穫を終えます。
〇害虫が発生してすぐに食べ尽される被害もありますので早めに虫を退治するよう注意します。
あまり育てている人が少ないかもしれない「チンゲン菜」ですがおすすめです。

「オクラ」は収穫が楽しみ!

5月に植え付けて7月には収穫という「オクラ」もおすすめです。オクラ」はベランダ菜園すると上に向かって生える姿を見ることができて興味津々となります。生で食べても焼いても煮てもいいので家庭菜園でできたらいいですよね。

育てるポイントは、
〇実は原産国はアフリカと言う野菜ですので、高温の日当たりのいい場所が好きです。
〇多湿を嫌います。
〇大きく育つと筋っぽくなるので8cm程度の若い状態の大きさで柔らかいものを収穫するのがおすすめです。
〇害虫にも注意が必要で「ワタノメイガ(ハマキムシ)」と言う虫がいて、葉がくるくる丸まっていたら虫がいるとみて捕獲しましょう。
「オクラ」は最近人気の野菜で育てている人も意外といる野菜です。

「ハーブ」のベランダ菜園もおすすめ

他には、「ハーブ」のベランダ菜園も楽しいものです。ハーブは葉っぱが可愛らしいのも多く、グリーンを楽しんでいるようなイメージで育てることができるのもいい点です。 

例えば「バジル」や「ローズマリー」などはおすすめで、「バジル」はパスタなどのイタリア料理などにも入れるといいですし、「ローズマリー」は肉料理などの臭み消しにも使えます。料理をする際にちょっとベランダから取っていれるというのはいいですよね。

バジル」を育てるポイントは、
〇乾燥しすぎると葉が固くなるので水遣りに注意します。
〇よく葉を摘んで収穫し、先端の芽を摘むことでわき芽を伸ばして成長させてやります。
〇害虫にも「バジル」は注意が必要です。

ローズマリー」を育てるポイントは、
〇乾燥を好むので水やりを控えめにします。
〇耐寒性・耐暑性はあるのですが、厳寒地の冬越しには防寒対策が必要です。
ローズマリー」は植えることで虫よけ効果もありますので、ベランダ菜園で何かと一緒に育ててみるのもおすすめです。

ベランダ菜園で好きな野菜から育ててみませんか!

いかがでしたか。ベランダ菜園では自分がよく使う野菜の中から育てやすいものを選ぶのもいいのではないでしょうか。必要性があれば一生懸命世話もすることができ、よく育てることができます。

その野菜がどんな所が原産地かなども調べて生育環境を知った上で育てることもまた必要です。最近ではプランターではなく簡単に袋栽培をする人も増えてきました。培養土の袋をそのまま利用した栽培法など場所を取らずにより簡単なベランダ菜園も試されるようになっています。

気軽に始められるベランダ菜園ですから、まずは育て方を調べてプランターや袋で育てやすいものを選んでみませんか。水遣りがあまりできない場合には乾燥していても育つ野菜など自分と相性のいい育て方の野菜を育ててみるのもおすすめと言えそうです!

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