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多肉植物「ハオルチア」の育て方、増やし方は簡単?

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最近ではいろいろな多肉植物が流行っていますが、「ハオルチア」はちょっと個性的な多肉植物です。変わった多肉植物を楽しみたいときにはオススメの種類です。
独特な形をしている「ハオルチア」の育て方や増やし方をご紹介します。

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「ハオルチア」はどんな種類?魅力は?

ハオルチア」は南アフリカが原産で約100種類ほどが作られていて様々なバラエティに富んだ種類を見ることができます。

概して、バラの花のような形になる「ロゼット型」の春秋生育型の多肉植物といった点が特徴です。名前は、英国の動植物学者で、多肉植物の専門家の「エイドリアン・ハウォース」の名前から由来しています。

その種類も多い「ハオルチア」は、葉が堅くてシャープな印象の形をしている「硬葉系」と柔らかな葉で透明感がある印象の「軟葉系」に大きく分かれます。どちらもバラの花のように葉が密に放射状に広がっている「ロゼット型」で、きれいな整った姿になることで人気です。

なかには、葉の先に半透明な「窓」と呼ばれるような部分があり、その不思議な透明感から光が透けるような雰囲気が魅力となっています。実はこの窓がレンズの役目を果たして光合成をおこなっているとも言われている部分です。

そうしたほかの多肉植物にはない独特な魅力を放っているのが「ハオルチア」です。背丈は2〜20cmとなり、大きさも手ごろで育てやすいのも人気の秘密と言えます。

育てるのは簡単?

育て方はと言うと、多肉植物なので育てやすく初心者でも育てられるのがいい点です。また多肉植物のなかでもあまり強い光を必要としないのでどこにでも置けます。

室内の明るい日陰であれば鉢植えで育つのも魅力です。直射日光に当てない方がよく育ち、瑞々しい特徴を保つとも言われています。

春秋生育型の多肉植物ですので、3〜6月頃の春と9〜11月までの秋が生育期となります。それ以外の夏と冬は水遣りを控えて休眠させるようにして育てるのがコツです。

また、土は、水はけのいい土で育てることが大切で、特に夏と冬は休眠期なので水を遣り過ぎて根腐れしないように注意をしましょう。

また、アフリカ産のために日本の湿気が多い梅雨も苦手です。湿気に注意をして水遣りに気をつけましょう。それさえ気を付けていれば育てるのは簡単です。

透明感のある葉に水分や養分がたくさん蓄えられているとも言われ、見た感じの美しさだけでなくたくましい「ハオルチア」です。個性的な見た目の姿とは違ってとても育てやすい特徴を持っています。あまり人が育てていない変わった「ハオルチア」を育ててみるのもいいのではないでしょうか。

また、種類によって異なりますが、2〜6月頃には花を咲かせます。花は地味なのでどちらかというとあまり観賞には向きません。葉を楽しんで育てるのが多肉植物ハオルチア」と言えますね。

「ハオルチア」の増やし方は?

さて、育てるのも簡単な「ハオルチア」ですが、株分けや葉ざし、種をまく、根ざしなどでも増やすことができます。時期としては、生育期の3〜5月、9〜10月の春と秋頃にこれらを行うのがオススメです。

株分けは、株が増えたら株分けをして増やしましょう。「ハオルチア」は成長が早いのも特徴ですので鉢に植えていて根が水を吸わなくなったら株分けをするようにしましょう。

また葉ざしは、多肉植物ならではの増やし方ですが、葉を茎から取り外してそのまま土にさして増やします。その際、増やすためのコツとしては、葉のつけ根の部分を必ずつけて取り外すことが大切です。

また、種まきでは、原種をタネで増やしていくこともできます。一部の種類ですが、根をさして増やしていくこともできますので調べてみるのもいいでしょう。

多肉植物ならではの増やし方がありますので増やす方法もいろいろあって楽に増やせるのがいい点です。

いろいろな場所で「硬葉系」と「軟葉系」の違いを楽しむのもオススメ

ハオルチア」には葉の硬さによって「硬葉系」と透明感がある印象の「軟葉系」があることをご紹介しましたが、その両者はそれぞれで随分印象も異なります。

ハオルチア」を育てていくことに慣れたならば、同じ「ハオルチア」でもさまざまな種類のなかのほかのものを育てていくのもいいでしょう。バラエティに富んでいますので、「ハオルチア」だけでもいろいろな雰囲気のものを育てることができます。

どれも個性的な「ハオルチア」でそれらを「ハオルチア」だけで鉢に寄せ植えにしても個性が楽しめるでしょう。

しかも室内の明るい日陰で育てられますのでさまざまな場所に置いて楽しむことができます。場所を変えて「硬葉系」と「軟葉系」の「ハオルチア」を分けて楽しんでみるのもいいでしょう。種類が多いために育てる楽しみにも幅がある「ハオルチア」と言えます。

多肉植物初心者でも初めから個性的な「ハオルチア」を楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。部屋のインテリアとしておくのもオススメの多肉植物と言えます。

ハオルチアの植え替えは難しい?

多肉植物ハオルチアには、品種によって見た目も多様で、丸みを帯びた葉の「軟葉系」と硬く尖った葉の「硬葉系」がありますよね。これらのハオルチアは丈が2cmから大きくなっても15〜20cmと、それほど大きくなりませんが、よく見るとそれでもいつの間にか成長しているものです。
そんなときのハオルチアの植え替えについてまとめてみました。

ハオルチアの植え替えはどんなときに必要?

ハオルチアの植え替えはどんなときに必要なのでしょうか。多肉植物の成長は大きさ的に意外と分かりにくいものですが、次第に葉っぱが増えて土のなかの根も伸びていつの間にか鉢が根でいっぱいとなっています。
ずっとそのままにしていると根が伸びるスペースがなくなり、根から腐ってハオルチアが枯れてしまいます。小さな多肉植物たちも成長をしていますのでハオルチアも2〜3年に1回ほど植え替えてあげるのがオススメです。あまり世話のいらない多肉植物ですが、植え替えは時期をみてやりましょう。
2年も経つと土も新しい土に入れ替えてあげるのがよく、成長がにぶってきたなと思ったら植え替えの時期です。見るからに地上部がいっぱいに育っているときも植え替えましょう。
ハオルチアは、春秋生育型ですので、4〜6月の春または9〜11月の秋に植え替えるのが植え替えにいい時期です。できればその生育期の初めのころにやるのが一番いいでしょう。

植え替えに必要なものと手順は

植え替えに必要なものですが、まずひと回り大きな鉢を準備します。また鉢を新しくするとともに新しい多肉植物用の土も準備しておきます。
植え替えの手順を追っていくと、鉢の底に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を敷き詰めて土を3分の1まで入れます。そこに根の土をはらったハオルチアを植えますが、根の黒ずんだ部分は腐っている部分ですので剪定バサミであらかじめきれいに切っておきます。
そして、ハオルチアを植えたら鉢の縁から2〜3cm下まで残りの土を入れます。土を馴染ませるために箸などで周りの土をつつくようにします。植え替えたすぐはたっぷりの水を遣っておけばそれで完了です。
しばらくは直射日光などが当たらないようなところに置いて育てましょう。

ハオルチアの植え替えは実際にやるとむずかしい?

実際にハオルチアを植え替えた例などをご紹介しておきますと、鉢から引き出すと太くて白い根っこが鉢のなかでびっしりだったということがあります。ぐるぐると根がところせましと巻いていたということもよくあります。長く伸ばせば30cmあったりもするでしょう。2年ほどの間にしっかりと太く長く根が成長しています。
また、地下茎から土の上に小さな子株が出てきていてそこから増えていくのがハオルチアです。地下に伸びた茎から増えていく仕組みで、新しく周りに小さな芽が出ます。
つまり、ハオルチアは土のなかで地下茎がしっかりと発達して芽を出していくことになります。植えて長く経ったと思った場合には植え替えをしてあげることが大切です。
また、ハオルチアの植え替えはむずかしいかというと、根がどれだけ長く伸びているのかわからないような状況や子株がたくさんできているといったことで大変といった印象になることもあるでしょう。植え替えの際は、少し覚悟をしてはまって行った方がいいかも知れません。

植え替え時には葉っぱが取れないように注意!

さらにハオルチアの植え替えの際には注意しなければいけないことがあります。ハオルチアは特殊な透明感のある葉をしていますが、植え替えの際にその葉っぱが取れてしまったりした場合には要注意です。
葉のなかの水が突然こぼれ出します。たくさんの水を葉っぱに蓄えていますのでそれが出てきてしまいます。しばらく経つと水は止まりますが、とても心配になります。くれぐれも植え替えの際は葉っぱをそっと扱って行いましょう。

ハオルチアの株分けは小さな子株で分けて!

ハオルチアは、株分け・葉ざし・タネまき・根ざしなどいろいろな方法で増やせるということですが、株分けはこの子株でできます。小さな子株を切り離して別の鉢に植えてあげると次々に増やすことができます。 子株に付いている太い根を残すように大切に分けながらナイフで切り離します。子株も植え替えの時と同じように鉢の縁から2〜3cm程度まで土を入れて植えてあげましょう。子株を植え替えたすぐは、水を遣ると根が発達していませんので腐る可能性がありますので根が少し伸びる頃の2〜3日後から水を遣るようにするのもコツです。 この子株を切り離すのも3〜5月、9〜10月の春、秋に行いましょう。植え替えと同時に株分けもしてあげると時期的にもいいのではないでしょうか。小さな子株から育てるととても愛着がわきますので子株を大事に育ててみませんか。

ハオルチアの植え替えはむずかしくはありませんが心して

いかがでしょうか。ハオルチアの植え替えについてご紹介しました。植え替え自体はむずかしくないのですが、鉢から株を引き上げて見たら根の成長にびっくりするということになります。 心してハオルチアの植え替えに取り組んでみましょう。大切な根を丁寧に扱い、子株も大事にして魅力的なハオルチアを増やしてみませんか。

個性的なハオルチア!どんなハオルチアが人気!

多肉植物としても個性的な見た目のものが多いハオルチアです。その個性的な外観にファンも多くいます。 ハオルチアには多くのさまざまな種類がありますが、どんなハオルチアが今人気なのでしょうか。人気のハオルチアをご紹介します。

軟葉系と硬葉系の2種類に大別されるハオルチア

ハオルチアは大きく葉の様子で2つに分けられます。透けたようなプニッとした不思議な光を通す部分がある「軟葉系」と見た目も硬くシャープなアロエのような「硬葉系」の2つがあります。

この2つの種類はそれぞれ全く雰囲気が変わりますので同じハオルチアと言っても好みが分かれるのではないでしょうか。

軟葉系のハオルチアの人気は

「軟葉系」のハオルチアは葉に透明感があるようなところが魅力で光を取り込む窓と呼ばれる部分が先の方にあるのが特徴です。とても不思議な先端をしています。

「硬葉系」のものよりも葉が分厚く多肉質です。太く短くなっていてプニッとした特徴があります。また、「硬葉系」との大きな違いはそれぞれの花の形だとも言われています。「軟葉系」のハオルチアにはどんなものがあるのでしょうか。

ハオルチアでは葉先の尖った部分を「ノギ」と呼びますがその部分の特徴によってもさまざまなものがあります。

まず「軟葉系」のなかで人気の「レツーサ系」ですが、小鳥のくちばしのように葉の先がちょっとカットされたようになっていて曲がった形をしています。楽しい葉先が愛らしい感じで魅力となっています。

半透明な窓があり、光を通して楽しめ、葉もちょっと模様が入っているものも和の雰囲気も感じられて人気の秘密です。

「万象(マンゾウ)」といった名前の貴重なハオルチアも人気です。先端を平らに切ってしまったような不思議な見た目をしています。象の足を連想させるような姿でとても個性的となっています。「万象」を見るとハオルチアだと思う人も多い、象徴的なものですよね。

「万象」は成長がとても遅く、少し大きなものですとひと株あたり3万円以上〜200万円を超えるものまであるそうです。自分で「万象」をじっくり育ててみたい気分にもなるのではないでしょうか。

「ベヌスタ」は、葉の表面に細かな白い毛があるのが特徴です。光にかざしたときに半透明の窓が見え、またフワフワっとした白い毛が可愛らしい雰囲気で人気です。全体的に産毛があることで白っぽく可愛くて明るい印象のハオルチアです。品物によってはなかには高額がものもあるハオルチアとなっています。

硬葉系のハオルチアも人気!

シャープな印象の「硬葉系」のハオルチアも人気です。「白鳥」と呼ばれている葉が比較的細いハオルチアとなっています。爽やかな和の印象を受けるスッとした姿をしています。「軟葉系」のハオルチアとは対照的な魅力です。

「十二の巻」といったハオルチアも「硬葉系」として有名で人気です。細長くとがった葉が特徴で、外側に白色の縞模様が入っていてシャープな印象です。

放射状に伸びた葉がオシャレで、インテリアとしても北欧風の部屋などにもオススメのものではないでしょうか。日陰にも強く育てやすく、シャープな外見が空間を素敵に演出してくれます。

個性的な「軟葉系」の愛嬌のある姿、シャープな「硬葉系」のオシャレさが人気!

ハオルチアはそれほど安い多肉植物ではないのですが、その個性的な姿ゆえにとても人気です。一度は育ててみたいと思っているに人もいるのではないでしょうか。

「軟葉系」は小鳥のくちばしのようなちょっとどことなく愛嬌のある「レツーサ系」、そして白い綿毛の「ベヌスタ」、不思議な個性を持った「万象」などが人気となっているようですね。

「硬葉系」は葉が細いシャープな印象のものでインテリアにもなるようなものが人気を博しています。それぞれにお好み合わせて選んでみるといいでしょう。

育て方はそれぞれの品種で異なりますが、ハオルチアを育てるポイントは季節で水遣りの回数と方法をしっかり変えることです。

何度もお伝えしていますが、生育期の3〜5月の春、9〜10月の秋頃は水を遣ってそれ以外は控えるように育てましょう。また、日本の梅雨時や真夏に水を遣り過ぎたり、高温多湿になったりしないように気を付けることが大切です。根腐れも十分に注意が必要です。

ハオルチアは鉢にもこだわって贈り物にするのも最適!

ハオルチアはまだ貴重な多肉植物となっていて、人気な植物です。贈り物などにするのもオススメです。誕生日や新築祝い、引っ越し祝いにもいいでしょう。その際は鉢にもこだわって贈ってみましょう。

ハオルチアの個性に合わせたさまざまな鉢も登場しています。プラスチックの鉢でもブラックのザラっとしたような砂紋のような素材感のある鉢を選んだり、白い鉢にしたりするとオシャレです。ハオルチアの個性的でオシャレな雰囲気を大切に、スッキリとその魅力を味わうことができる鉢で贈ってみるのもいいでしょう。

もちろん自分で育てる場合にも、鉢にもこだわって育ててみてはいかがでしょうか。

はじめてでもできる多肉植物の育て方

多肉植物は、ぷくっと膨らんだ葉っぱや茎、「何これ?」と思わせるユニークな姿が魅力で、小さな体いっぱいに驚くほどきれいな花を咲かせることもあります。
人気の高まりとともに、園芸店の店頭にもさまざまな品種が並べられ、あれもこれも育ててみたくなります。

魅力的な多肉植物を手に入れたものの、どうやって育てていいのか、水遣りはどうしたらいいのか、よく分からないままミイラにしてしまったり、きゅっと可愛らしい姿だったのに、びろろんと伸び切ったりしてしまうこともあります。
また、上手に育てられるようになったら、今度は育ちすぎて小さな鉢にパンパンになってしまうことも。

多肉植物を上手に育てるにはどうしたらいいのか、育ち過ぎたり形が崩れたりした多肉植物はどうしたらいいのか、ご紹介していきましょう。

多肉植物には夏型・冬型・春秋型がある

多肉植物は、その生育期で大まかに、夏型・冬型・春秋型に分類されます。
夏型種は夏に、冬型種は冬に、春秋型種は春と秋が生育期なので、それぞれの季節が一番元気だと思いがちですが、実際はどれも春と秋が最も元気です。
春と秋の生育期に、なるべく明るい屋外で管理して、しっかり日に当てると元気な株に育ちますが、このとき雨に当てると蒸れて腐りやすいので、雨には注意しましょう。

夏型種は冬が最も元気がなく、冬型種は夏が最も元気がなく、春秋型種は夏も冬も元気がない種類だと考えるのが妥当です。
冬型種は寒さに強いと思いがちですが、大抵の多肉植物は5度を下回ると枯れてしまいます。
センペルビウムのように、雪が上に乗ってもへっちゃらな種類も稀にありますが、そうでないものがほとんどなので、冬型種も含めて、冬は室内の明るい窓辺で管理して、とても暖かい時間帯だけ外に出して、しっかり日に当てて育てる必要があります。

多肉植物は夏、休眠しているか休眠気味

多肉植物は、砂漠などの過酷な環境でも生きていけるように、体に水分を貯め込むようになっているので、暑い夏はとても元気なものと思いがちですが、砂漠の夏・乾季を乗り切るために、夏型種であっても、半ば休眠したようになります。
夏は直射日光を避けて、明るめの涼しい風通しのよいところで、水を控えめにして管理します。
休眠しているものは水を吸わないし、夏型種であっても休眠気味なので、水をあまり欲しがりません。
そもそも、暑い乾季はカラカラなので、蒸れたりするとダメージになってしまいます。

暑い夏に水遣りしないと、干からびたようになってくるものもありますが、秋になって水遣りを再開すると、あっという間にもと通りに戻るので、夏場の水遣りは極力控えましょう。

冬は禁水と暖かいときの日光浴を

大抵の多肉植物は、寒さに耐えるために冬は休眠して、水を吸わなくなってしまいます。
冬型種は冬、休眠しませんが、厳冬期は休眠気味になり、生育も夏ほどではないにしても鈍くなるので、水は控えめに与えるようにします。

多肉植物は、夏同様に、冬は禁水気味に管理することで、寒さにも耐えられるようになり、春になって暖かくなってきた頃水遣りを再開すると、見違えるように元気になるので、多少元気がなくても干からびたようでもあまり気にしないようにします。

夏と違って、冬は日差しがとても弱いので、ずっと室内で管理していると多肉植物は日照不足になり、葉っぱと葉っぱの間がびろろんと伸びた「徒長」状態になってしまいます。
そうならないために、日中の気温が高くて暖かなときに、多肉植物を外に出して日光浴をさせましょう。
たとえ数時間だけであったとしても、キュッとしまった可愛らしい姿が維持できるようになるので、冬場の日光浴は大切です。

多肉植物は土にたっぷり水遣りする

多肉植物は、土が常時湿っているのを嫌うので、土がしっかり乾いてきたら、鉢底から流れ出るまで水遣りし、しっかり水切りするようにします。
葉と葉の間に水が貯まると、腐ってしまうことがあるので、なるべく地上部には水を掛けないようにします。

多肉植物の水の遣り方には、鉢の縁からじょうろで水を与える方法と、鉢だけが水に浸かるように水を入れたバケツなどに鉢を入れて、底から上まで水を行き渡らせたら水から出して、しっかり水切りする方法があります。
鉢穴がない容器に多肉植物が植えられている場合、鉢のふちまでしっかり水を与えたら、上から土や多肉植物が流れてしまわないように気を付けながら、できる限り水を切るようにしますが、できれば鉢穴のある容器に植え替えるようにしましょう。

夏や冬に水遣りを控える場合は、与える水の量を減らすのではなく、水遣りの頻度を減らすようにします。

多肉植物の植え替え・株分け・挿し木

多肉植物を育てていて、鉢がパンパンになるまで育ってしまい、水遣りしたくても土が見えていない状態になってしまうことがあります。
そんなときは、植替えの適期がきています。

できれば毎年植え替えたほうがいいと言いますが、2〜3年に一度は植え替えてあげるようにしましょう。
多肉植物の植え替えは、休眠していない、生育期の春か秋に行いましょう。
鉢を外したら、手で取れる程度土を落とし、伸びすぎたり傷んだりした根は切り落としますが、そのままにしていても構いません。

株が大きくなりすぎたものは、手で2つに分けることができます。
分けにくいときは、カッターナイフで軽く切れ目を入れてから手で2つに分けましょう。
伸びすぎた株も、好きなところでカットして、挿し穂にすることができます。

付け根の方の葉っぱを取り除いて挿し穂にしますが、取り除いた葉っぱも葉挿しに使えます。
品種によっては葉挿しや挿し木がうまくいきにくい品種もありますが、うまく付くと根や芽が伸びて新しい株が作れます。

切り口が乾くまで1週間程度そのままにして乾かしてから、乾いた土に植え付けます。
水は、植え付けてから1週間以上してから与えるようにします。

多肉植物の土と肥料

多肉植物は砂漠などの過酷な環境が原生地のことが多いので、生育に肥料をあまり必要としません。
サボテン多肉植物用の培養土を使う場合、肥料分がすでに含まれているので、特に追肥する必要はありません。

追肥したい場合は、緩効性化成肥料をひとつまみ、株元に置くようにします。
水遣り頻度が少ないので、肥料分がすべて水に溶けてしまうまでかなりの歳月が必要になりますが、それで十分です。

サボテン多肉植物用の培養土の他には、赤玉土の超小粒、川砂などもよく用いられており、赤玉土と川砂、籾殻くん炭などをブレンドした土もおすすめです。
水はけの良い土であればなんでも良いので、いろいろ試して自分に合ったブレンドを見つけましょう。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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