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グラジオラスの花言葉は恋人たちと戦士から

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グラジオラスの、まっすぐに伸びた長く太い茎に色鮮やかな花が並んで咲く姿は、初夏の過ごしにくさを吹き払うかのような清々しい姿です。
グラジオラスからは、シャープな姿が連想されるように、古代ローマの剣「グラディウス」がグラジオラスの名前の由来になっていて、ラテン語で「小さな剣」という意味があります。

グラジオラスの花言葉「密会」「用心」「思い出」「忘却」「勝利」

古代ヨーロッパでは、恋人たちが人目を忍んで合う時間を、グラジオラスの花の数によって決めていたことから、「密会」「用心」の花言葉がつけられました。
同時にこのことは、若き日の情熱的な「思い出」の花言葉につながり、忘れたい過去も思い出させてしまうことからも「忘却」の花言葉にもつながっています。

グラジオラスの球茎は、網目模様になった皮に包まれているので、皮が鎧のように見えて球根が傷つかないようになっていることから、怪我をしない兵士のお守りとして使われていました。
怪我をしないことはそのまま「勝利」につながることから、「勝利」の花言葉がつけられました。

グラジオラスの花色と花言葉

初夏の暑さを吹き払うように真っ直ぐに伸びて、きれいな花を上へ上へと咲かせてくれるグラジオラスは花色が豊富なために、花色ごとにも花言葉がつけられています。

ビビットな赤色のグラジオラスには、恋人たちの逢瀬の約束の花であったことを連想させる「堅固」「用心深い」の花言葉がつけられています。
愛らしい若い恋人たちに似合うピンクのグラジオラスには、若々しい恋人同士にピッタリの、「たゆまぬ努力」「ひたむきな愛」「満足」の花言葉がつけられています。
成熟した大人の魅力を思わせる紫のグラジオラスには「情熱的な恋」の花言葉が、清純な若さを連想させる、まだ何色にも染まっていない白のグラジオラスには「密会」の花言葉がつけられています。

グラジオラスについて

科・属     アヤメ科・グラジオラス
英名      Gladiolus・Sword lily
和名      グラジオラス・唐菖蒲(トウショウブ)・オランダ菖蒲アヤメ
原産地     南アフリカ・地中海沿岸・中央ヨーロッパ
花色      赤・ピンク・白・黄色・オレンジ・紫・青など
開花時期    4~10月
花持ち期間   3~10日程度

グラジオラスは南アフリカを中心にヨーロッパや西アジア・マダガスカルに約180種の原種が存在し、このうちの熱帯アフリカ・南アフリカの約10種類を元に、1000種を超える多数の園芸品種が作られています。

グラジオラスの球根は、根が肥大したのではなく、茎が変形して肥大化したものなので、球根植物として扱われていますが、実際は球根ではなく「球茎(きゅうけい)植物」です。
グラジオラスの球茎は毎年新しくなり、新しくできた球根の周りに豆粒のような小さな球根「木子(きこ)」をたくさん作ります。
花後に花殻を摘まないでいると、卵型の実がなり、種ができます。
種からもグラジオラスが育てられますが、花が咲くまで3年ほどかかります。

園芸品種グラジオラスの開花期間は品種によって異なり、春植え・夏咲きの品種が一般的で1000をこす園芸品種があります。
花径の大きさが6cmの小輪から15cmの大輪まであり、矮小種もありますが大体が大型で豪華な花を咲かせます。

秋植え・春咲きのグラジオラスは、「春咲き」または「早咲きグラジオラス」と呼ばれています。
小型種なので、花も草丈も小さめのものが多くあります。

原種のグラジオラスは成長期で分けて

原種のグラジオラスは、成長期に分けて、「春型」「夏型」「冬型」に分けられ、現在の園芸品種の親になっているのは夏型と冬型です。
春型は古代ギリシア時代から栽培されているものもありますが、園芸品種の親としては使われていません。
夏型は大型種が多く、冬型は草丈や花がコブルで可愛らしいイメージのものが多くあります。

グラジオラスの育て方

グラジオラスは日当たりを好む植物なので、日当たりの良い場所に植え付けましょう。
球茎を植えてから咲くまで3~4ヶ月かかり、木子からは5ヶ月位かかります。

グラジオラスは、本葉が枚伸びてきた頃に球茎のなかに花芽を作るので、葉っぱが開いたあとは極端な低温や日照不足、乾燥などにならないように注意します。
葉っぱが開いたあとに極端な低温や日照不足、極端な乾燥(水切れ)などになると花がきれいに咲かなくなってしまいます。
花が咲いてしまったあとは多少乾燥しても問題なく生育します。

グラジオラスはあまり土質を選びませんが、庭植えでは植え穴を大きくほって堆肥腐葉土を混ぜたあとに土を埋め戻してから球茎を植え付けます。
鉢植えの場合は、普通の培養土赤玉土に半量の腐葉土を混ぜたものがおすすめです。

グラジオラスの球茎は、球茎の2倍位の深さに10cm以上開けて植えるようにします。
木子は直径1cm以上あるものを選びましょう。
蕾が伸びて葉が4枚くらい出てきたら、支柱で支えて倒れないようにし、葉が枯れてきたら葉つきのまま大きく掘り上げてそのまま乾燥させ、完全に乾いてから葉や茎を取り除き、新しい球茎から木子を外して、風通しの良い、凍らないような冷暗所で保存します。
新しい球茎の下にある古い今回植えた球茎は捨てます。
直径が1cmないような木子も捨てます。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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