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庭での「ギボウシ」の植え方と育て方は?

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ギボウシ」は、葉っぱが美しく花も楽しめる植物です。また日陰でも育つので場所を選ばす育てることができて人気です。アメリカなどでもよく庭に植えられている「ギボウシ」についてその魅力と植え方や育て方をまとめてみました。

「ギボウシ」という名前はどこから?

ギボウシ」という名前はどこからきているのでしょうか。不思議な名前ですよね。実は橋の柱の上に付いている宝珠形になった装飾がありますが、あれを「擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうしゅ)」と呼び、そこから名前が来ています。ネギの花に似ている形から「葱台(そうだい)」とも呼ばれている部分に由来しています。

仏教から来ている「擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうしゅ)」やネギのニオイによる魔除け的な「葱台(そうだい)」に由来するなどどちらにせよ、何か意味ありげな形と捉えられるほど、ちょっと不思議な葉っぱの形が美しい植物です。葉を鑑賞するだけでも植える価値があります。

日本に古くから分布している「ギボウシ」は、江戸時代中期から後期にかけて庭で観賞用として作られてきました。葉の色や形にも様々なものがあり、アメリカなどでも広まっているため「リーフプランツ」と呼ばれるほど美しい葉が知られています。

アメリカでは特に人気が高く、「ギボウシ(ホスタ)」としてアメリカホスタ協会で「ホスタ・オブ・ザ・イヤー」という賞が毎年優れた品種に贈られ、大型種の「ギボウシ(ホスタ)」に特に人気があります。日本では「日本ぎぼうし協会」があり、その分類や系統も複雑で膨大な数になっています。

葉の大きさから違いが

また「ギボウシ」は、同じ「ギボウシ(ホスタ)」と言っても、葉っぱの大きさも小さい物で3〜4cm、大きいものは30cmを超す大きさになります。種類によって葉にある模様が多彩で異なり美しさが人気です。

さらに紫や白の可憐な花を毎年咲かせる多年草という点も好まれています。冬は枯れてしまいますが、多年草で春になるとまた新芽が出る所も嬉しい植物なのです。ずっと植えっぱなしでも美しい葉を毎年見ることができますよね。

「ギボウシ」の種類と植え方は?

とても栽培しやすいと言われている「ギボウシ(ホスタ)」について植え方と育て方をご紹介すると、ユリ(リュウゼツラン)科の「ギボウシ(ホスタ)」には、大きく分けて「オオバギボウシ」と「コバギボウシ」の2つの系統があります。文字通り「オオバギボウシ」は、葉っぱが30cm以上にもなるという大きなもので、縦方向にくっきりと葉脈が走った葉は見事です。紫や白の花を咲かせます。大きいので鉢植えにはあまり適していませんので庭植えをします。

他に「コバギボウシ」「オトメギボウシ」というものがあり、「コバギボウシ」は葉っぱがへら状で庭のグランドカバーにも向いている品種です。

「オトメギボウシ」は、最も小さな品種の「ギボウシ」に入り、5cm〜10cmしか葉が育たず小さな愛らしい「ギボウシ」です。まさに鉢植え向きで鉢植えできれいな葉を鑑賞したいという人にはピッタリです。

また「サクハナギボウシ」などは沢山の紫の花を咲かせる花が中心となるような「ギボウシ」です。本当に様々な種類の葉の形や大きさの「ギボウシ」が存在します。

苗から育てるのが一般的!

種と苗から育てることができる「ギボウシ」ですが、種は市販されていないために苗から育てるのが一般的です。

2〜3月の春か9〜10月の秋に苗を植えます。先ほども書きましたように、「オオバギボウシ」ならば庭に地植えし、「コバギボウシ」ならば鉢植えにしたりします。

地植えは午前中に日が当たれば日陰でも大丈夫です。ただ日陰に植えてもいいのですが、水はけがいい所が良く育ちます。鉢植えの場合は赤玉土(小粒)5腐葉土3川砂2の割合で水はけを良くし、地植えの場合も川砂や腐葉土を土の3割程度混ぜて水はけや栄養のある土を目指します。

水やりは冬にはあまりやらないようにし、特に地植えの場合は植え付けた時と乾燥に気づいた時以外は水遣りの心配がいりません。それが育てやすい理由とも言えます。

肥料もあまり必要なく、春と秋に固形の油粕を上げるぐらいです。本当に育てるのが簡単でやさしい植物です。

グランドカバーとして育てるには

9ポット〜50ポットなどもまとめて売っている「ギボウシ」はグランドカバーとしてもよく使われ、どれだけ多くの人が活用しているかがわかります。葉の美しさや花も咲く喜びがあり、また宿根草なので長い間楽しむことができるのもいい点です。斑入りや縁取りが美しい葉などを選んで庭を印象付けるグランドカバーとして楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。

あまり日当たりのいい庭に植えると夏の日差しで葉っぱが焼けて茶色になったりする「ギボウシ」です。日陰でも育てられるというのがいい点で裏庭などでも育ちます。葉っぱの色や模様の美しさで「シェードガーデン(日陰の庭)」を作ることも手間がいらずにできる「ギボウシ」です。グランドカバーで試してみませんか。

種類が豊富な「ギボウシ」の魅力と増やし方は?

ギボウシ」は葉っぱが美しくファンも多い日本原産の古くからある植物です。葉の形や色、模様が美しくいかにも日本人が好きそうな植物ですよね。日本には「日本ぎぼうし協会」があり、そこには膨大な種類に分類や系統分けされた「ギボウシ」が研究されています。そんな多くの種類を持つ「ギボウシ」は沢山の種類の葉っぱを見ているだけで飽きずに楽しめます。

また、アメリカなどでも人気で「ギボウシ(ホスタ)」として広く親しまれています。ここでは、「ギボウシ」の魅力と増やし方についてまとめてみました。

「日本ぎぼうし協会」とは?

「日本ぎぼうし協会」と言う名前の協会があります。なぜ名前が「ギボウシ」ではなく「ぎぼうし」なのかちょっと気になりますよね。実はそこにも名前のこだわりがあります。 「ぎぼうし」が平仮名なのは「海外の改良品種はギボウシの限界まで追及され、想像もしなかった新品種が次々と発表されているが、われわれは日本人の感性として、もっと違った形があるのではないかと思っている。「ぎぽうし」と平仮名にしたのは、日本人の審美眼を忘れないためである。」とその由来について書かれています。「ぎぼうし」への日本人としてのこだわりの強さがそこには伝えられています。

元々日本が原産の「ギボウシ」は、古くから日本人に愛されてきた植物です。日陰でも育つ「ギボウシ」の美しい葉の様子を日本人は江戸時代から愛でてきました。そうした歴史的にも長きに渡る誇りが「ぎぼうし」という協会名も作り上げたのではないでしょうか。 「日本ぎぼうし協会」から発刊された「ギボウシ図鑑」という本もあり、232ページにも及ぶ解説がなされています。「ギボウシ」の歴史と日本での自生地が紹介され、原種や栽培法まで紹介された本です。日本で多くの人が「ギボウシ」を愛し、こだわりを持って育ててきたことがよくわかる本となっています。

「ギボウシ」の多彩な種類とその魅力は?

ギボウシ図鑑」にも多くの種類の「ギボウシ」が紹介されていますが、アメリカなどでは特に葉っぱの大きな「オオバギボウシ」などが人気で、それらを沢山植えて庭のグランドカバーのように植えるのが人気のようです。「ギボウシ」で緑の印象的な庭を作ります。

日本では一つ一つを葉っぱの形状や色合い、模様を楽しみながら盆栽のように楽しむ味わい方をしている人も多くいます。裏庭などに植え風情を楽しんだり、それぞれに楽しみ方がいろいろとありますよね。

日本の千葉県君津市には「きみつのさんぽ道」と呼ばれる緑をテーマにした一帯があるのですが、そこに「ギボウシ」のコレクションが集められています。「日本ぎぼうし協会」会員の杉山明氏のコレクションなどを中心に、人気の高いギボウシが植えられています。

アメリカで毎年一種類ずつ優れた「ギボウシ(ホスタ)」を選ぶ「ホスタ・オブ・ザ・イヤー」の全16品種も一緒に展示されています。ここにくれば「ギボウシ」の貴重なコレクションを存分に満喫できます。

まさに日本のイメージする「ぎぼうし」とアメリカで好まれている「ギボウシ(ホスタ)」の魅力が一気に楽しめる場所となっているのではないでしょうか。

葉っぱの大きさも違えば縁取りや斑入りなど緑の色合いの違いも一つずつ違います。比べて「ギボウシ」の多彩な魅力を楽しんでほしい場所です。

「ギボウシ」の増やし方はある?

さてそれでは「ギボウシ」の魅力を知った所で、沢山植えてきれいな葉を楽しみたいと思ったらどうやって増やせばいいのでしょうか。

ギボウシ」は宿根草ですので、実は株分けをして増やすことができます。株を一度掘りあげて、ナイフで株を切り分けて増やします。その際に必ず芽が付いた部分があるように分け、一株3つ以上の芽を付けるようにします。そして、その芽が土に隠れるほどに深く植えれば株分けが完了です。

宿根草だからと、植えっぱなしにしていると株が際限なく大きくなってやがて中央部が腐り、大株の塊がいくつかできてしまうようになります。そうならないようにすることも大事になります。

自生している自然の「ギボウシ」は、あまりかたまらず離れて存在していますので、株分けをして少し離して植えてあげることも大切です。株分けを兼ねながら植え替えをして「ギボウシ」の美しい庭を目指してみるのもいいのではないでしょうか。日本人が好きな葉っぱの美しい「ギボウシ」の庭を目指すのもいいのではないでしょうか。

「ギボウシ」の日本人としての楽しみ方も

また鉢で一つずつ品種の違いを楽しむのも日本人らしいいい楽しみ方ですよね。山形県寒河江市で発見された葉に黄色の縁どりがある「サガエ」や「トウギボウシ」から出た品種といわれる「フランシス・ウィリアムズ」は、不規則な黄色の模様が縁に入っているのが魅力です。「ブンチョウコウ(文鳥香)」と呼ばれる白い縁どりの葉や葉が黄色で周りが緑と言う「カビタン」などそれぞれに愛すべき「ギボウシ」を一つずつ堪能してみるのもいい楽しみ方です。

ギボウシの種類の楽しみ方と食べられるものもある?

日本でギボウシというと和風の庭に植えられている印象ですが、ギボウシにも実は種類がたくさんあります。
それぞれの種類の楽しみ方とまたギボウシには食べられるものがあるということでその種類もご紹介します。

ギボウシの種類はたくさん

ギボウシの種類は葉っぱの形だけでも実にたくさんです。15cm〜200cmになるギボウシまであるのですから種々様々と言えます。葉っぱが太くて金色の縁取りがある「金星」や古くから栽培されている「トウギボウシ」は大きなものです。この「トウギボウシ」の種類には中には小型のものなどもありますが、全体的に葉が丸くなり白粉を帯びた葉となっています。
葉の見た目の形状だけでも種類によって印象がとても異なるギボウシです。「ハルシオン」も丸みのある葉で、濃いブルーグレーの色が個性的です。
「レンゲギボウシ」は、日本でよく見られる「ギボウシ」で、苞が開かない状態で下がったような状態で咲いているのを見ることができます。花の咲き方に特徴があります。
「スジギボウシ」も歴史が古く、良く見られる斑が入ったギボウシです。葉が波打っているのが特徴で、白い斑が中に入ります。派手な斑が入っていますが、夏の強い日差しにも強い種類となっています。斑入りの葉っぱは弱いイメージがありますが、きれいな葉を保ってくれ強いものです。
「パトリオット」は、幅の広い葉に白い鮮明な縁取りが入るため、明るくて洋風な雰囲気の庭にも合う種類と言えるのではないでしょうか。葉の長さが30cmにも大きくなる種類です。よく増えますのでグランドカバーにもいいでしょう。
「カピタン」は、園芸品種として鉢植えで人気の品種です。小型で、黄緑色の葉も明るくて美しく、濃い緑の縁取りがあるのが特徴的です。
他のギボウシが7月〜8月の夏に花が咲くのに対し、秋に花が咲く「アキギボウシ」もあります。10月頃に花を咲かせます。葉の長さは長くて30cmほどのスッとした葉となる種類です。「アキギボウシ」も一緒に植えておくと夏と秋に花が楽しめますね。

ギボウシが食べられる?

ギボウシは以前から食用としてされてきたものもあります。食用としては、「オオバギボウシ」が挙げられ、東北地方では山菜として栽培されていた歴史もあります。食感や味はホウレンソウにも近いとも言われています。
「オオバギボウシ」は、大型の種類で、濃緑色の20cm〜25cmほどの葉をしています。山野に自生しているもので食べられています。よく「ウルイ」と呼ばれるものです。「ウルイ」というと聞いたことがある人もいますよね。食用として植えると畑を占めてしまうためにあまり植えられないもので、株としてどんどん増えていきます。
食用にするギボウシは、春の新芽や若葉の柔らかな葉を食べることになります。育ちすぎると苦くなり、食べる場合には採取期間が短くなります。
ギボウシは耐寒性も耐暑性もありますが、「ウルイ」としてハウスで食用のために促成栽培されていることもあります。しかし、その場合も一度寒さに当てることで育っていきます。ギボウシの成長に関しては寒さも大事と言えるようですね。

食用の「オオバギボウシ」、ウルイは栄養がある?

食用にした場合に栄養があるかどうかですが、ビタミン類、ミネラルの他に、ヌメリ成分もあります。ヌメリ成分には多糖類があり、病気への抵抗力を高めてくれます。
食べた場合の食感としても軽くぬめった感じが魅力です。茹でたり、炒めたりしてあまり過熱しすぎないようにして食べるのが美味しく食べる方法です。

毒性のものとしっかり識別して採取

春の山菜として野生の「オオバギボウシ」を採取する場合、渓沿いの斜面にあります。4月下旬〜6月頃に探してみるといいでしょう。
生長する前のまだ葉が丸まった若い芽の状態の時に、茎の根元からナイフで切って採取します。その際に亡くなることもあるほどの毒草「コバイケイソウ」や「バイケイソウ」に見た目が似ているのでしっかり確認して取ることが必要です。
野生のものはしっかり気を付けた方が良く、食べられる「オオバギボウシ」と毒性の「コバイケイソウ」「バイケイソウ」の違いを知っておきましょう。葉の柄をよく見て確認しましょう。
「オオバギボウシ」は、主脈から側脈が出ているような状態になっていますが、「コバイケイソウ」「バイケイソウ」の場合は、平行に脈があるだけです。少し葉が開いた状態ならば確認がしやすくなります。

ギボウシの種類の楽しみ方はそれぞれ、食用は気を付けて

いかがでしょうか。ギボウシは葉っぱが美しくて種類も豊富で人気です。葉の色や形、長さも異なり、それぞれに雰囲気が異なります。好きなギボウシを育ててみてはいかがでしょうか。

また、食用にもできる「オオバギボウシ」がありますが、野生で生えているものは毒性のあるものと似ていますので気を付けることが大切です。もし食用にするならば、きちんと園芸店などで購入したものを育てて採取するといいでしょうね。

ギボウシのシェードガーデンを明るく彩るリーフプランツ以外の魅力

ギボウシは東アジア原産で20〜40種が分布していますが、ギボウシの分布の中心は日本で、山林や草原・湿原などの湿った場所に自生しています。
ギボウシは毎年花を咲かせる多年草で、古くから庭に観賞用として植えられていましたが、主にリーフプランツとして用いられています。

ギボウシは海外ではホスタと呼ばれていて、「パーフェクトプランツ」としてイングリッシュガーデンには欠かせない存在であり、アメリカでも非常に人気が高く、アメリカホスタ協会まであります。

ギボウシ=葉っぱをめでるというイメージが強いのですが、ギボウシには、それ以外にも注目すべきポイントがあります。

ギボウシの花言葉「鎮静」

ギボウシは株元から茎をのばして、白や紫の清楚な花を咲かせます。
花茎はまっすぐ上に伸びるものと、斜めに伸びるものがありますが、花茎の長さは品種によって異なり、短い15cm程度のものから、2mになるものまであります。

ギボウシの花は咲いても一日でしぼんでしまう「一日花」で、その控えめで清楚な美しさから「鎮静」という花言葉もつけられています。

ギボウシの花は「小さくて目立たないもの」というイメージが強いのですが、花の長さが3〜4cmと小型のものもある反面、15cmと大型のものもあります。
葉っぱを見ても、小型のものは3〜4cmの長さしかありませんが、大型のものは30cmを越すため、おのずと花のサイズも大きくなってきます。

ギボウシは日陰の庭・シェードガーデン向き?

ギボウシは日当たりのあまりよくない日陰でもよく育ちますが、暗すぎても葉色が悪くなり、明るい半日陰で育てると、葉っぱの美しさが際立ちます。
ギボウシの本来の生息地は森の中なので、木陰のような、乾燥しすぎない日陰がまさに生息地に近い環境と言えます。

では、ギボウシを日当たりのよい場所で育てるとどうなるのかというと、真夏の直射日光に耐えられず葉っぱが焼けてしまい、茶枯れたりしおれたりしてしまいます。

ところが、ギボウシは日陰では花数が少なくなって咲きにくい反面、日当たりがよいほど花つきがよくなります。
ギボウシの花は一日花とはいえ、全部の蕾がいっぺんに咲くわけではなく、次々に咲いていくので、花期はそれほど短くはありません。
ギボウシの花期は品種により前後するので、6〜9月と3カ月ほどあり、開花時期が異なる品種をいくつか植えておくと長く花も楽しめ、リーフガーデンとしても葉色のバリエーションが増やせます。

日当たりがよいと葉っぱが茶枯れることと考え合わせて、花を優先するなら日当たりに、葉っぱを優先するなら明るい日陰に植えるのがおすすめです。

小型のギボウシなら鉢植えで育てることも可能なので、真夏は日陰に鉢を移し、それ以外の期間は日向で管理すれば、花も葉っぱも楽しむことができます。

山菜の「うるい」はギボウシの芽

ギボウシというと、葉っぱを鑑賞して楽しむ植物と思いがちですが、食べることもできます。
東北地方で古くから親しまれている山菜の「うるい」はギボウシの芽のことをいいます。

ギボウシ多年草なので、秋に葉色が悪くなってきて、冬には地上部が枯れてしまいますが、春になると、ひょっこりと芽を出すので、食用にします。
うるいの旬は4〜5月にかけてですが、ハウス栽培物が2月ごろから出回り始めます。
スーパーなどで売られているうるいのほとんどがハウス栽培のものです。

茎が白く、葉先までしっかりしたみずみずしいものを選んで購入しましょう。
うるいは乾燥しやすいので、購入後はキッチンペーパーで包んで水で濡らしたものをラップでくるみ、冷蔵庫に立てて保存します。
足が速いのでなるべく早く食べきるようにしましょう。

うるいは生でもさっと加熱しても

うるいの独特のネギにも似たぬめりを出すには、ゆでたりたたいたりする必要があります。
生のまま、切ってもぬめりは出ません。
うるいは山菜の中ではビタミンCを多く含んでいるといわれています。

緑の濃い部分は硬くて苦みも出てくるので取り除き、白い根元の部分や、まだ色が濃くないやさしい緑色の部分を食べるようにします。

生を刻んで食べるとシャキシャキした食感が楽しめます。
塩ゆでにしてからおひたしやあえ物に、生のままサラダに、スープやみそ汁の具材に、てんぷらや炒め物にも使えます。
火を通すときはあまり長時間煮炊きしないで、さっと火を通すようにします。

ギボウシに似た「バイケイソウ」に注意!

ギボウシは山地の草原や明るい林に自生していますが、バイケイソウは高山などの深山湿地に生息しています。
バイケイソウはギボウシに似ていますが、ギボウシが食べても苦みがないのに対して、バイケイソウは有毒植物なので、苦くて不快な味がします。
間違って食べて中毒になることがあるので、気をつけましょう。

ギボウシの芽の葉っぱはくるっとまいたような形ですが、バイケイソウの葉っぱは折りたたんだようになっているので、それで見分けるようにしますが、慣れないと見分けがつきにくいので、注意してください。

葉っぱが伸びてくると、ギボウシは葉の下に柄が伸びてきますが、バイケイソウは柄が全くないので、柄のある葉っぱと一緒に生えているものをとる方が安心です。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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