ガーデニング

ピットで育てた草花は元気で強い!ピットを使えば種からでも上手に育つ草花

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日当たりや乾燥などちょっとした変化に影響を受けやすい草花の生長。でも種から発芽して苗が生長し咲かせた花への感動は言うまでもありません。ビオラパンジーなど種から花を咲かせるときはピットを使うと、丈夫で綺麗に花を咲かすことができます。

ピットとは…

ピットとは種を発芽させて発芽後の苗を順調に生育させるための園芸の方法です。卵ケースの1個分の穴の大きさくらいの育苗鉢が何個も連結して並んでいるセルトレイを用いて種を発芽させて苗を作ります。
ここでできた苗をピット苗といいますが、草花の種は小さいものが多いので、そのような花を種から育てる場合はピット苗を作って、仮植えして育った苗を花壇や植木鉢に定植します。セルトレイは園芸用品店やホームセンターで販売されており、購入するのも簡単です。また少しだけ種まきする場合は、卵ケースもセルトレイの代用に使えます。

ピットで育てるのに向いている草花

ピットで種まきから苗を生長させる代表的な草花というと、春におなじみのビオラパンジーなどです。種がとても小さいのでピットで種を発芽させて苗を育てて花を咲かせます。ピット苗は一年草の草花がほとんどです。
春 (3~5月頃) に種を撒き夏から秋に花を楽しむ種類には、マリーゴールドサルビアペチュニアなど、秋(9~11月頃)に種を撒いて、冬から春に花を楽しむ種類には、ビオラパンジー、葉牡丹、デージーなどがあります。

ピットで上手に苗を育てるコツ

種が小さな草花はピットで仮植えし苗を育てて、育った苗を庭や植木鉢に定植すると強くて丈夫な花をたくさん咲かすことができます。ほんの1~3mm程度の種が発芽して葉を付けるのですから、発芽までに注意しなければならない点もありますが、発芽までのポイントに注意すれば、ガーデニング初心者の方でも上手にピット苗を育てることができます。

種を撒いたら土はパラパラかけておく程度でOK!

ピット苗に使う土は万能園芸用の赤玉土腐葉土を6:4程度混ぜ合わせた弱酸性用土を使います。もしくは市販の草花用培養土を使用するのでも構いません。セルトレイに用土を入れて草花の種を1つの育苗鉢に4~5粒撒きます。
ビオラペチュニアなど好光性種子は種を撒いたらパラパラっと軽く用土をかけて種まき終了。深く土をかぶせてしまうと、陽の光が遮られ発芽しません。
もしバーミキュライトなどの保水性や通気性の良い無菌の用土があれば、それを種の上にパラパラっと覆土するのでも構いません。反対にベニバナやユーカリなど暗くならないと発芽しない嫌光性種子は種まきしたら5mmほど種の上に土を覆っておきます。

水やりは霧吹きで!

上手に種を発芽させるためには、発芽までは直射日光や雨の当たる場所で管理するのは厳禁です。また土の量が少ないので乾きやすいため、水を切らさないようによく水を施すようにしましょう。
水やりはじょうろで施すのではなく、霧吹きを使うのがおすすめです。ピット苗を育てる草花のほとんどの種はとても小さいです。たとえばビオラなどは1粒の種はほんの1mm程度です。
じょうろで水を与えるとせっかくまいた種が流れてしまう可能性があります。霧吹きで用土が乾かぬようにこまめに水を施します。

発芽したら間引く

草花の種類にもよりますが、たとえばビオラの場合は20℃前後で発芽します。
秋に種まきする草花で冷え込む日が続くような場合は、ビニール袋や専用の温室効果のあるものをピットにかぶせて保温効果をあげると発芽を促すことができます。
一般的に種を撒いてから1週間程度で発芽します。発芽したら直射日光の当たらない明るい場所で生長させます。本葉が5~10枚ほどついてら、育苗鉢の中に1~2本の苗を残してほかは間引いてしまいます。

ピットから鉢上げする時のポイント

ピット苗が生長し鉢上げするときは、そのまま植木鉢や庭に定植するのでも構いませんが、ピット苗を一度、直径9cmのビニールポットに移してさらに苗を育てて定植すると、より強い苗になり丈夫に育てることができます。
ビニールポットには市販の培養土を使用するのが便利です。赤玉土を使う場合は腐葉土ピートモスを混ぜて使います。ビニールポットの縁から1cmほど下まで用土を入れます。水を与えた時に水がたまるスペースを1cmほどあけておくのがポイントです。そして根を傷つけないようにピット苗をビニールポットに移し鉢上げします。 ビニールポットに鉢上げしたあとは十分に水を与えますが、そのあとはあまり水を与えすぎると根の生長が悪くなるので、用土が乾いたら水を与えるようにし、風通しの良い日光の当たる場所で管理します。鉢上げして10日目くらいに暖効性肥料を与えると育ち方が早くなります。肥料は与えすぎても生長を止めてしまうので気を付けましょう。そして苗がしっかりしてきたら鉢や庭に定植します。 ピット苗をそのまま鉢や庭に定植させるのでも構いませんが、その時も鉢上げしたときは水をたっぷり施しますが、そのあとは土が乾いたらたっぷり水を与えるだけで構いません。肥料もビニールホットに鉢上げしたときと同様です。植木鉢に直接鉢上げする場合は、まだ苗は小さいので、小ぶりの鉢か浅い鉢に鉢上げしましょう。そのわけは根がまだ大きくないのに大きい鉢に鉢上げすると、 水の吸収が悪くなり根詰まりしてしまう可能性があるからです。

ピットを使って花草を種から自分で育ててみよう

草花の種はとても小さいものがほとんどなので、種から生長させて花を楽しむためにはピット苗を作り、定植するのがおすすめです。ほんの1mm程度の種から咲かせた花への感動は計り知れません。あなたも種から綺麗な花を咲かせてみませんか。

監修:Toshie.s
植物の成長はあわただしい毎日を癒してくれます。
ビオラが店頭に並び始める時期になると、毎年購入して寄せ植えを作っていたけれど、ある年から種を採り春に種まきして増やし続け、今では自宅で育ったビオラでクリスマスの寄せ植えを作成。
種から育てた花々に植物の生命力を実感し、それが自分のパワーになっている今日この頃です。夏野菜のキュウリやトマト、冬は白菜、園芸って楽しいですよ。近年人気の多肉植物の不思議な成長にはあっぱれです。そんな園芸の楽しさを皆さんにお伝えできれば幸いです。

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