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夏の部屋で垂らしても楽しめる【シダ植物】の育て方とオシャレなアレンジ法!

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多肉植物が最近流行っていますが、シダ植物も手入れがしやく、室内で育てやすいため人気です。最近ではオシャレな種類も多く、さまざまなアレンジも増えてきてオススメです。

特に夏にシダ植物は、玄関や壁や浴室で涼やかな気分をもたらしてくれたり、アジアンな雰囲気を作ってくれたりするオシャレさがあります。

上手な育て方とオシャレなシダ植物の種類についてのご紹介とアレンジ法をピックアップします。

シダ植物って?意外と知らないシダ植物のこと

シダ植物は、植物の系統学的に言うとコケ植物と種子植物との中間に位置する植物と言えます。
コケ植物との共通点は胞子で繁殖する点です。多くが高温多湿を好み、半日陰で管理できますので、室内で育てやすい植物です。スプレーなどを用意して頻繁に葉水を与えることで育てることができます。

ただ、それでも意外と水を遣りすぎて、根腐れをしてしまうことがあります。シダ植物と言えども、きちんと育てるには常に土が湿っていないように注意することが必要です。また、観葉植物ほど肥料が必要のない物が多く、肥料を遣りすぎて根焼けしたということがないように注意するのが育てる際の注意点です。液肥をあげる程度でいいと言われます。エアプランツは、パイナップルの近縁種にあたる、ブロメリア科のチランジア(ティランジア)属の植物で、一般的にチランジアとも呼ばれます。

原産地は、北アメリカ南部~南アメリカと幅広く生息し、雨の少ない砂漠から、日差しが少なく、絶えず雲や霧のかかる湿度が高い雲霧林で、岩石や樹木に張り付いて生活し、なんと600以上もの種類が存在します。

「葉水」って実は不思議!?

このシダ植物にとって頻繁に行う必要のある「葉水」について少しご紹介します。文字通り、葉っぱに霧吹きで水を遣ることですが、なぜ根に水を遣るだけでなく「葉水」をするのでしょうか。考えたことがありますか。実に考えると不思議です。

実は植物は根からだけでなく、葉っぱや花びらからさえも直接水を吸い込むことが出来る力を持っています。特に熱帯雨林などの植物にその力が強いとされています。なぜなら、熱帯雨林は空気中の湿度が高いので、その空気中からうまく水を得るように葉から水を得る能力も発達していて優れた力を持っているのです。

シダ植物もあんなに多くの葉を生い茂らせ、空気中から水分を得ています。シダ植物の姿を見ると私達は熱帯雨林のジャングルを思い起こしますよね。

葉水って、「私達の肌のための保湿」と同じ!?

「葉水」を考えるときに、女性の肌と同じと思って考えて頂ければいいと思います。冬は乾燥するから、葉から水をあげるということが大事で、室内で冷暖房が効いている場合も空気が乾燥しますので、葉から水分がどんどん抜けていきます。

常に乾燥はしていますので、「葉水」をしたほうが植物の健康のためにいいということになります。植物の種類にもよりますが……。特にシダ植物にとっては、冬の乾燥と寒さ対策のために「葉水」が重要なのです。

シダ植物の魅力って?

シダ植物は胞子で増えますので、花が咲いて種ができないのが特徴です。また、その葉っぱには特徴があって、茎にそって直接曲面状の小さな葉が数多く連なって付いています。その葉の形もギザギザと波を打っていて、立体感があったり複雑で不思議な形をしています。

独特な葉の形が魅力的で雰囲気を持っています。また、葉の多さが熱帯や亜熱帯的の生命力を感じさせてくれます。

以前はシダ植物と言うと、「和」というイメージでしっとりと植えられているものを見る雰囲気だったのですが、今ではどのようなインテリアにも合うオシャレな観葉植物として人気です。亜熱帯感もいい魅力となっています。

4億年前の最古の植物で、今やエコ・プランツ

実は、シダ植物は世界最古の4億年前からある植物で種類の多さも群を抜いていて世界に約10000万種あります。
日本にも700種類が分布していると言われています。実は、山や庭などどこにでもあるシダ植物ですが、空気清浄能力や蒸散作用にも優れていて、住宅問題にもなっている「ホルムアルデヒド」の除去もできます。

現代の私達の家にも嬉しい「エコ・プランツ」の役割も果たすのです。家の中で育てるにはぴったりです。

そんな中から、人気のシダ植物は……

そんな多くの種類のシダ植物からいくつかご紹介いきたいと思います。

「プテリス」は、細かくギザギザした形の葉っぱが美しくて最近人気で、黄緑色から白色まで様々な葉の色の種類があってきれいです。お部屋の雰囲気にあわせて葉の色も選んだりできる嬉しい種類と言えます。直射日光を避けた明るい日影に置くのが理想です。

浴室で育てたいグリーン!

シダ植物を浴室で育てたいと思っている人には上の写真の「ツディ」や「アジアンタム」がオススメです。

既に多くの人が浴室で楽しんでいる種類だと思いますが、浴室にグリーンがあるだけで、バスタイムがリラックスできて癒されます。
シダ植物でしたら、浴室の窓辺などに置いておけば育ちますし、乾燥に弱い性格ですので湿気が多い浴室には相性がいいピッタリなグリーンです。ただし、「ツディ」も直射日光に当てると葉が日焼けをしてしまいます。

「アジアンタム」という種類の語源を知っていますか?ギリシャ語の「アディアントス(濡れない)」が由来で葉っぱがよく水をはじくことから名前が付いています。かわいくて細かくて薄い葉が、みずみずしい印象を受けます。

この「アジアンタム」は実は、乾燥に弱く、日光にも弱く「日陰の女王」という繊細な種類です。ちょっと育てるのが難しい繊細な面を持っていますので気を配って育てる必要があります。

日本伝統の和で楽しむ、夏にもオススメ苔玉アレンジ

「トキワシノブ」などの一年中、緑の葉っぱをしているものは、盆栽や鉢植えで敢えて「和」で楽しむのも最近人気です。
シダ植物は江戸時代から日本で栽培されていて古典園芸植物として親しまれてきました。夏に苔玉を作って植えると風情ある楽しみ方ができます。日本の伝統的な楽しみ方もオススメです。

苔玉に風鈴を付けるなんていうのも日本らしい楽しみ方で、「トキワシノブ」の緑と風鈴の音色と目と耳とで夏を感じることができますね。

こんな楽しみ方もしてみませんか!

吊るして楽しむオシャレ「リコポディウム」という種類は、吊るして楽しむとこんなにオシャレです。
通称「Blue tassel Fern」とも言ったりすることがあり、Tassel(タッセル)というのはカーテンに下がっている飾り房のことを示します。確かにそういう独特な雰囲気のする、下にしなだれる特性のあるタイプです。その特性を活かして最近ではオシャレにインテリアのように飾る人が増えています。

シダ植物をガラスの鉢に入れて飾ってみると、なんとも涼やかで玄関にこんなディスプレイがあると楽しいものです。

特に夏にはおススメのシダ植物とガラス、水の組み合わせです。メダカを飼ってもいいようです。ミクロソリウム(水草)の楽しみ方「ミクロソリウム」というのをご存知ですか。水生のシダ植物の仲間で、とても丈夫で光や肥料が少なめでも育つ品種です。水草として販売されていて石や流木に活着させて育てるというものです。熱帯魚と一緒に水槽に入れて楽しみますが、この水草だけでも楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。

高水温には少し弱いのですが、上の写真は電球を再利用して中に水を入れて飾ったものです。「ミクロソリウム」ではこんな水生のシダ植物ならではの楽しみ方ができるのです。見ているだけでも水草の揺らめきと水の中で輝くグリーンに癒されるインテリアになっています。

いかがでしたか。シダ植物についての育て方やアレンジ法をご紹介しましたが、種類が豊富なだけに、浴室はもちろん、吊るしたり、苔玉にしたり、水の中で楽しんだり多様な楽しみ方ができます。

今までは和のイメージだけと思っていた方もこんなにオシャレな楽しみ方があることを再発見していただけたのではないでしょうか。この夏にぜひ試していただきたいシダ植物のグリーンとしての魅力的な取り入れ方です。さまざまな種類の特性に合わせてジャングルの雰囲気やアジアンにまた和の雰囲気などで自在に楽しんでみませんか。

はじめてのグリーンライフはシダ植物で。窓のないトイレでもOKなシダ植物

シダ植物”と言うと、じめじめとしてうす暗い森深くにうっそうと茂っているグリーンのイメージが強いので、育てる植物というよりは、自然の中で目にする植物と思っている方が多いかも知れませんね。「野に置け蓮華」というように、家に置いても育たないと思われがちですが、手間のいらない丈夫で育てやすい植物なので、はじめて育てるグリーンとしても特にオススメです。

日当たりが嫌いだからずっと室内で育てられる

シダ植物は、イメージ通り、日陰を好みます。日当たりに出した方が枯れやすいので、ずっと室内栽培できるインテリアとしても最適です。窓のないトイレや浴室でも問題なく育てられる植物です。じめじめとした環境を好むので、お風呂の高温多湿にすぐ馴染んでくれます。

他の観葉植物は日当たりが悪いとどうしても成育が悪くなりがちですが、シダ植物にはそんな気遣いはいりません。画像のアジアンタムは繊細な観葉植物ですが、シダ植物なので丈夫で育てやすく、人気があります。

ワラビ・ゼンマイ・コゴミ・ツクシもシダ植物

早春の香りを食卓に届けてくれる山菜の、ワラビ・ゼンマイ・コゴミ・ツクシ(スギナ)も、実はシダ植物です。葉っぱが茂ってかわいらしく、食べてもおいしく育てるにも手間がかかりません。水切れにさえ注意すればOKという夢のようなグリーンです。

コゴミは、クサソテツの新芽のことを言います。ワラビやゼンマイと違い、あく抜きの必要がありません。苗を育てて、大きく育ってきたらちょっと分けてもらってササッと炒めておつまみにする……夢のようですね。でも、丈夫なシダ植物なら、挑戦してみる価値ありですよ。

苔球にぴったりのシノブとトキワシノブ

苔球として古くから栽培されているシノブ。シノブは日本原産で、秋に紅葉して冬は葉を落としてしまいますが、春になるとまた芽を出してくれます。

これに対して、台湾原産のトキワシノブは常緑なので、ずっとグリーンのまま。扱いやすいこともあって、トキワシノブのほうが主流になりつつあります。

どちらのシノブも猫じゃらしのようなふさふさの根が特徴的です。苔球は中心部が水切れしやすいので、水を入れたバケツに苔球部分を気泡が出なくなるまでつけて水遣りすると失敗しにくくなります。

水切れしてチリチリになってもリカバリーすることも

水を好むシダ植物は、多少の水切れには耐えられますが、水が不足してくると、葉がちりちりになってきます。乾燥度合いがひどくなると、全体がちりちりに。このちりちりになった葉は水をやっても元気になってきません。ダメになったところを切り落とすようにします。

水が深刻に不足し、ほぼ全部がちりちりになってしまっても、あきらめるのはまだ早いのがシダ植物です。水をあげているうちに、新しく葉が茂ってきて、何事もなかったかのようにリカバリーすることもあります。

1週間程度ならお留守番もラクラク心配なし

植物を育てていると、旅行などで長期不在にするとき、どうやってお留守番をさせるのか、とても悩みます。こんなときに心配なく出かけられるのがシダ植物のいいところです。水不足にさえならなければ、問題なくお留守番をしてくれます。

1週間程度であれば、鉢皿になみなみと水を入れておきましょう。もっと長くなる場合はバケツを利用するなどして、多めの水に浸けておきます。夏場、10日も放置すると水が腐ってくることもありますが、シダ植物そのものは元気に留守番をしてくれます。

もちろん帰宅後は水を捨てて、しっかり余分な水を切り、通常の栽培状態に戻します。

シダ植物は繊細な小さな葉のものばかりのイメージもありますが、画像のビカクシダやタニワタリなど、大型の葉のものもあります。

花が咲かないから肥料も花殻つみも不要

シダ植物は花を咲かせず、種をつけません。花が咲かないから花殻つみもすることはありません。世話と言えば水遣りとちりちりになった葉を取り除くくらいで、病害虫もほとんど付きません。

肥料が多いと逆に生育が悪くなり、全く肥料をあげずに水だけで育ててもちゃんと育ちます。植え替えも、あまりに窮屈そうであればしたほうがいいのですが、気にせずそのままにしていても育っていきます。

植え替え適期は5~9月のものが多いのですが、冬が最適の品種もあります。丈夫な植物なので、多少時期がずれていても問題なく育ちます。

画像のダバリアはマレーシア原産の常緑のシノブです。

難しいというけれど、ひょっこり生えてくることも

室内で育てているシダ植物から胞子が飛んで繁殖するのは非常に難しいと言われていて、増やすには株分けが一般的ですが、じめじめとした土が近くにあれば、そこからひょっこり芽を出すことがあります。

アジアンタムを育てて15年ほどになりますが、日常置き場所が2m以上離れているのに、シクラメンの鉢からアジアンタムが3度ほど芽を出しました。めったにやらない底面給水の底の水を入れ替えたときに、たまたま近くにアジアンタムを置いたためと思われます。

土を大きくえぐるようにして株を取り出して育てたところ、新しいアジアンタムの鉢植えになりました。他の観葉植物からは生えてきたことはありません。同じように底面給水で栽培するセントポーリアなら、近くに置くと芽を出すかも知れません。

まとめ

シダ植物は日陰を好むので、室内栽培に最適の植物です。水不足になると葉がちりちりになってしまうので、水切れに注意しましょう。肥料を多く与えると、逆に生育が悪くなるので、肥料はできるだけ控えめに与えるようにします。

病害虫にも強く、育てやすいので、はじめて育てるグリーンとしても失敗しにくいのでオススメです。

シダ植物の育て方は簡単?意外と繊細?

シダ植物は、涼しげな印象を受け、最近ではオシャレな種類も多いため、育ててみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。シダ植物を育てるのは簡単と言われますが、実際にはどうなのか気になりますよね。

育てる際に注意をしなければいけないことなどをまとめてみました。もっとシダ植物について知って、その魅力を感じてみませんか。

シダ植物の種類はたくさんあって多様?  

そもそもシダ植物と言った場合に、どんな植物を思い浮かべるでしょうか。葉っぱがうっそうと茂った独特のイメージを想像するのではないでしょうか。一概にシダ植物と言っても、水辺で見かけるものや見た目、育て方などさまざまで、胞子によって増えていくのが最大の特徴と言えます。

シダ植物は、「シダ植物門」と「ヒカゲノカズラ植物門」の2群に大きく分けられます。「ヒカゲノカズラ植物門」には、ヒカゲノカズラ類・イワヒバ類・ミズニラなどのようなものがあります。

シダ植物門」にも多くの種属があり、実に多様です。シダ植物の誕生の長い歴史からさまざまな形態の種族があるのが特徴ですが、主にシダ植物として知られているのは「シノブ科・シノブ属」の植物です。このなかにはリュウビンタイ科やウラボシ科なども含まれます。

シダ植物の育て方は簡単?

一般的なシダ植物の多くは、高温多湿を好みます。育てる場合も、水をよく遣ることが大事です。スプレーなどで葉水をよく遣って育てるのがシダ植物のコツです。湿度60~70%といった多湿を好みますので葉水を頻繁に与えることで元気に育つ植物です。

夏は1日に何回か水遣りを行う必要があります。ただ、シダ植物の水遣りも根腐れには注意が必要で、土が乾いたら水をたっぷり遣るというのがやはり原則と言われています。

また、シダ植物は山あいなどで自生しているのを見かけますが、寒さにはある程度強い植物です。ただ、よく知っているシノブ科・シノブ属の「トキワシノブ」などは寒さに弱く霜に当たると枯れてしまいます。霜に当てないように注意が必要な種類でもありますが、なかには寒さに強い品種もあり、暖かい地方では冬越しもできます。水をたっぷり遣って根腐れだけに注意すれば初心者にも育てやすいシダ植物です。

最近はシダ植物が空気清浄能力があると言われたり、また水分が好きなシダ植物が葉の蒸散作用によって室内の湿度環境を良くすると人気となっています。

また、シダ植物と言えば、半日陰でうっそうと生えていると言った印象が強く、日陰でも大丈夫な育てやすい植物です。室内、特にお風呂場やトイレで育てている人も多くいますよね。

人気の「アジアンタム」や「ツディ」は繊細?

シダ植物観葉植物のなかでも優しい感じで人気がある植物と言えば、例えば、「アジアンタム」(ワラビ科)は、細かな小さなかわいい葉が人気です。

育てるのは楽なのですが、葉が直射日光に当たると日差しで焼けたようになるので注意も必要です。室内でも直射日光の当たらない所に置きます。その点、トイレや浴室は直射日光があまり当たらずオススメです。

また、風通しに気を付けて育てることも大事です。花言葉は「繊細」「天真爛漫」「無垢」「上機嫌」「無邪気」などとなっている「アジアンタム」は、葉っぱが葉焼けしないように直射日光に当てないようにするなど、少しだけ繊細と言えるかもしれませんね。

最近、シノブ科の「ツディ」も西洋的な雰囲気を持ったおしゃれなシダ植物として室内によく飾られています。グリーンが一杯の部屋を目指す場合などにこの「ツディ」をたくさんぶら下げてみるのもいいのではないでしょうか。

「ツディ」は、「西洋タマシダ」の園芸品種で、半日なたを好みますので、明るい10度以上の温度の室内が適しています。直射日光を避けて風通しのいい所で育てるのがコツです。春~秋にかけてよく水を欲しがりますので、葉水をよくあげないと葉っぱがカラカラになって茶色になって枯れたようになります。

そんな様子から「ツディ」は弱く育てにくいとも実は思われるシダ植物です。しかし、葉水をしっかりやることで上手に育てられます。春~秋にかけてしっかり水を遣り、冬は水を控えることを覚えておけば「ツディ」も育てやすい植物です。

シダ植物を育てるコツを覚えて

いかがでしたでしょうか。シダ植物は、育てやすい植物ですが、直射日光を避け、明るい日影に置くように注意をすることも必要です。また、高温多湿が好きですので、水を切らさないようにすることも大事です。特に夏場などは水遣りを一日何回も葉水で遣ります。

そうしたコツを覚えることでシダ植物も簡単に育てることができます。グリーンをたくさん部屋に置いて雰囲気のある部屋作りを目指す人にとって室内で育てることができるシダ植物はとても嬉しい植物です。

「ツディ」など明るいグリーンのシダ植物を部屋に茂らせて雰囲気を出すのもいいでしょう。マンションなどの乾燥し過ぎる部屋には湿度管理として育てるのもおすすめのシダ植物ではないでしょうか。

寄せ植えで楽しむシダ植物もいい!

シダ植物って葉っぱがたくさん茂っていて涼しげな雰囲気をもたらしてくれる植物ですよね。特に暑い夏などには育ててみたくなる植物です。

庭や部屋をジェラシックパークのようにするなど雰囲気を演出したいと思っている人も多いのではないでしょうか。

シダ植物は種類によって葉の形も様々で葉の緑の色合いも濃いグリーンからライトグリーンと実に多彩です。そうした多彩さを楽しむためにシダ植物寄せ植えを楽しんでみるのもおすすめです。
これまではシダ植物と言うと和のイメージがありましたが、洋風のイメージでもオシャレに明るい雰囲気で楽しんでみることもできます。

シダ植物の寄せ植えのコツは?

半日陰や室内で寄せ植えを育てる場合に、シダ植物をメインにした寄せ植えをすると、あまり日当たりを気にせずにすみます。シダ植物のみの寄せ植えでも葉っぱの形や色が違うものがいろいろありますので、それらを組み合わせて寄せ植えを作ると素敵です。

例えば、シダ植物の中でも小さくてかわいい葉が一杯の人気の「アジアンタム」に葉が大ぶりのシダ植物「ドリオプテリス」を一緒に寄せ植えにすると、葉っぱの雰囲気の違いを楽しむことができます。「ドリオプテリス」は、鳥の羽のように大きな葉っぱで光沢のある葉っぱが涼しげな印象です。

また、「タマシダ」「ヤマヤブソテツ」「ベニシダ」「ホラシノブ」「イノモトソウ」「オニヤブソテツ」の6種類を寄せ植えにしたりすると、まさに小さなジェラシックパークの世界となります。「タマシダ」は細長い葉っぱが上から垂れ下がり涼しげな様子を感じることができる種類です。「ヤマヤブソテツ」「オニヤブソテツ」は、シダ植物門オシダ科ヤブソテツ属で葉っぱが太目で同じシダ植物です。葉っぱが印象的なシダ植物を集めると元気な感じの寄せ植えができるのではないでしょうか。

また、とにかく爽やかさを印象づけたい寄せ植えならば、「タマシダ」「イノモトソウ」「ホシダ」などの細長い葉っぱ同士を3種類で寄せ植えにするとよりシダ植物らしい雰囲気になります。夏にオススメの涼しげな雰囲気の寄せ植えは、お風呂場などに置いても素敵です。

「ヤマヤブソテツ」「イノモトソウ」「タチシノブ」「ホウライシダ」「トラノオシダ」を寄せ植えにすると、繊細な葉っぱを集めた雰囲気になります。山肌で風にそよぐより自然で優しげな雰囲気の寄せ植えといったイメージです。

さらに、「イノモトソウ」「イワヒバ」「クラマゴケ」「トウゲシバ」の4種類を寄せ植えにすると、同じシダ植物でも葉の色も形も異なる「イワヒバ」やコケ植物に似ている「クラマゴケ」などを加えることで多彩な魅力が味わえます。シダ植物の中には、これもシダ植物といったものもあり、多種多彩な魅力を感じる寄せ植えもいいのではないでしょうか。

寄せ植えの注意点はある?

シダ植物は水遣りが大切なので寄せ植えをする場合は、シダ植物だけで寄せ植えにするかもしくは、シダ植物だけによく葉水をスプレーで遣るように注意をすることが必要です。同じように水が好きな植物寄せ植えにするのが一番オススメです。

また、シダ植物は、直射日光は苦手ですので、直接当てないような場所で寄せ植えを楽しみましょう。高温多湿が好きなシダ植物は、寒さが苦手な種類も中にはあります。「西洋タマシダ」の園芸品種の「ツディ」などは、10度以上の室内温度が必要ですので冬の温度管理も大切です。

シダ植物は種類がとにかく多く、シダ植物同士で寄せ植えにしても雰囲気の違いを楽しむことができるのも魅力です。多彩な葉っぱの形や大きさ、色の違いが楽しんでみましょう。寒さに対して弱い種類には気を付けて寄せ植えをいろいろ試してみるのもいいのではないでしょうか。

シダ植物の新しい楽しみ方は?

また、最近は、不思議な形の鹿の角のような形の葉っぱをした「ビカクシダ」なども珍しいシダ植物として人気です。鹿の角のような形の大きな葉っぱは、明るいライトグリーンをしていて、垂れ下がる様子がとても野性味があって個性的です。

樹木に着生している特徴的なシダの仲間で、アフリカやマダガスカル、オーストラリアなどの南国のイメージがある種類です。その変わった姿からコウモリランとも呼ばれています。

この「ビカクシダ」の個性的な所は、その見た目だけでなく仕立て方や育て方にも特徴があります。鉢植えや苔玉といった通常の仕立てだけでなく、「板づけ」といった飾り方もできることです。樹木に着生する特徴を活かし、株を板・流木・板などに着生させた形で育てます。板のまま壁に掛けたり吊るしたりして楽しむことができます。

最近はこうしたオシャレな楽しみ方が流行っている「ビカクシダ」です。実際に「板づけ」を育てる場合には、乾きやすいので水をしっかり遣るようにします。不思議な楽しみ方をしてみませんか。

シダ植物の奥の深いさまざまな楽しみ方を寄せ植えや新しい楽しみ方で味わってみてはいかがでしょうか。

お風呂でトイレで。シダ植物を楽しむ

シダ植物は高温多湿の日陰を好む植物なので、室内が暗いから植物の栽培は無理と思っているような人にぴったりです。
お風呂場は水が豊富にあり、バスタイムに水遣りもできるので、グリーンにあふれたバスタイムが楽しめます。
長期不在のときも、ほかの観葉植物よりも根腐れしにくいので、水を入れた容器に入れておくと10日くらいはお留守番できます。「サボテンも枯らしてしまう」ような人にこそオススメ。そんなシダ植物の魅力と楽しみ方をご紹介しましょう。

インドアグリーンに最適「シダ植物」

シダ植物は明るいところでも育てられますが、直射日光が好きではないので、室内栽培にぴったりです。水がとても好きな植物でもあるので、湿度が高かったり暗かったりする、普通の観葉植物を育てるのにあまり向いていないようなお風呂やトイレで育てるのに適しています。

日当たりが悪くても葉色が悪くなってしまうようなこともないし、水の遣りすぎで枯らしてしまう心配も少ない植物です。観葉植物というと連想されるような植物とは性質も少し違っていて、形も個性的なので、存在感のあるインテリアプランツになります。

シダ植物とコケは同じ仲間?

シダ植物」というと、うっそうと葉が生い茂ったジャングルなどのじめじめとしたところに生えている下草のイメージがあります。カビと共生していそうで、コケとシダは仲間同士に思えますね。

シダ植物は葉・茎・根があり、根から水分を吸収して、葉っぱで光合成します。種でなく胞子で増え、花が咲かないものが一般的。

これに対してコケは、葉・茎・根の区別がなく、光合成もしますが、全体で水分や養分を吸収しています。同じ仲間のように思えますが、シダ植物とコケは別の植物になります。

シダ植物の置き場所

シダ植物はじめじめとしていて、温度も温度も高いところが大好きです。お風呂場などは最適な環境と言えます。直射日光は嫌いですが、光合成をするため光が全く必要ないわけではないので、できれば窓のあるお風呂かトイレで育てるのに適しています。

窓のないお風呂やトイレでも育てられますが、長期不在のときは長期間、蛍光灯の光すら当たらないことになってしまうので、長期不在の期間中だけは窓から日光が多少差し込むような場所に移すようにしましょう。

シダ植物の水遣りと肥料

シダ植物はイメージ通り、水がとても好きなので、乾燥しないように冬以外は1日1回以上は水遣りをし、ときどき葉にシャワーの水をかけてあげましょう。霧吹きよりシャワーの方がゴミやほこり、虫などが取り除けます。

シダ植物は土が乾いてくると枯れ始めてしまうので、冬でも水遣りは欠かせませんが、夏場ほど土が乾いてはこないので、2・3日おきに土の状態を見て水遣りをしましょう。冬に地上部が枯れてしまうものもありますが、表面の土が乾いてしまわない程度に水遣りを続けます。

シダ植物は花も咲かないので、肥料も少なめでOKです。樹木などのように肥料を与えればぐんぐん伸びていくというわけでもなく、品種ごとに大きさは違いますが、ある程度の大きさになったら縦方向の伸びはほぼなくなり、穏やかに葉数が増えていきます。仮に1年間一度も肥料をあげなかったとしても、枯れたりひょろひょろになったりしません。

シダ植物を植え替えるには

シダ植物を長く育てていると、鉢のなかが根でいっぱいになってしまうことがあります。鉢の大きさにもよりますが、成長が穏やかなので、植え替えのスパンは3年以上あけることが可能です。

鉢から外して、傷んだ根を手で取り除き、新しい鉢に新しい土で植えつけます。鉢に余裕があるなら同じ鉢でも構いません。土にはふかふかした観葉植物用の土を使います。植え替え後は鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水遣りします。

インテリアにぴったりのオススメシダ植物

高温多湿を好むシダ植物は水気が多いお風呂やトイレで育てるのに最適です。特にお風呂場は水が豊富にあり、湿度も温度も高いので、他の植物なら適さない環境でも、シダ植物にはぴったりになります。

アジアンタム

さらさらと風に揺れる薄い葉に独特の雰囲気があるアジアンタムは、インドアグリーンとして、人気のあるシダ植物です。胞子で増えることはほとんどなく、株分けして増やすのが一般的ですが、環境が合えば胞子でも増えます。

水切れになると葉がちりちりになり、水をあげてもその葉はリカバリーしませんが、全体の葉がなくなって剣山のようになってしまっても、枯れたとあきらめず水をあげているうちに、たいていは元通りになります。

カンガルーファーン

正確には「ミクロソリウム・ディベルシフォリウム」という長い名前がありますが、カンガルーファーンの別名でも呼ばれています。カンガルーファーンは、アクアリウムなど水のなかでも育てられますが、普通の植木鉢で育てることもできます。ミツマタに分かれた波打つ葉が特徴的です。

伸び始めは細いゼンマイやわらびのようですが、伸びてくると枝分かれのない波打つ葉になり、葉が大きくなってくるとミツマタになってきます。株もとにモコモコの活着根を出し、そこからどんどん新しい葉が伸びてきます。

シノブ

パソコンで版は無料ですが、スマホ版は1日1局だけ無料です。スマホ版では課金する必要があります。

クサソテツ

春先に出てくる若芽「コゴミ」はアクの少ない山菜として人気があります。コゴミは太くてつるんとした蕨のような形をしていますが、葉っぱが伸びてくると50cmくらいある大きな葉になります。

お正月に使う裏白のような巨大な葉っぱがユラユラと揺れる姿が愛らしいシダ植物です。育てると春の新芽を味わうこともできます。全部収穫してしまうと株が充実しないので、ある程度収穫したら葉っぱを育てます。

まとめ

シダ植物は直射日光が苦手なので、インドアグリーンとして、お風呂やトイレなどで育てるのに最適です。シダ植物は水を好む植物なので、いつでも水遣りしやすく水が豊富にあるお風呂は特に生育にぴったりの場所になります。

シダ植物は光合成をするので、窓のないお風呂やトイレで育てる場合、長期不在の場合は多少日光が差し込む明るい場所に移しておきましょう。

長期不在時は水を張ったトレーに鉢ごと入れておくことで長くお留守番ができます。乾燥を好む観葉植物に比べると、根が水中にあっても長く耐えることができます。
シダ植物は日陰を好むので、室内栽培に最適の植物です。水不足になると葉がちりちりになってしまうので、水切れに注意しましょう。肥料を多く与えると、逆に生育が悪くなるので、肥料はできるだけ控えめに与えるようにします。

病害虫にも強く、育てやすいので、はじめて育てるグリーンとしても失敗しにくいのでおすすめです。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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