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宿根草と多年草の違いは?宿根草の世話の仕方は?

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園芸店に行くと「宿根草」や「多年草」という表示がしてあると思いますが、「宿根草」と「多年草」にはどのような違いがあるのでしょうか。
購入する際の目安としてそれらの違いをはっきり知っておきたいものです。「一年草」はわかっても「宿根草」と「多年草」の違いについては曖昧なことも多いと思いますのでまとめてみました。

「宿根草」とは?

宿根草」というのは本来どういう意味でしょうか。文字からすると根がずっと宿る、ずっと根はあるという意味ですよね。地上部が枯れても根は生きていて来年も育つ植物のことを意味します。生育期に適さない冬などには地上部がなくなってしまいますが、ちゃんと根は残っていてまた春などになると元気に育ちます。

ただ、ともすると枯れてしまったのではないかと思ってしまい、世話をしないでいると本当に枯れてしまった経験はありませんか。また、まだ生きているとはわかっていても水遣りをどの程度やっていいのか地上部がほとんどないので観察できずに水遣りのタイミングがわからなくなることもありますよね。

宿根草」と同じような意味で使われるのに「多年草」という言葉がありますが、「多年草」とは一体どう違うのでしょうか。

「多年草」とは?

多年草」とは「一年草」に対して言われる言葉で、一年でなくなってしまうことがなく、数年に渡って枯れずにずっと毎年花を咲かせる植物のことをまとめて言ったものです。

多年草」の中に実は「宿根草」もあり、根だけが残って次も育つものを「宿根草」と区別しています。常緑で地上部もずっと枯れずに残っているものがある「多年草」に対し、「宿根草」を区別したものと言えます。

また、ある時はそう言った地上部が枯れない物だけを「多年草」と呼ぶこともあります。その際には、「一年草」「宿根草」「多年草」の3種類の分けられることになります。また、「球根植物」や「二年草」などもあります。

ただ、こういった言い方による分け方も原産地では「宿根草」であったり、「多年草」の植物であったりしても、日本の気候や育てている場所によって1年で枯れてしまうこともあることを知っておく必要があります。

宿根草」だから「多年草」だからと安心していると枯れてしまう事も時にはありますよね。

「宿根草」の性格は?

宿根草」は生育するうえで苦手な気候の季節 (冬や夏) などには休眠状態になって根だけになるという性格と言えます。そうやって苦手な季節を乗り越える工夫をしている植物ですので、その休眠時期には肥料を与える必要もないものです。

ただ、水遣りにだけは気を付ける必要があり、乾燥し過ぎにも過湿になり過ぎにも注意する必要があります。水遣りの目安になる地上部がほとんどない状態なので把握がしにくくなります。

宿根草」は、地上部が枯れることで自ら寒さ対策を取る植物と言え、逆に考えれば、こちら側があまり寒さ対策について気にする必要がない植物でもあります。自ら防御策を取る植物という事ができます。

逆に地上部の葉っぱがずっとある「多年草」の場合に私達が寒さなどに注意をしてあげなければならないことも多く、冬に弱いという特徴があることがよくあります。

「宿根草」の世話の方法と庭の計画は?

また「宿根草」を植える場合に考えることは、ずっと植えっぱなしでもいいので、最初から3年位経ったらどんな風に増えるのかを想定して庭に植える必要があります。

さらに「宿根草」の場合は、ずっとそこに咲き続けると考えられますので、最初に植える時に植物の草丈と開花時期をよく把握しておくことも大事です。

それによって長い目で見て庭の植え付けの計画を立てていきます。この位の草丈に成長し、それが一帯に増えたらどうなるのか、また、いつの時期に咲く花が沢山増えていくのか、枯れる時期はその辺が広く枯れてしまいますのでどうしたらいいのかと言ったことも考えて植え込みます。

つまり、花がない季節や葉が枯れる季節などを見越して「宿根草」同志で花の時期が異なるものを組み合わせて近くに植えるか、その時期に花を咲かせてくれる「一年草」などを一緒に植えることでとてもいい組み合わせになります。庭に絶え間なく花が咲くように演出するようにします。

寄せ植えでの「宿根草」「多年草」と「一年草」の組み合わせは?

寄せ植えなどにおいても、植えっぱなしでいい「宿根草」や「多年草」をベースに植えて、周りには品種も多く、華やかな花色が多く花の時期も長い「一年草」を植えて彩るようにします。そういった寄せ植えが長く花を楽しめる寄せ植えのベストだとされています。

季節ごとに一年草は入れ替えていくことにし、ずっと植えている「宿根草」「多年草」を基本にしていくという寄せ植えのやり方です。「宿根草」「多年草」の種類と「一年草」の両方を植えることが寄せ植えの基本の植え方と言えます。

株分けをしながら増やす楽しみ

そして、植えっぱなしでいいとは言ってもあまり長い間そのまま植えておくと株の元気がなくなってくることがあります。数年ごとに株分けや植え替えをする必要も出てきますが、これらは全て休眠時にやります。こうした「宿根草」の特徴を押さえた上で「宿根草」を育ててみませんか。

宿根草」にはどんどん増やしていく楽しみがあります。初心者でも育てやすい「宿根草」からまずは育てながら、花の絶えない庭や寄せ植えなどを目指してみませんか。

宿根草にはどんな種類がある?

宿根草」は、冬などの寒さが苦手な時期は根だけが残って、地上部は枯れる植物のことを言います。次にまた生育期を迎えると元気な姿を見せてくれるので育てやすい植物です。冬などの苦手な季節には休眠していると言えるものです。こうした「宿根草」と呼ばれる植物にはどんなものがあるのでしょうか。

育てやすいと言われる「宿根草」についてまとめてご紹介します。しかし、同じ品種の中でも「一年草」タイプと「宿根草」タイプの両方があるものもありますので注意をすることも必要です。

宿根草が育ちやすい日本

宿根草」は、その苦手な季節に根っこだけを保ちながら耐え忍ぶ植物です。そして、また生育期になったら元気に育ってくれる植物と言えます。日本の場合には温暖湿潤な気候があり、「宿根草」が育ちやすい環境だとも言われています。

例えば、乾燥地帯の国では、「一年草」や「球根類」の植物が多く育ち、「宿根草」はあまり育ちません。それは乾燥状態が多く、短い雨期にだけ芽を出して花を咲かせるような植物が多くなるからです。短い生育期となり、すぐに種や球根を付ける必要があり、種や球根の状態で次の生育期まで休眠する「一年草」や「球根類」が多くなります。 例として挙げれば日本で古くからある「アサガオ」なども実は熱帯性の外来植物なので一年草で毎年5~6月に種を蒔いて夏に咲いて種を採取しては来年に備える植物となっています。

その一方、温暖湿潤な気候の日本では「宿根草」も多く、古いものでアヤメキキョウ、オミナエシ、シュウメイギクや山野草と呼ばれる沢山の種類の花があります。これらは古くから休眠期には根だけを残し、日本の風土で育ちながら増えてきた植物です。

苦手な時期を休眠して耐える「宿根草」ですが、実はその苦手な時期や気候、好みの場所などもそれぞれの種類で異なります。それらを上手に組み合わせて植えることで「宿根草」だけでもいつも花が咲く庭や寄せ植えの鉢を楽しむこともできておすすめです。

季節ごとに楽しめる「宿根草」

それぞれの季節に花を咲かせる「宿根草」をご紹介すると、
春に花を咲かせる宿根草には、「マーガレット」「芝」「アヤメ」「デルフィニウム」、
夏に咲く宿根草には「スカビオサ」「キキョウ」「オシロイバナ」「ガザニア」「ジギタリス(ゴマノハグサ科)」、
秋に咲く宿根草には「オキザリス」「オミナエシ」「ガウラ(アカバナ科)」「シュウメイギク」、
冬に咲く宿根草には「クリスマスローズ」「シクラメン」「パンジー」「ビオラ」などがあります。冬は特に花がなくなる季節なのでこれらを植えておくと楽しみがありますよね。

これらのようにそれぞれの季節に咲く「宿根草」を揃えることで一年中花が絶えない庭を作ることもできるようになります。しかもずっと放っておいても育ってくれる庭や寄せ植えの鉢などが出来上がります。

下草としても使える「宿根草」

また植えるとそのまま植えっぱなしでもいい「宿根草」は下草などに使うのも便利です。グランドカバーとしても活躍します。「オキザリス」や「ユキノシタ」「リュウノヒゲ(タマリュウ)」「ハツユキカズラ」「ツルニチニチソウ」「アイビー」などはよく育てられています。

またハーブの多くも「宿根草」が多く、「ミント」「レモンバーム」「オレガノ」「フェンネル」「ベルガモット」などはずっと楽しむことができます。

ワイヤープランツ」「セダム」などの観葉植物の「宿根草」も育てるとかわいらしくていいですよね。

「宿根草」の失敗談も

こうして毎年育って自然に増えていく「宿根草」ですが、あまり放っておくと、枯れてなくなったりもしますので注意もいくつか必要です。

成長し過ぎてあまり広がっていった場合には、株分けをしたりする必要もあります。2~3年に一度は株分けをしてあげるのが理想です。

また、「ミント」や「スズラン」「ユキノシタ」などは特にどんどん増えていく「宿根草」と言われていますので、人が手を加えてあげることも必要です。

「宿根草」の冬の手入れ

宿根草」は、寒さが苦手な「宿根草」の場合には冬には地上の葉っぱは枯れてしまうのですが、枯れてしまった葉や枝はどうしたらいいのか、判断に悩みますよね。

枯れてしまった葉や枝は切って、3分の一程度ならば切り戻してもいいでしょう。また、生きているとわかっている葉っぱや枝は色が少し変わっている程度でも残しておきます。ただ、あまり大きく育てたくない場合は、この休眠の時期に沢山切り戻しておくこともおすすめです。

また、休眠時の水遣りについてですが、乾かし気味ではありますが必ず続けていく必要があります。

長く育てたい「宿根草」

宿根草」についてまとめましたが、私達がこれまで育てやすいと感じている植物はあらためて考えてみると「宿根草」がほとんどではないでしょうか。育てやすいのと同時にいつも冬を乗り越えて新しく芽生えてくれるその姿には逞しさを感じます。そんな姿を見るたびに、長くずっと育てていきたいと思います。

下草に、一年中枯れない庭造りやハーブ、観葉植物など、沢山の楽しみ方があります。「宿根草」の魅力を存分に楽しんでみませんか。

毎年花が咲く!宿根草で庭を作る方法と秘訣は?"

宿根草は、毎年植えっぱなしにそのまましていても大丈夫なのが魅力ですよね。次のものを植え替える必要がない点や毎年花などを咲かせてくれる嬉しさもあります。 手間がかからず、いつも花が絶えないなどという庭は素敵です。そんな花や緑の絶えない宿根草を中心とした庭はどうやったら作れるのでしょうか。まとめてみました。

宿根草って?

宿根草とよく聞きますよね。花屋に行くと「一年草」「多年草」「宿根草」などと書かれているのをよく見かけます。1年で枯れてしまう「一年草」はよくわかりますが、意外と「多年草」と「宿根草」の違いについてはわからないことも多いのではないでしょうか。

その違いは「多年草」は、数年に渡って枯れないで残っていく植物のことで毎年花を咲かせたりする植物です。

また、「宿根草」は文字通り根が枯れずに残って次も咲いてくれるものです。生育期が終わると根だけになってしまうのが通常ですが、地上部も枯れない「宿根草」もあります。

つまり「宿根草」は「多年草」の中に含まれるものの一つということになりますが、必ず枯れないということはないので、気候が合わなかったり土壌が合わなかったりいろいろな理由で一年で枯れてしまうこともあり、やはり注意が必要です。

宿根草の魅力って?

さて「宿根草」の魅力について考えると、やはり次の年も根が残ってくれて花などが咲いてくれるという喜びにありますよね。また来年もという楽しみがあります。

一時的に根だけになることはあってもまた来年もきれいな庭が楽しめると思えます。手間のかからない庭が実現できますね。毎年苗を買ってきて植え替えるっていうのは大変でもあり、一度植えておくと次を期待できる庭もいいですよね。

ガーデンニング初心者にもお手入れが簡単でおすすめです。

宿根草の育て方のコツは?

そんな重宝する「宿根草」の育て方のコツはあるのでしょうか。「一年草」は一年で花を咲かせるため生育も早いものが多く、生育期の後は枯れてしまうのでそのままでいいのですが、「宿根草」の場合は枯れた後の管理をすることがちょっとだけ必要です。

暑さ寒さに強いものが多く、根が残る「宿根草」ですが、「非耐寒性」や「半耐寒性」のものもあり、根だけになっても室内で寒い間は管理しないといけないものもあります。また暑さに弱いものもあり、根を枯らさないように注意する必要もあります。 また、そうやって根を残しながら毎年成長していくので植える場所も広く確保いておくことも大事です。成長してもいいような広い場所に最初から植えます。来年、再来年などの成長を見越して沢山植える場合は株と株の間を空けるなどの工夫も必要ということになります。

また、根が枯れる時期がありますのでその間何も花や緑がないなどということにならないような工夫もしておきましょう。違う時期に咲く「宿根草」と組み合わせて植えたり「一年草」と一緒に植えることでその問題を解決することができます。常に何かが咲いている庭というのは理想ですよね。

いつも美しいアプローチを目指して宿根草を!

花だけでなく緑としても楽しませてくれるものが多い宿根草です。そこでいつも目に付く庭のアプローチに宿根草を植えるのもおすすめです。

10年以上植え続けている人もいますが、3~4年に一度くらいは別の場所に移してあげたり、植え替えない場合は肥料をきちんとやって管理することで美しい庭が維持できるようになります。「宿根草」と言えども元気がない状態になったら植え替えをする必要があります。

また、グランドカバーとして宿根草を植えるのも手間がかからなくておすすめです。葉っぱが魅力の宿根草なども植えてみませんか。

どんな宿根草を揃える?宿根草を選ぶ秘訣は?

・背丈のバランスに気を付けて毎年続けて鑑賞することができる「宿根草」の庭を作るには、最初に計画的を立てて植えこみをすることも大事です。どんな「宿根草」を選んで植えるかを最初にきちんと計画しましょう。

植え付ける際のコツは、成長した時に高さの高低ができるように植えることです。生育の高さの違う植物を植え、高さのバランスを楽しみます。

草丈は種類によって10cmほどの低いものから70cm以上に育つものまであります。それらをバランスよく植えると見た感じがきれいになります。手前に背丈15cmほどのものを植え、次に30cm位のもの、一番後ろに70cmの背丈の高いものを植えて立体感のある庭を目指してみませんか。

・メインの色を決めてコーディネート!

色もコーディネートをして選ぶことが大事です。カラフルな庭にしたいと思った場合、色も沢山揃えたくなりますが、最初にメインの色を決めてコーディネートすることも必要です。一般的な色のコーディネートと同じようにメインの色を決めて差し色をアクセントとして使うのがおすすめです。その際に白い花なども入れると清楚なイメージできれいな庭を作ることもできます。

ピンクの花を中心とした庭やブルー系の花を中心とした庭、白を中心とした庭などそれぞれの好みに合わせて作ってみませんか。宿根草としてテーマの花の色を選んで植えておけば、毎年決めたイメージで庭を楽しめることができます。

また、そこに足したい色があれば、一年草などで差し色をして植えるのもいいですよね。

ずっと楽しめる宿根草の庭のすすめ

いかがでしたか。「宿根草」を沢山植えた庭を作ることでずっと一年中庭を楽しむことができるようにもなります。また宿根草にも春咲きの「イベリス」や「ツルニチニチソウ」や夏咲きの「イングリッシュラベンダー」、秋咲きの「ガウラ」、冬咲きの「クリスマスローズ」を始め沢山の種類があります。こうしたものをいろいろ混ぜて植えることでいつも花が咲いている庭となります。植えっぱなしでも大丈夫な宿根草を集めて美しい庭を工夫して目指してみませんか?

多年草のベランダガーデニング。多年草の鉢植え栽培のコツ。

一度植えたら何年も楽しめる多年草は、お庭をあでやかな花でいっぱいにしたいときに毎年植えなおさなくてもいいことからとても重宝する植物です。
ほぼ植えっぱなしで特に世話をしなくてもグランドカバーになって増えてくれる品種もありますが、メンテナンスがらくちんなのは庭植えだから。プランターや植木鉢で育てる場合は、毎年買い替える必要はありませんが、世話はそれなりに必要になってきます。
多年草ベランダガーデニングのコツをご紹介しましょう。

宿根草と多年草は区別があいまい

一度植えつけたら何年も花を咲かせてくれる植物多年草といい、宿根草多年草の一つで、冬に地上部が枯れてしまうものをいいますが、多年草であっても日本の暑さ・寒さには適応できなくて夏や冬に枯れてしまうために「一年草扱い」されているものがあったり、冬に地上部が枯れるのに多年草とされているものもあるので、宿根草多年草に区別はあいまいです。

鉢植えで育てている場合、こうした環境の変化に適応できない多年草は鉢ごと室内に移すことができるので、一年草扱いの多年草を長い間育てられることもあります。

地上部とともに地下部も大きく育つから

多年草は何年も育てていくうちに、初めはワンポットであったとしても、どんどん株を大きくしていきます。地上部が伸びている幅に地下部の根も伸びているといいます。

鉢からこぼれそうに伸びている多年草はとてもかわいいのですが、根が鉢の中でパンパンになっているので、花が終わったらすぐに一回り大きな鉢に植え替えてあげる必要があります。

地植えでも鉢植えでも植えるだけでよいとはいかない

多年草は地植えではほぼ植えっぱなしで放置していても勝手に伸びていくのですが、鉢植えの場合は鉢がいっぱいになってしまうので、植え替える必要が出てきます。地上部もだらしなくなってしまうこともあり、地上部の剪定も必要になるので、本来植えっぱなしでいい多年草も、鉢植えで育てる場合は手がかかってしまいます。

地植えの場合も、一度植えたらもう植えなくてもいいように思えますが、多年草にも強い弱いがあり、繁殖力の強い多年草のそばに繁殖力がそれほど強くない多年草を植えると、いつの間にか弱い方の多年草が消えてなくなってしまい、強い多年草ばかりになっていることもあります。

寄せ植えよりも寄せ鉢にして

鉢植え植物を栽培する場合、多年草に限らず、「寄せ植え」にするよりも小さな鉢を寄せ集めて育てる「寄せ鉢」にした方が管理しやすくなります。強すぎる多年草も周りを駆逐して伸びていくことができないし、一年草が枯れたらその鉢を別の鉢に入れ替えるだけなので切り替えも簡単です。集めた鉢を大きな鉢カバーにいれておくと、見た目が寄せ植えと大差なく、それでいて管理がしやすいのが特徴です。

寄せ植えにすると、地下部で根の生存競争がし烈に繰り広げられますが、寄せ鉢ならそれぞれの鉢の中にはその植物しかいないので、穏やかにそれぞれが根を伸ばすことができます。

鉢底から根が伸びてきたら植え替えて

多年草をいつ植え替えるのが最適なのかはその品種によって違いますが、たいていの植物は春と秋は生育期のことが多く、生育期は植え替えに適していることが多くあります。

根が鉢底から伸びてきていて、何となく全体に元気がない場合は、春か秋を待って一回り大きな鉢に植え替えると失敗が少なくなりますが、明らかに弱って枯れそうなときは、春や秋ではなくても鉢を外して状態を確認するようにしましょう。

季節の移ろいを待っているうちに枯れてしまうよりは、何とか持ちこたえる手立てをこうじたほうが延命する率が高くなるので、鉢を外して根の様子を確認するようにしましょう。

クリスマスに咲かない広義のクリスマスローズ

多年草”には人気の植物も数多くありますが、名前がロマンチックなこともあって人気があるクリスマスローズも、多年草の一つです。

クリスマスに花が咲くクリスマスローズはヘレボラス属の中の「ニゲル」のみです。狭義のクリスマスローズはこのニゲルのみをさしていて、花色は白です。
12~3月くらいまで開花しますが、寒冷地の場合は雪の下に白い花が咲いているので、掘り起こしても葉っぱの方が目立つくらいです。
花が咲き進んで、花芯の部分に種ができるころは、クリスマスローズの花弁は実はガクなので、白から緑に代わっていきます。

広義のクリスマスローズとして、ヘレボラス属のオリエンタリスもクリスマスローズと呼ばれていますが、イギリスではレンテンローズと呼ばれていて、一般的な開花期は2~4月ですが、寒冷地では4~6月ごろに咲く春~初夏の花になります。オリエンタリスは緑、白、紫、ピンクと言った色鮮やかで豪華な花色ですが、クリスマスには全く咲かないクリスマスローズです。

ニゲルもオリエンタリスも、小さな株の場合は植えてから3年くらいは花をつけません。蕾がついているクリスマスローズのうち、蕾が多くて葉っぱが少ない株と、蕾が少ないものの葉っぱがたくさんついている株があった場合、よりよい生育状態の株は、蕾が多くついて葉っぱが少ない株の方になります。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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